誰でもチャレンジすることができる株式投資ですが、長く投資を続けられている人もいれば、あっというまに資金がなくなって株式市場から退場してしまう人もいます。
株式投資に興味を持たれた方であれば、出来るだけ長く投資を続けたいものですよね。
元本が保証されない株取引では、常にリスクと向き合うことが必要です。
長く投資を続けていくためには、リスクをうまくヘッジして出来るだけローリスクで投資する必要があります。
そこで今回は、長く投資を続けていく手段として「ローリスクでの投資方法」について考察します。
この記事でわかること
- なぜローリスクでの投資が大切なのか
- ローリスクで投資するためにはどうすればよいか
なぜローリスクでの投資が大切なのか
投資には株式投資のほか、不動産投資・個人向け国債・投資信託・金投資・FX・仮想通貨投資などさまざまな種類があります。
ストップ安やストップ高などの値幅制限がなく値動きが激しいFXや仮想通貨投資に比べると、値幅制限がある株式投資はリスクは低めといえます。
しかし株式投資も元本保証がないため、元本が保証されている個人向け国債などに比べるとリスクは高めです。
個人向け国債はリスクは極めて低いものの、最低金利保証は0.05%(年率)となっており、株式投資に興味を持たれている方にとってはやや物足りないのではないでしょうか。
しっかりと資産を増やしていくためには、リスクを取って投資を行っていく必要があります。
株式投資は、リスクを取りながらしっかりと資産を増やせる可能性がある投資方法です。
しかし投資方法によって、株式投資のリスクの度合いは大きく変わってきます。
ハイリスクで危険な投資によって一発退場となってしまう人もいれば、何十年も投資を続けられる人もいます。
ハイリスクで危険な投資方法とは、高額で一気に勝負するようなやり方です。
今年の初め、あるバイオ株が株式市場で大きな注目を集めたのをご存知でしょうか。
画期的な再生医療の研究が投資家の注目を集め、わずか2ヵ月ほどの間に株価は約3,000円から12,000円まで高騰しました。
時価総額は約5,000億円とマザーズ市場の1割以上を占めるほどで、多くの投資家が参加していました。
しかし株価の高騰がピークに達したところで、新薬のテストがうまくいかなかったという報道がなされ、株価は一気に暴落し連日ストップ安を連発したのです。
信用取引を利用し多額の投資を行っていた投資家も多く、投資金額を全額失ってしまうだけに留まらず多額の借金に追われる人も現れました。
短期間で資金が何倍にもなるというのは、多くの投資家にとって魅力的で多額の資金を投入してしまいがちですが、ハイリスクな投資はこのように一気に資産を失ってしまう可能性もあるのです。
投資資金を確実に手元に確保しながら長く投資を続けるには、いかにリスクをヘッジしていくかが重要になります。
実は危険という意味では無かった?投資における「リスク」の本当の意味を紹介
ローリスクで投資するためにはどうすればよいか
それではリスクをヘッジしてローリスクで投資をしていくためには、どうすればよいのでしょうか。
株価は大きく値上がりすることもあれば、大きく値下がりすることもあります。
投資を続けられない人の多くは、株価が値下がりしたときに適切な対応ができていません。
値下がりのリスクにヘッジする手段としてまず必ず押さえておきたいのが、「損切り」のテクニックです。
損切りとは保有している銘柄の株価が下落した際に、損失が拡大する前に手仕舞いして被害を最小限に抑える方法で、ロスカットとも呼ばれます。
損切りについては損切り(ロスカット)の意味とは?初心者の方にわかりやすく解説しますの記事で詳しく解説していますので、ぜひチェックしてみて下さい。
さらにリスクにヘッジする方法として、損切りに加えて「両建て」も知っておくと役に立ちます。
両建てとは同じ銘柄で売り玉と買い玉の両方を保有し、株価の上昇トレンド・下降トレンド・トレンドの転換点など、どのタイミングでもリスクヘッジをしながら利益を狙っていく方法です。
両建てについては両建ての手法を徹底解説!リスクを減らしつつ利益を増やすための極意の記事で詳しく解説しています。
このようなテクニックをうまく活用していくことで、リスクをヘッジしローリスクで投資を続けていくことができます。
まとめ
- 株式投資は投資方法によってハイリスクにもローリスクにもなる
- リスクヘッジをうまく行うことが長く投資を続けるために大切
- ローリスクで投資するためには、損切りや両建てなどのリスクヘッジ手段が有効になる
いかがだったでしょうか?
長く投資を続けていくためには、株価のトレンドに合わせてうまくリスクをヘッジしてローリスクで取引することが大切であることがお分かりいただけたでしょうか。
トレードを実際にしているとつい利益ばかりに目がいってしまいがちですが、損失と上手に向き合っていくことも重要なのです。
株価のトレンドを把握するには、株価チャートを分析して値動きを予測するテクニカル分析が有効になります。
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カップウィズハンドルとは?株価上昇を見極めて買いを入れる方法
著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。
地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。
その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。