個別株が難しいといわれる理由は?個別株の難しさを減らすコツも解説

個別株が難しいといわれる理由は?個別株の難しさを減らすコツも解説

「個別株はなぜ難しいといわれているの?」と疑問に思っていませんか?

投資に興味がある方にとって、個別株投資は魅力的にみえる一方で、難しいとよく目にするためなかなか踏み出せないという人が多いようです。

そこで今回は、個別株が難しいといわれる理由や、難しさを効果的に軽減するコツを詳しく解説します。

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目次

個別株を難しいと感じるのは「正解が一つではない」から

個別株投資は、多くの人にとって難しく感じることが多いようです。

そこで本章では、個別株が難しい理由について深掘りしていきます。

個別株は意思決定が多いから難しく感じる

個別株投資が初心者にとって難しい理由は、数多くの意思決定を自分で行わなければならない点にあります。

日本の株式市場には数千銘柄が上場されており、その中から投資対象を選択するだけでも一苦労です。

さらに銘柄を決めた後も、いつ買うか、いつ売るかのタイミングを自分で判断する必要があります。

たとえば、トヨタとソフトバンクのどちらを選ぶか、今月買うべきか来月まで待つべきかといった判断を、投資家自身が行わなければなりません。

このような複数の意思決定プロセスが重なるため、投資初心者は「なにから考えればよいのかわからない」という状況に陥りやすくなります。

人によって目的が違う

個別株投資の難しさが増している要因の一つは、投資家それぞれが異なる投資目的を持っているからです。

30年後の老後資金を作りたい人と短期的な利益を求める人では、選ぶべき銘柄の特性や保有期間が全く違います。

また投資できる金額や、どの程度のリスクを取れるかも人によって大きく異なります。

そのため、他人の投資判断や成功体験をそのまま真似しても、自分の状況に合わず失敗する可能性が高くなりやすいです。

つまり、個別株投資では自分の状況に合わせたオーダーメイドの投資戦略が必要であるため、難易度が高いといえます。

難しさを減らす第一歩は「自分の基準づくり」になる

個別株投資の難しさを軽減する効果的な方法は、自分なりの投資基準を確立することです。

投資の世界には万人に当てはまる正解は存在せず、投資家の状況や目的に合った基準こそが最適解となります。

具体的には「EPSが前年同期比で2倍以上成長している銘柄のみ購入」「損失が10%に達したら必ず損切り」といった明確な投資ルールを作ることが重要です。

自分なりの投資ルールを作ると、株価が大きく動いた時でも感情に流されず、一貫性のある投資判断ができるようになります。

また基準があると銘柄選択の迷いも減り、投資に関するストレスも大幅に軽減されます。

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初心者が個別株で詰まる3つの壁

個別株投資で初心者が直面する困難は、主に以下の3つの要素に集約されます。

  • 銘柄選び
  • 売買タイミング
  • リスク管理

それぞれみていきましょう。

銘柄選び

数千銘柄の中から投資対象を選ぶ銘柄選択は、投資初心者にとって困難な課題です。

株式市場には製造業、IT、金融、小売など様々な業界の企業が上場しており、それぞれが異なる成長性やビジネスモデルを持っています。

そのため、専門知識なしに適切な銘柄をピンポイントで選ぶのは極めて難易度が高いです。

したがって投資初心者は、身近な企業や理解しやすいビジネスモデルの銘柄からはじめて慣れていくのがいいかもしれません。

売買タイミング

いつ買い、いつ売るかの判断は、投資結果に直接影響する重要な要素でありながら予測が困難な分野です。

株式市場は業績予想や経済指標、世界情勢など様々な要因で常に変動しているため、最適な売買タイミングを正確に予測することは専門家でも難しいとされています。

たとえば、企業の決算発表前後や日銀の金利政策発表時には株価が大きく動きますが、その方向性から株価を前もって正確に予想することはほぼ不可能です。

また株価の短期的な動きは投資家心理にも大きく左右されるため、理論的な分析だけでは説明できない値動きも頻繁に起こります。

そのため、初心者は一度に全額投資するのではなく、売買タイミングを分散させながら適切な取引機会を見極めていくことも重要です。

リスク管理

どの程度の損失まで許容できるかを適切に判断し、リスクをコントロールする技術は個別株投資で資産形成するためには重要です。

個別株は市場全体の動きに加えて、個別企業の業績変化や業界特有のリスクも背負うため、値動きが大きくなる傾向があります。

つまり投資元本を大きく下回る可能性があるので、損失管理が不可欠です。

そのため、個別株投資をするなら事前に損切り基準を設定し、感情に左右されずに機械的にリスク管理を行う体制を構築することが重要になります。

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初心者が個別株を難しくしてしまう典型パターン

初心者が個別株を難しくしてしまうパターンとして、以下の内容が典型例として挙げられます。

  • ニュース・SNSを追いすぎる
  • 買う理由と売る理由を決めないままはじめる
  • 最初から大きな金額ではじめる

それぞれ解説します。

ニュース・SNSを追いすぎる

毎日のニュースやSNSの投資情報に振り回されて、一貫性のない売買を繰り返してしまうパターンは投資初心者に多くみられる失敗例です。

朝のニュースで「○○株が有望」という情報をみて買い注文を出し、昼のSNSで「△△ショックで株価暴落」という投稿をみて慌てて売り注文を出すといった場当たり的な投資が典型例です。

短期的な情報に基づく投資判断は感情的になりやすく、事前に決めた長期的な投資戦略から大きく逸脱してしまいます。

また情報の信頼性や発信者の意図を十分に検証せずに行動するため、誤った情報に基づく投資判断をしてしまうリスクも高くなります。

情報収集自体は投資において重要な要素ですが、日々の雑多な情報に惑わされず、事前に決めた投資方針を優先して判断することが成功への道筋です。

買う理由と売る理由を決めないままはじめる

なぜその銘柄を購入するのか、どのような条件になったら売却するのかを明確にしないまま投資をはじめてしまうのも失敗パターンにつながります。

「なんとなく上がりそう」「友人に勧められた」といった曖昧な理由で投資をはじめると、株価が変動した際に適切な判断ができなくなります。

特に株価が下落した時に、いつまで保有を続けるべきか、どの時点で損切りすべきかがわからず、結果として損失が拡大してしまうケースが後を絶ちません。

また利益が出た場合でも、いつ利益確定すべきかの基準がないため、せっかくの利益を逃してしまうことも多いです。

そのため、投資をはじめる前に「目標株価に到達したら利益確定」「購入価格から10%下落したら損切り」といった具体的な売却条件を設定し、機械的に売買することが重要です。

売買ルールがあることで、感情に流されることなく一貫性のある投資判断ができるようになります。

最初から大きな金額ではじめる

投資経験がほとんどないにもかかわらず、いきなり大きな金額で個別株投資をはじめてしまうのは危険な失敗例の一つです。

退職金や相続財産などまとまった資金を一度に投資して、市場の変動で大きな損失を被ってしまうケースが典型的です。

初心者は銘柄選択や売買タイミングの判断精度が低いため、大きな金額で失敗すると生活に支障をきたすレベルの損失となる可能性があります。

たとえば1,000万円を一銘柄に集中投資したあと、業績悪化により株価が半分以下になってしまうことも十分あり得ます。

個別株投資は知識と経験が必要な分野であるため、最初は少額で練習を積むのが重要です。

まずは月1万円や3万円といった生活に影響しない範囲からはじめて、投資の感覚や市場の動きを学びながら、徐々に投資金額を増やしていくのがいいでしょう。

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個別株の難しさを減らすコツ

本章では、個別株投資の難易度を効果的に下げる具体的なコツを、以下の内容に沿って解説します。

  • 銘柄は「わかる事業・情報が追える」を軸に絞ると迷いにくい
  • 買う前に「売買条件」を決めておく
  • 取引の振り返りは結果より「ルール通りだったか」でみると上達につながりやすい

それぞれみていきましょう。

銘柄は「わかる事業・情報が追える」を軸に絞ると迷いにくい

銘柄選択では自分が理解できる事業内容で、かつ継続的に情報収集できる企業に絞ることが重要です。

たとえば、小売業で働いている人なら小売関連銘柄、医療従事者なら医療機器関連銘柄といったように、自分の専門分野や関心のある業界から投資対象を選ぶのが効果的です。

また、普段利用している商品やサービスを提供している企業も、事業内容を理解しやすいため投資対象として適しています。

このように身近で理解できる企業から投資をはじめると、企業分析の精度が向上しやすいといえるでしょう。

投資対象を絞ることは機会損失のように感じるかもしれませんが、理解度の高い分野に投資する方が長期的な成功につながります。

買う前に「売買条件」を決めておく

個別株を購入する前に、利益確定と損切りの具体的な条件を明確に設定しておくのが重要です。

たとえば、利益確定は「購入価格から20%上昇」損切りは「購入価格から10%下落」など明確な基準を前もって作っておきます。

事前にルールを決めておかないと、株価が変動した時に感情に流されて、適切な売買タイミングを逃してしまう可能性が高くなるからです。

なお、売買ルールは株価変動の最中に決めると感情に左右されてしまうため、購入前の冷静な状態で決めるのが重要です。

事前に決めたルールを厳格に守ることで、感情的な投資判断を避け、長期的に安定した投資成果を得られます。

取引の振り返りは結果より「ルール通りだったか」でみると上達につながりやすい

投資の振り返りでは、利益や損失の結果ではなく、事前に決めたルールを守れたかどうかを重視することが大切です。

短期的な個別の投資結果は運の要素も大きく影響するため、結果だけで投資判断の良し悪しを評価するのは適切ではありません。

たとえばルール通りに10%下落で損切りした結果、一時的に損失が出たとしても、それは正しい投資行動だったと評価すべきです。

逆に「なんとなく」で大きな利益が出たとしても、再現性がないためいい投資とはいえません。

振り返りの際は「銘柄選択の基準は守れたか」「売買タイミングはルール通りだったか」「感情的な判断をしなかったか」といった項目をチェックし、改善点を明確にします。

上記のようにプロセスを重視した振り返りを継続すると、投資判断の精度が徐々に向上するため長期的な投資スキルの向上につながります。

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個別株が向いている人

個別株投資には向き不向きがあるため、自分の性格や生活環境などが個別株投資に適しているかを事前に把握しておくのが重要です。

本章では、個別株投資に向いている人の特徴について解説します。

自分で考えることに抵抗が少ない人

個別株投資では、銘柄選択から売買タイミングまで、投資に関するほぼ全ての判断を自分で行わなければいけません。

そのため、個別株投資は主体的に考えて行動するのが得意な人に向いているといえます。

他人の意見に簡単に流されてしまったり、自分で判断を下すことが苦手な人には、個別株投資は大きな負担となってしまいます。

たとえば、仕事において上司や同僚からの指示を待つのではなく、自分なりの判断で物事を進めることが多い人は個別株投資に適しているといえるでしょう。

また他人の成功事例をそのまま真似するのではなく、自分の状況に合わせてアレンジしたり、独自の工夫を加えられる人も向いています。

このような自主性と判断力は、個別株投資において重要な要素の一つであり、これらの特性を持つ人は投資スキルの向上も早い傾向があります。

学ぶ時間を確保できる人

個別株投資で継続的に成果を出すためには、企業分析や市場動向の把握、投資手法の学習など継続的な勉強が不可欠です。

そのため、時間的余裕がない人や新しいことを学ぶのが負担に感じる人には、個別株投資は適していません。

たとえば、業界ニュースや経済情報を毎日チェックできる人、空いた時間に投資関連の書籍や記事を読むことを苦に感じない人が個別株投資に向いています。

また、学習に対しても前向きで、失敗から教訓を得て次に活かそうとする姿勢を持てることも重要な特徴です。

市場環境や企業の状況は常に変化するので、投資で資産を増やすには継続的に学習しながら新しい知識を身につけ続ける必要があります。

そのため、学習を継続する意欲や時間を確保できない人は、個別株投資よりもインデックスファンドなどの分散投資商品を選択した方がいいでしょう。

個別株が難しいといわれる理由を知りたい人によくある質問

個別株が難しいといわれる理由を知りたい人によくある質問は、以下のとおりです。

  • 個別株は勝てないといわれるけど本当?
  • 個別株は疲れるといわれるけど本当?

それぞれ解説します。

個別株は勝てないといわれるけど本当?

「個別株は勝てない」という意見をよく目にしますが、これは投資手法や知識レベル、取り組み方によって大きく左右される問題です。

確かに適切な知識や戦略を持たずに感情的な投資を続けると、損失リスクが高くなるのは事実です。

しかし体系的で論理的なアプローチを取り、長期的視点で投資に取り組めば、個別株投資で成果を出すことは十分に可能だといえます。

多くの失敗例は十分な企業分析を行わない、感情的な売買を繰り返すといった要因によるものです。

そのため、正しい知識と方法論を身につけ、規律を持って投資に取り組めれば個別株投資は有効な資産形成手段となり得ます。

個別株は疲れるといわれるけど本当?

個別株に投資をしていて「疲れる」と感じる投資家が多いのは確かな事実です。

日々の株価変動を気にしたり、企業情報や市場ニュースを継続的に追いかける必要があるため、精神的・時間的な負担が大きくなりがちです。

たとえば毎日株価をチェックして一喜一憂したり、決算発表のたびに不安になったりする状況は、多くの投資家が経験しています。

しかし、適切な投資ルールと心構えを持てば、疲労感を軽減させることは可能です。

また自分の投資能力を考慮して、不安を感じない程度の投資金額に調整するのも適切な対策の一つだといえます。

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まとめ

今回は、個別株が難しいといわれる理由について詳しく解説しました。

個別株投資は確かに難しいですが、重要なのは自分の投資目的に合った明確なルールを作りそれを一貫して守ることです。

また、身近で理解しやすい企業から投資をはじめ、少額で経験を積みながら徐々にスキルを向上させていくことが成功への近道といえます。

ぜひ本記事を参考に、感情に左右されない規律ある個別株投資を実践してみてください。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

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この記事を書いた人

株トレード歴40年のプロトレーダー相場師朗先生が監修する株式投資情報総合サイト「インテク」の編集部です。今から株式投資を始めたいと思っている投資初心者の方から、プロが実際に使っているトレード手法の解説までの幅広いコンテンツを「わかりやすく、気軽に、実用的に」をモットーに発信しています。

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