日経225とは?株初心者でもわかる日本の代表株価指数の仕組みと重要性

日経平均株価(日経225)

テレビやラジオのニュースから「日経平均株価(にっけいへいきんかぶか)」という言葉が流れてきて、一度は耳にしたことがあると思います。

日経平均株価とは「日経平均」や「日経225」と呼ばれることもあり、日本を代表する株価指数です。

株式投資家であれば、必ず知っておくべき指標の1つです。

そこで今回は、この「日経平均株価」とは何かについて詳しく見ていきましょう。

この記事でわかること

  • 日経平均株価とは
  • 日経平均株価の採用基準とは
  • 日経平均採用銘柄は投資に向いているのか

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目次

日経平均株価とは

日経平均株価は、1949年にアメリカの代表的な株価指数である「NYダウ」を基にして作られました。

コトバンクによると、日経平均株価とは

東京証券取引所の第1部に上場している全銘柄のうち 特に流動性の高い225銘柄を選出しその平均株価を算出する

ものです。

「東京証券取引所の第1部に上場している全銘柄」とは2021年9月2日時点の日本取引所グループ(JPX)の公式発表によると、2,189銘柄に上ります。

その2,189銘柄のうち、日本経済新聞社が特に流動性が高く、日本を代表すると考えた225銘柄を選出し、15秒ごとに平均株価が算出される仕組みです。

日本を代表する有名企業ばかりで構成されているので、日本経済の動向や、世界経済の影響を受けやすく、ビジネスの場ではとても重要視されています。

海外にも同様の株価指数がある

日本だけでなく、実は海外にも日経平均と似たような指数があり、例えばアメリカだと「NYダウ」、イギリスだと「FTSE100」、中国だと「上海総合株価指数」などがあります。

つまり、海外の経済動向を知るにはその国の主要株価指数を見るとその国全体の大まかな経済動向が確認できるでしょう。

さらに、世界の株価はNYダウに影響される傾向があり、例えば近年の日本は「NYダウが上がれば日経平均も上がりやすい」といったような相関関係もあります。

日経平均にはどんな銘柄があるのか

日経平均構成銘柄には、パナソニック、ソニー、トヨタ自動車、伊藤忠商事など、いわゆる「有名大企業」が多く選出されています。

日経平均は日本を代表する数値なので、よく知られている大企業が選出されているのも納得でしょう。

また、業種も6つのセクター(「技術」「金融」「運輸・公共」「資本財・その他」「消費」「素材」)と満遍なく選出されており、1つの業界の株価が大きく下落したからといって日経平均が大きく下落するということがないような仕組みです。

では、日経平均株価を構成する代表の225銘柄は、どのように選出されているのでしょうか。

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日経225採用基準とは

東証1部上場の全銘柄のうち日経225に選ばれるには「流動性」が基準になります。

流動性とは、「どれだけ買われているのか(あるいは売られているのか)」ということで、簡単に言うと「すぐに売買ができる(取引が活発)」銘柄を流動性が高いと表現します。

では、問題である「流動性の高さ」はどのように判断するのでしょうか。

2000年4月から採用され、現在も続いている方法は2つあります。

1つ目は、単純に過去5年間の売買代金をみて、その金額が多いほど「市場での流動性が高い」とみる方法です。

2つ目は、株価の高値を安値で割った値を売買高で除して(つまり、(高値÷安値)÷売買高)「売買高当たりの株価変動率」を算出する方法です。

この値が低いほど流動性が高いと判断します。

このように、厳密に流動性の高い銘柄を選出し日経平均株価を算出するのです。

そして、日経平均は何年も同じ構成銘柄だと陳腐化してしまうので毎年10月に流動性を基準に「入れ替え」があります。

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日経225採用銘柄は投資に向いている?

これまでご説明させて頂いた通り、日経平均株価採用銘柄は流動性が高く、世界中のビジネスマンが参考にしている信用度の高い経済指数です。

このように日経平均はあまりに有名な指標であるため、株式投資初心者の方の多くは日経平均採用銘柄から投資対象を見つけることも多いのではないでしょうか。

では、実際の株取引をする際に、日経225採用銘柄は投資対象として向いているのでしょうか。

日経225採用銘柄はその流動性の高さ、信用の高さから値動きもかなり安定していているので、株式投資初心者でも安心して投資できる銘柄として人気です。

流動性が低い銘柄の場合は、一部の大口投資家などによって株価の操作をしやすい傾向があり、情報量が少ない一般投資家では安定して勝ちにくい傾向があります。

多くの機関投資家・個人投資家は資産運用の際、その運用成績が良かったのか悪かったのかを判断するために日経平均株価と比較することがあります。

つまり、日経平均株価を基準にパフォーマンスに優劣をつけるのです。

さらに、機関投資家はインデックス運用といって、日経平均株価の構成銘柄を模倣して日経平均株価と同じパフォーマンスを目指すこともあります。

このように、日経平均株価は非常に安定していてプロが運用の目安として扱うほどトレードに向いていると言えるでしょう。

このように、日経平均株価は日本を代表する日経225採用銘柄で構成されているだけに、株式投資の対象としてとても向いています。

また、日経225採用銘柄に絞るのではなく、同様の指数である「JPX日経400」等に同時に採用されている銘柄、といったようにさらに確度を高めて銘柄を絞っていくのも有効な方法と言えるでしょう。

より詳しい株の買い方については、「初心者におすすめの株の買い方とは? プロも活用する3つの基本ポイントを押さえよう」の記事で解説しているので、ご覧になってみてください。

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まとめ

  • 日経平均株価とは日本を代表する225社の平均株価
  • 日経平均の採用基準は「流動性」の高さ
  • 日経平均採用銘柄は投資に向いている

日経平均株価は、日本を代表する225社の平均株価であるだけに値動きも安定していて、流動性も高く、信用も高いです。

株式投資の際は必ず知っておきたい用語のひとつなのでぜひ理解して投資につなげましょう。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

この記事を書いた人

著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。

地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。

その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。

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