オルカンの今後はどうなる?リスク要因や強みを解説

オルカンの今後はどうなる?リスク要因や強みを解説

投資を始めようと考えているけれど、何から手をつけていいか分からない。

そんな方は、「オルカン」という言葉を耳にする機会があるでしょう。

オルカンは、世界中の企業にこれ1本でまとめて投資できるという非常にシンプルで強力な商品です。

今回は、オルカンとは何か、今後の未来について解説します。

目次

オルカンとは

まずはオルカンの基本情報を解説します。

オルカンの構成比率と投資の基本

オルカンとは、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」という投資信託です。

MSCI ACWI(All Country World Index)という指数に連動するように運用されており、全世界の先進国と新興国の大型・中型株式で構成され、全世界の株式市場の約85%をカバーしています。

構成比率は各国の株式時価総額に応じて決まるため、経済規模が大きい国の比率が高いです。

米国株式が約6割を占め、GoogleやApple、Amazonなどが含まれます。

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世界経済の成長とオルカンの未来

オルカンは、特定の国の経済成長に依存するのではなく、世界経済全体の長期的な成長そのものに投資するという考えに基づきます。

歴史的に見ると世界経済は、人口増加や技術革新、新興国の発展などを背景に、長期にわたって拡大を続けてきました。

オルカンに投資することで、私たちはこの世界経済の成長という「大きな波」に乗れるという考え方です。

例えば、今後はインドやベトナムなどの新興国が経済成長を遂げ、株式市場の規模が拡大すれば、オルカンのポートフォリオにおけるそれらの国の比率も高まります。

このように、各国の株式時価総額の変化に応じて自動的に比率が調整される点が、オルカンが長期的な資産形成に適しているとされる理由です。

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オルカン投資における今後のリスク要因

オルカン投資をするうえで、理解すべきリスク要因を解説します。

金利動向や地政学リスクがもたらす短期的な価格変動

オルカンでは、短期的な価格変動に注目しなくてはなりません。

価格変動が起きる理由は主に2つあります。

1つ目は、金利です。

世界各国で中央銀行が金利を上げると、企業の借入コストが増加し、収益が圧迫される可能性があります。

これにより、株価全体が下落する傾向が見られます。

2つ目は、地政学リスクです。

戦争や紛争といった国際的な緊張は、資源価格の高騰やサプライチェーンの混乱を引き起こし、世界経済全体に悪影響を及ぼすことで、オルカンの価格にも一時的な下落をもたらすことがあります。

これらのリスクにより、オルカンが短期的に下落する可能性は大いにあります。

オルカンの約6割を占める米国市場の動向

オルカンのポートフォリオは、約6割が米国株式です。

そのため、米国経済の動向がオルカンのパフォーマンスを大きく左右します。

米国の景気後退や大手テクノロジー企業の業績低迷により、全世界を対象にしたオルカンというファンドといえども大きく下落する可能性があります。

一方で、米国を含む世界経済が成長し続ける限り、オルカンもその恩恵を享受しやすいと言えるでしょう。

今後、米国一強の時代が終わり他の国が台頭した場合、オルカンの構成比率も徐々に変化していくことになります。

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為替変動の影響と長期的な視点の重要性

多くの投資家は円建てでオルカンを購入しますが、投資対象は米国ドルやユーロ、その他の通貨建ての資産がほとんどです。

このため、為替レートの変動が投資パフォーマンスに影響を与えます。

オルカンの今後はどうなる?リスク要因や強みを解説

長期的に見れば、一時的な為替変動の影響は和らぐ可能性がありますが、円高局面が長期に続く場合はリターンが抑えられることももあります。

日々の為替レートに一喜一憂するのではなく、長期的な視点を持つことが重要でしょう。

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オルカンを実践する際の注意点

オルカンの運用を行う際は、以下の注意点に気を付けましょう。

自分の投資目的と合っているか検討する

オルカンは一般的に、短期的な利益を狙う投資ではありません。

短期的な値動きを重視する投資家は、他の金融商品を選ぶこともあります。

オルカンは、数十年という長い時間をかけて、世界経済の成長とともに資産を形成していくことが目的です。

そのため、「老後に向けて資産形成したい」「生まれたばかりの子供が大学に入るまでに教育資金を準備したい」といった、長期目標を持っている人にとって有効な手段だと言えます。

もし、自分の目的が短期的な場合は、オルカン以外の金融商品を検討してみるのも一手です。

リスク許容度を明確にする

リスク許容度とは、自分はどの程度の損失を心理的・経済的に受け入れられるかを示す考え方です。

例えば、楽観的な性格で資産に余裕がある場合、リスク許容度は高くなる傾向です。

オルカンは全世界に分散投資しているため、個別株投資に比べればリスクは低いとされます。

しかし、元本保証ではないため、価格が下落し一時的に元本を割り込む可能性は十分にあります。

投資を始める前に、「価格が30%下落しても、冷静に積立を続けられるか」「急にお金が必要になったとき、損切りしてでも売却できるか」など、具体的に考えておくことが重要です。

自分のリスク許容度を超える金額を投資することは、精神的な負担につながり、冷静な判断を妨げる原因となります。

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オルカンの強みと長期投資の意義

オルカンにどのような強みがあるか、長期投資の意義を解説します。

オルカンの持つ3つの強み

オルカンには、3つの強みがあります。

オルカンの今後はどうなる?リスク要因や強みを解説

オルカンは万能ではない

オルカンは優れた商品だと評価されるケースが多いですが、万能ではありません。

各国の経済成長が鈍化し、世界的な景気後退などの影響を受けやすいです。

また、新興国の株式比率はまだ低く、個別企業の成長を取り逃す可能性もあります。

あくまで「市場全体」に投資するものであり、大きなリターンを狙うには物足りなさを感じることもあるでしょう。

オルカンにおける長期投資

オルカンは、長期投資により複利効果と時間分散を最大限に活用できます。

複利効果とは投資で得た利益を再投資することで、利益が利益を生み、雪だるま式に資産が増えていくとされています。

長期にわたって積立投資を続けることで、高値で買うリスクも、安値で売ってしまうリスクも軽減できます。

一時的な下落局面でも淡々と買い続けることで、購入単価を平準化できる点もポイントです。

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オルカンの今後に関するよくある質問

オルカンの今後に関するよくある質問に回答します。

Q.オルカンは今後もリターンが期待できる?

一般的には、過去の歴史が示すように、世界経済は長期的に成長を続けると見込まれています。

ただし、投資の世界に絶対はなく、世界的な成長が絶対とは限りません。

今後リーマンショックやコロナショックのような世界規模の景気後退が発生する可能性も十分あります。

「オルカンなら損はしない」と思わず、あくまで自己判断で購入するか検討しましょう。

Q.オルカンの信託報酬は今後上がることはある?

eMAXIS Slimシリーズは、業界最低水準の信託報酬を維持することを目標としています。

他社の類似ファンドとの競争環境もあるため、直近では信託報酬が大幅に上がる可能性が高いとは言えません。

しかし、運用会社の経営判断や市場環境の変化によっては、今後変動する可能性はあります。

Q.オルカンを今から始めても遅くない?

投資信託では、基本的に「遅すぎる」ということはありません。

始めることと続けることが最重要だとされています。

例えば、毎月少額ずつでも積立投資を始めれば、時間の経過とともに投資元本が増え、複利効果も働きやすくなると言えます。

しかし、実際に購入するかどうかは自分の投資目的やリスク許容度を考え自己判断しましょう。

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まとめ

オルカンは、これ1本で全世界の株式に分散投資できる投資信託です。

世界経済全体の成長に乗り、長期的な資産形成を目指す人にとって有効な選択肢となります。

しかし、決して万能ではありません。

米国市場の動向や為替変動といったリスク要因を理解し、自身の投資目的やリスク許容度を明確にした上で投資することが重要です。

オルカンは本当におすすめしない?理由と対策をわかりやすく解説

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

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この記事を書いた人

株トレード歴40年のプロトレーダー相場師朗先生が監修する株式投資情報総合サイト「インテク」の編集部です。今から株式投資を始めたいと思っている投資初心者の方から、プロが実際に使っているトレード手法の解説までの幅広いコンテンツを「わかりやすく、気軽に、実用的に」をモットーに発信しています。

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