いざ米国株投資を始めようと思ったとき、まずは米国株を取り扱っている証券会社で証券口座を開設する必要があります。
米国株を取り扱っている証券会社はいくつもありますが、取扱銘柄が圧倒的に多いのは対面証券ではなくネット証券です。
ネット証券なら、銘柄や取引数量や価格などの決定から注文にわたる全てをいつでもネット上で完結できるので、店舗に電話をかけたり足を運んだりといった手間がかかりません。
そこで本記事では、米国株投資ができるネット証券のうち3大証券に焦点を当てて、それぞれの証券会社について詳しく解説していきます。
この記事でわかること
- 米国株投資ができる3大ネット証券について
米国株投資ができる3大ネット証券
ではさっそく、米国株投資ができる3大ネット証券を1つずつご紹介していきます。
証券口座を開設する際の参考にしてみてください。
SBI証券
1社目は、ネット証券大手のSBI証券です。
手数料などの基本情報は以下のようになっています。
売買手数料 | 約定代金の0.45%
(最低0ドル、上限20ドル) |
為替手数料 | 0.25円 |
注文方法 | ・成行
・指値 ・逆指値 |
注文有効期限 | 当日もしくは期間指定(発注日を含めて最長90現地営業日まで) |
注文受付期間 | 米国営業日の以下を除く時間帯
・日本時間19:00~19:30 ・日本時間での取引終了後から9:00頃まで |
SBI証券は、米国株のほか、中国や韓国、ロシア、シンガポール、タイなどさまざまな外国株を幅広く取り扱っているという強みがあります。
また、米国株に関しては最低手数料が2019年7月22日より最低5ドルから無料に設定されました。
なので、まずは小口資金でやってみたいといった、気軽に米国株投資を始めたい方に向いているネット証券です。
米国株の取扱銘柄数は3,300以上と多いので、さまざまな銘柄のなかからご自身に合った銘柄を選ぶことができます。
SBI証券での米国株投資に慣れてきたら「米国貸株サービス(Kastock)」を利用してみるのもおすすめです。
「米国貸株サービス(Kastock)」とは、保有している米国株をSBI証券に貸し出すと、その株式に応じた貸株金利が受け取れるというものになります。
感覚としては、銀行に預金をすると利息を受け取れるようなものです。
2019年10月17日時点では、米国株や米国株ETFの貸株サービスを提供しているのはSBI証券だけなので、とっておきのサービスを利用できるのはうれしいですね。
また、SBI証券では2019年10月7日から、米国株の逆指値注文も可能になっています。
株価下落時のリスクをコントロールするのに効果的な注文方法であり、合計3つの注文方法を使い分けることができます。
SBI証券のグループ企業である住信SBIネット銀行の口座・SBI証券の外貨建口座間での外貨入出金手数料が無料、入出金を行った分は即時に買付余力に反映されるといったメリットもあるので、併せて活用するのもおすすめです。
マネックス証券
2社目は、マネックス証券です。
手数料などの基本情報は以下のようになっています。
売買手数料 | 約定代金の0.45%
(最低0ドル、上限20ドル) |
為替手数料 | 0.25円 |
注文方法 | ・成行
・指値 ・逆指値 ・トレールストップ ・OCO ・連続 |
注文有効期限 | 当日もしくは期間指定(発注日を含めて最長90現地営業日まで) |
注文受付期間 | 24時間 |
マネックス証券の米国株取扱銘柄数は3,600を超え、国内最大級の規模を誇ります。
大型株はもちろんのこと、中小型株も豊富で、顧客のリクエストに応じて取扱銘柄の拡大を行ってくれることもあります。
中国株の取扱銘柄の豊富さにも定評があり、その数は2,000を超えています。
香港市場に上場している株式のほぼ全部を取引できるので、中国株投資に力を入れたい方にもぴったりです。
また、表からわかる通りマネックス証券は、成行や指値、逆指値以外にも、さまざまな注文方法の選択肢がある点も魅力です。
例えばOCO注文なら、利食いのタイミングを逃したり、損切りのタイミングが遅れたりするリスクを防げます。
さらにマネックス証券では、国内では珍しく米国株投資においても特定口座を開設することができます。
特定口座なら、損益計算や確定申告の手間を減らせるのでおすすめです。
充実した取扱銘柄数のなかから幅広く投資していきたいという方は、マネックス証券を選ぶのも良いでしょう。
楽天証券
3社目は、楽天証券です。
手数料などの基本情報は以下のようになっています。
売買手数料 | 約定代金の0.495%
(最低0ドル、上限22ドル) |
為替手数料 | 0.25円 |
注文方法 | ・成行
・指値 |
注文有効期限 | 当日もしくは期間指定(発注日を含めて最長90現地営業日まで) |
注文受付期間 | 8:00~翌6:00 |
楽天証券はやはり、米国株投資によっても楽天ポイントを貯められる点が魅力です。
ポイントを貯めるには手数料コースを「超割コース」にする必要があり、以後取引手数料の1%のポイントが貯まります。
普段から楽天市場などの楽天のサービスを利用している方からすると、非常に魅力的でしょう。
米国株の取扱銘柄数は3,500を超えており、マネックス証券と大差ない豊富な銘柄のなかから取引をすることが可能です。
また、楽天証券は、スマホ用パソコン用の両方の取引ツールの機能性に定評があります。
1つのプラットフォームで米国株と日本株を取引することもでき、円貨決済・外貨決済の両方が可能です。
SBI証券と同様に、グループ企業の楽天銀行の口座を連携すると、両口座間での入出金手数量無料、証拠金不足時の自動振替無料といった恩恵も受けられるので、利用するサービスを楽天に集約したいという方にもおすすめだといえます。
まとめ
- SBI証券は唯一、米国株の貸株サービスを提供している
- マネックス証券は、米国株の注文方法が豊富
- 楽天証券は、取引ツールの利用しやすさに定評がある
いかがでしたでしょうか?
本記事では、米国株投資ができる3大ネット証券について詳しく解説しました。
各ネット証券それぞれに特徴があり、どれが1番優れているかというのは利用する個人によって異なります。
ぜひ本記事を参考に各ネット証券の特徴を理解して、証券会社選びに役立ててください。
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著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。
地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。
その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。