ブル・ベアとは?初心者向けに株式市場の基本的な考え方を解説

ブル・ベア

みなさんは株式投資における「ブル」、「ベア」の意味を知っていますか?

実はこれはマーケットや株価の動きを、ある2匹の動物にたとえた言葉なのです。

またこれらの言葉を基にした投資信託もあるので、投資をする人であれば覚えておきたい株用語の一つです。

今回は、ブル・ベアの詳しい意味から投資信託についても、わかりやすく解説していきます。

この記事でわかること

  • ブル・ベアの意味
  • ブル型・ベア型の投資信託の性質
  • ブル型・ベア型の投資信託の注意点

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目次

ブル・ベアとは?

一見聞きなれない言葉ですが、株式投資における「ブル」、「ベア」とは一体どういう意味なのでしょうか?

まず前提として、ブルとベアは正反対の言葉であることを覚えておきましょう。

1つずつ説明していくと、まずブルとは“株価上昇の勢いが強い”ことを意味しています。

なぜブルと呼ぶのかというと、雄牛(英語でBull)が角を下から上へ突き上げる仕草を、株価が上昇していることに見立てているからです。

一方でベアは“株価の勢いが弱い”ことを意味しています。

これは熊(英語でBear)が前足を振り下ろす仕草または背中を丸めている姿を、株価の下落に見立てています。

このようにブル・ベアは、マーケットの強弱を示す言葉ということになります。

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投資信託におけるブル・ベア

上記で説明したようにブル・ベアはマーケットの強弱を示す言葉ですが、基本的には投資信託において「ブル型」、「ベア型」という言葉でよく扱われます。

ちなみに投資信託とは、たくさんのトレーダーからお金を集めて、その資金をもとにファンドマネージャーという資産運用の専門家が株や債券などのさまざまな商品に投資・運用する金融商品のことをいいます。

「ブル型投資信託(ファンド)」は、マーケットの勢いが強く(ブル)株価が上昇局面にあるときに利益が出ることを期待して組成されている投資信託のことです。

一方で「ベア型投資信託(ファンド)」は、マーケットの勢いが弱く(ベア)株価が下落局面にあるときに利益が出ることを期待して組成されている投資信託ということになります。

きっとベア型投資信託に対して「株価が下落しているのに利益が出るってどういうこと?」と思われた方もいらっしゃると思います。

株式投資初心者の方の中には、株価が下落しているときに利益を出すことは難しいと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

株式投資では「安く買って、高く売る」ことが一般的な取引のイメージかもしれませんが、株の「空売り」という仕組みを活用することで下落局面でも利益を狙うことができるのです。

投資信託の一部商品でも「高く売って、安く買い戻す」ことができるため、株価が下落している局面であっても利益を出すことができます。

簡単にいうと、今後日本株の株価が上昇すると考えられる場合はブル型投資信託に、下落すると考えられる場合はベア型投資信託に投資するというイメージです。

自分自身の株価の見通しを頼りに複数の商品に投資をおこなうことができるのが、投資信託のいいところでもありますね。

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ブル型・ベア型の投資信託の注意点

ここでは、ブル型投資信託・ベア型投資信託への投資をする前に知っておいていただきたい注意点についてご説明していきます。

1つずつ理解して、本当に投資するべきか吟味していきましょう。

値動きが大きくなるため、損失も大きくなる可能性がある

ブル型・ベア型の投資信託内では、先物取引やオプション取引を活用してレバレッジをかけた運用がおこなわれています。

そのため、値動きが大きくなりやすいという特徴があります。

たとえばブル型投資信託の場合実際に株価が上昇していればその分利益が大きくなっていいのですが、予想と反して下落してしまった場合にはその分損失が大きくなる可能性があります。

つまりハイリスクハイリターンな投資方法となりますのでご注意ください。

購入するときに手数料がかかる

証券会社によって額は異なりますが、ブル型・ベア型投資信託の購入にはあらかじめ定められた申込み手数料が発生することがあります。

また、投資信託の運用成果によっては信託報酬を運用会社に対して支払わなければなりません。

そのため投資信託を購入するときは、発生しうるコストをきちんと確認しておくことが大切です。

株価が横ばいの局面では不利になる

株価が上昇と下落を繰り返して決まった方向に動かない横ばいの局面の場合、ブル型・ベア型の投資信託にはどのような影響が及ぶのか気になりますよね。

実は株価が横ばいの局面になると、指標となる株式市場よりも基準価額が低くなってしまうので、ブル型・ベア型の投資信託にとっては不利な状況となってしまいます。

つまり、ブル型投資信託なら「これから確実に上昇する!」、ベア型投資信託なら「これから確実に下落する!」といったような、決まった方向への株価変動が予測できているときこそが投資タイミングであるといえます。

ただし、手数料面などの様々なコストを考慮すると、本当に利益を狙いやすいのかどうかは一度考えてみる必要があるのではないでしょうか。

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まとめ

  • ブルは株価が上昇局面にあること(強気)、ベアは下落局面にあること(弱気)
  • ブル型投資信託は、株価が上昇した場合に大きなリターンをもたらす
  • ベア型投資信託は、株価が下落したときに大きなリターンをもたらす
  • ブル型・ベア型の投資信託はハイリスクハイリターンで、コストもかかるので要注意

本記事ではブル・ベアという言葉の意味から、ブル型とベア型の投資信託についてまで徹底解説してきました。

投資信託はレバレッジをかけていることから数倍の利益を狙える一方で、大きな損失を被るリスクもあります。

投資には株式投資や投資信託など様々な投資ジャンルがあるので、いろいろと比較して自分にあった投資方法を見つけてみてください。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

この記事を書いた人

著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。

地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。

その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。

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