新NISAで一括投資のやり方を4つのSTEPで解説!一括投資をするときの注意点も紹介

新NISAで一括投資のやり方を4つのSTEPで解説!一括投資をするときの注意点も紹介

「新NISAで一括投資をしてみたいけど、やり方がわからない」と悩んでいませんか?

積立投資と比べて、大きなリターンが期待できる一括投資は魅力的に感じるものの、具体的なやり方がわからない方が多いようです。

そこで今回は、新NISAでの一括投資の手順を4つのSTEPで解説します。

本記事を読むと投資初心者の方でも、新NISAで迷わず一括投資ができるようになります。

また、新NISAで一括投資をしたときのシミュレーションもしました。

ぜひ、この記事の内容を参考に、新NISAで一括投資をしてみてください。

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目次

新NISAで一括投資のやり方を4つのSTEPで解説

本章では、口座開設数が多いSBI証券を例に4つのSTEPで一括投資をする方法を解説します。

具体的な手順は、以下のとおりです。

  • STEP1.購入したい銘柄を選ぶ
  • STEP2.目論見書を確認
  • STEP3.注文内容を入力
  • STEP4.注文完了

なお、新NISAで一括投資を行いたい場合は「成長投資枠」を活用して購入する方法が基本となります。

STEP1.購入したい銘柄を選ぶ

まず、購入したい投資信託や株式などを選びます。

購入したい銘柄を選ぶ際は、「NISA(成長投資枠)」であることを確認し「買付」ボタンをクリックします。

STEP2.目論見書を確認

購入したい商品が決まったら、目論見書を確認します。

目論見書とは、投資信託の仕組みや投資方針、手数料、リスクなどが書いてある投資信託の説明書のことです。

目論見書の内容を確認して、「チェック」をいれて「同意して注文入力」をクリックします。

STEP3.注文内容を入力

STEP3では、注文入力画面に沿って、以下の赤枠の項目を入力します。

入力後、取引パスワードを入力し最下部の「注文発注」をクリックします。

なお、成長投資枠の年間の非課税限度額は最大240万円までです。

STEP4.注文完了

注文入力をし、注文発注すると完了します。

本記事では、SBI証券を例に解説していますが、どの証券会社でも基本的にやり方は同じです。

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新NISAで一括投資をするときの注意点

新NISAで一括投資をするときに、事前に知っておきたい注意点を紹介します。

本章で紹介する注意点は、以下のとおりです。

  • 高値掴みリスクが大きい
  • 時間分散ができない
  • 生活資金への影響

それぞれ解説します。

高値掴みリスクが大きい

一括投資では、高値掴みによる損失リスクが大きくなるため、投資タイミングの見極めが重要です。

たとえば、株価が高騰している時期に一括投資した場合、その直後に相場が急落すると資産価値が一気に減少し、大きな含み損を抱える可能性があります。

そのため、価格が回復するまで元本割れの状態が中長期で続く可能性があるので、一括投資をするタイミングに気をつけなければなりません。

一括投資を検討する際は、過去の価格推移や経済指標を参考に現在の市場水準が適正か総合的に判断しましょう。

時間分散ができない

一括投資では投資時期を一度に決めるため、時間分散による価格変動リスクの軽減効果を得られません。

たとえば、相場が高値圏のときに一括投資をすると、その後の市場下落で評価額が大幅に減少する可能性があります。

一方、積立投資では価格が高い時期だけでなく低い時期にも定期的に投資し取得単価を平均化するため、価格変動リスクを抑えた投資ができます。

一括投資を選択する場合は、時間分散によるリスク軽減効果を放棄することになるため、適切な投資時期の見極めが重要です。

生活資金への影響

一括投資を実施する際は、生活資金への影響を考慮し余裕資金の範囲内で投資を行うのが鉄則です。

投資資金の全額を一度に投入すると、相場下落時に大きな損失を被るリスクが高まります。

元本割れの状態で、生活費が不足してやむなく売却しなければならない状況になると、損失を確定させてしまう可能性が大きいです。

本来、株式投資は長期的な資産形成でリスクを抑えるものですが、生活資金が不足すると短期的な売却を余儀なくされ損をするリスクが大きくなってしまいます。

そのため、新NISAでの一括投資は、生活防衛資金(生活費の数ヶ月分)を確保し、余裕資金で実施しましょう。

急な出費や収入減少があっても投資資金に手をつけずに済む状態を維持するのが、投資での成功に不可欠です。

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新NISAで一括投資をするメリット

本章では、新NISAに一括投資をするメリットについて解説します。

ここで紹介するメリットは、以下のとおりです。

  • 複利効果の恩恵を受けやすい
  • シンプルな運用が可能

それぞれみていきましょう。

複利効果の恩恵を受けやすい

新NISAで一括投資を行うと複利効果を早期から全額で享受できるため、上昇相場では積立投資よりも大きなリターンを期待できます。

複利とは、投資で得た利益を再投資すると利益がさらに利益を生む仕組みです。

たとえば、5%の利回りで2,400万円を一括投資で運用した場合と、5%の利回りで月に10万円を20年間(2,400万円)積立投資で運用した結果をみてみましょう。

  • 一括投資:6,367万円
  • 積立投資:4,074万円

2,400万円を利回り5%で運用すると2,000万円以上の差ができるほど、一括投資と積立投資では、複利の恩恵の差が大きいです。

このように、一括投資は複利の力を最大限活用できるため、積立投資よりもリターンが大きくなりやすい傾向があります。

ただし、短期的な下落リスクも同様に大きく受けやすい点には注意が必要です。

また、本節の運用シミュレーションは一定利回りを仮定したものであり、実際の投資成果を保証するものではありません。

シンプルな運用が可能

新NISAで一括投資を選択すると、投資後の運用管理がシンプルになります。

一度にまとめて投資すると、後の管理や追加の買付タイミングを考える手間が不要になるためです。

投資信託などの長期保有に適した商品を選択すれば「ほったらかし投資」に近い形で運用できます。

投資に多くの時間や労力をかけたくない方、忙しい日常生活の中でシンプルに資産運用を行いたい方にとって、一括投資はわかりやすい運用方法といえます。

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新NISAで一括投資のやり方を知りたい人によくある質問

本章では、新NISAで一括投資のやり方を知りたい人によくある質問に答えます。

  • 新NISAで一括投資をしたときのシミュレーション結果は?
  • 一括投資後に株価が下落した場合はどうする?
  • 新NISAの一括投資と積立投資の違いは?

それぞれ、みていきましょう。

新NISAで一括投資をしたときのシミュレーション結果は?

本章では、100万円を3%、5%、7%で運用したシミュレーションをしています(税金・手数料は考慮していない)。

一般的に、高い利回りの商品ほど価格変動リスクも大きくなります。

そのため、ご自身のリスク許容度に応じて、期待するリターンが得られる商品を選ぶのが重要です。

本章で紹介するシミュレーション結果を、リスクとリターンのバランスを考える参考資料としてお役立てください。

リスクに関しては、気になった商品の目論見書をみると詳しく書いてあります。

100万円を一括投資して利回り3%で運用する場合

元本 運用収益
10年後 100万円 約134万円
20年後 100万円 約180万円
30年後 100万円 約242万円

100万円を一括投資して利回り5%で運用する場合

元本 運用収益
10年後 100万円 約162万円
20年後 100万円 約265万円
30年後 100万円 約432万円

100万円を一括投資して利回り7%で運用する場合

元本 運用収益
10年後 100万円 約196万円
20年後 100万円 約386万円
30年後 100万円 約761万円

一括投資後に株価が下落した場合はどうする?

一括投資した後に株価が暴落した場合どう行動すべきかは、投資している商品の特性や投資戦略により変わるため、一概に断言できません。

ですが、株式市場が大きく下落したらどう行動するのか買ったときに決めておくと冷静に対処できます。

たとえば、インデックスファンドに投資しているなら、長期的には成長が期待できるため暴落が起きても20年間は保有すると事前に決めておくのも一つの手です。

また、個別株なら購入した価格から10%下落したら売却するなどあらかじめ設定しておくのも効果的でしょう。

上記のように具体的な行動基準を設けておくと、市場の混乱時でも合理的な投資行動を取りやすくなります。

新NISAの一括投資と積立投資の違いは?

一括投資と積立投資には、それぞれ異なる特徴があります。

投資初心者の方は以下の比較表を参考に、ご自身の資金状況やリスク許容度に適した方法を選択しましょう。

一括投資 積立投資
購入方法 まとまった資金を一度に投資 毎月など定期的に一定額を投資
リターン 比較的短期間で大きなリターンを狙いやすい 比較的大きなリターンは狙いにくい
リスク 大きい(投資タイミングで成果が左右されやすい) 小さい(時間分散で価格変動リスクを平準化)
はじめやすさ まとまった資金が必要で、タイミングの見極めも重要 少額からでもはじめられ、タイミングも問わない
元本割れリスク 資金全額が市場変動に直接さらされ、短期では元本割れリスクが大きい タイミング分散により元本割れリスクが低減される

それぞれを比べると、一括投資は「ハイリスク・ハイリターン」積立投資は「ローリスク・ローリターン」の傾向があります。

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まとめ

今回は、新NISAでの一括投資を4つのSTEPで行う方法を解説しました。

新NISAでの一括投資は、複利効果を早期から受けられるメリットがある反面、投資のタイミングの見極めが難しいというデメリットがあります。

また、生活防衛資金を確保した上で行うことも資産形成を成功させるために重要です。

一括投資をする際は、今回紹介した注意点を頭にいれておくと、資産形成が成功する可能性が上がります。

ぜひ、本記事を参考にして新NISAで一括投資をしてみてください。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

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この記事を書いた人

株トレード歴40年のプロトレーダー相場師朗先生が監修する株式投資情報総合サイト「インテク」の編集部です。今から株式投資を始めたいと思っている投資初心者の方から、プロが実際に使っているトレード手法の解説までの幅広いコンテンツを「わかりやすく、気軽に、実用的に」をモットーに発信しています。

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