米国ETFのメリットとデメリットは?初心者向けにわかりやすく解説

みなさんは「米国ETF」をご存知でしょうか?

米国株投資に人気が出ているなか、投資初心者が推奨されることの多い米国ETF。

おすすめされているからといって投資するのではなく、まずは米国ETFに関する知識をきちんと身に付けることが大切です。

本記事では米国ETFについて説明したうえで、メリット・デメリットの両面を詳しく解説していきます。ぜひ最後まで読んでみてください。

この記事でわかること

  • 米国ETFとは何か
  • 米国ETFに投資するメリット
  • 米国ETFに投資するデメリット

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目次

米国ETFって何?

そもそもETFとは、“Exchange Traded Funds”の略で、「上場投資信託」と呼ばれています。

米国ETFは、米国の証券取引所に上場している投資信託のことです。

米国の株価指数として有名なNYダウやS&P500、ナスダック100指数に連動するように組成されたものもあり、個別銘柄を選ばなくても米国の株式市場に幅広く分散投資ができる投資として知られています。

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米国ETFに投資するメリット

以下では、米国ETFに投資するメリットについて解説していきます。

個別株式や上場していない通常の投資信託との違いを知りたい方もいらっしゃるかと思うので、ぜひ参考にしてみてください。

1口から購入することができる

1つめのメリットは、1口から購入することができる点です。

米国の個別株式にもいえることですが、日本株のように単元株制度がないため、少ない投資資金からでも投資を始めることができます。

分散投資をすることができる

2つめのメリットは、分散投資をすることができる点です。

ETFを含む投資信託は、さまざまな株式や社債によって組成されています。

そのため、1つだけの銘柄に投資をするよりかは、リスクを分散することが可能です。

例えば、NYダウに連動するETFを購入すれば、NYダウを構成するさまざまな銘柄に分散投資することができます。

リアルタイムで売買することができる

3つめのメリットは、リアルタイムで売買することができる点です。

冒頭でもご紹介したように、米国ETFは証券取引所に上場しています。

そのため、米国株式と同じように基準株価の動きを見ながらリアルタイムで売買することが可能です。

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米国ETFに投資するデメリットや注意点

一方で米国ETFには、投資するうえでデメリットや注意点もあります。

メリットや人気の高さだけに惑わされず、投資対象を選定していくようにしましょう。

高利回りETFはリスクが高い

1つめは、高利回りETFはリスクが高いという点です。

米国ETFのなかには利回りが高いものもありますが、高利回りだからという理由で投資をするのは危険なことだといえます。

なぜなら、高利回りのETF、すなわち高利回りの株式や社債によって組成されたETFは、さまざまな潜在的リスクがあるからです。

例えば、株式の場合は発行企業が赤字続き、社債の場合は信用リスクの格付けが一段と低い、といったことが考えられるかもしれません。

このような場合、発行企業はいずれ倒産や減配に追い込まれてしまう可能性があり、投資する側にとっては非常に大きなリスクです。

米国ETFの基準株価が暴落してしまったり、売りたくても売れないといった状況に陥ってしまったりするかもしれません。

利回りが高いことには、それなりの理由があると思った方が良いでしょう。

為替リスク・価格変動リスクがある

2つめは、為替リスク・価格変動リスクがある点です。

日本から海外の米国ETFに投資をする以上、まずは為替リスクを免れることはできません。

為替相場が悪化すれば、それだけ米国ETFの基準株価も下がってしまうということを忘れないようにしておきましょう。

とくに売却のタイミングには、要注意です。

また、ETFを含む投資信託に投資するメリットとして、分散投資ができるということがあげられますが、分散投資をしたからといって価格変動リスクがなくなるというわけではありません。

組成されている銘柄の価格が下がれば、それだけ米国ETFの基準株価も下落します。

金融商品に投資する以上リスクはあるので、忘れないようにしましょう。

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信託報酬がかかる

3つめは、信託報酬がかかる点です。

信託報酬とは、ETFを含む投資信託を保有している間トレーダーが負担しなければならない費用のことをいいます。

厳密には、保有しているETFのなかから信託報酬として数%が毎日差し引かれる仕組みです。

一般的な投資信託よりも信託報酬は抑えられているものの、通常の株式投資でなら負担する必要のないコストとなるので、資産が目減りするという点でかなり痛手だといえます。

成果報酬ではないため、運用成績がプラスであったとしてもマイナスであったとしても負担しなければならないという点にも注意が必要です。

国内ETFと比べて情報収集が困難

4つめは、国内ETFと比べて情報収集が困難な点です。

個別の米国株式に対しても同様のことがいえますが、米国ETFは米国つまり海外の証券取引所に上場しているため、国内ETFや国内株式と比べると情報を得るのは大変です。

投資や財務会計の知識をつけるのに加えて、語学力も必要になってくるかもしれません。

そうなるとETF選びにかなりの時間を要してしまうかもしれませんので、時間がない方には不向きだと考えられます。

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まとめ

  • 米国ETFとは、米国の証券取引所に上場している投資信託のこと
  • メリットは、1口から購入することができ、リアルタイムでの売買・分散投資が可能であること
  • デメリットは、為替リスクや価格変動リスクを避けられない、信託報酬がかかること
  • 高利回りの米国ETFにはリスクが潜んでいるので注意すること

いかがでしたでしょうか?

本記事では、米国ETFについて詳しく解説しました。

一長一短あることがお分かりいただけたかと思います。

もし米国ETFに投資する場合は、個別銘柄を選ぶ必要はなくなります。

しかし、金融商品である以上リスクもあるので、損をしないためにはいざというときに自分で判断できる力を持っておくことが大切です。

ただ人気だからとか、楽そうだからなどの安易な理由で初めてしまうと、損をしてしまう可能性が高いでしょう。

また、自分自身で投資をする技術を身に付けることができれば、他人任せで損をして後悔するということも防ぐことができます。

ETFではなく個別株式に投資をすると、信託報酬がかからないので手数料を売買時のみに抑えることが可能です。

さらに自分自身で裁量のあるトレードをすることも可能になるので、技術を身につければ利益を上げやすくもなります。

ただし、初心者の方はいきなりトレードを始めるのではなく、まずは練習をして株の技術を磨いていくことが大切になるでしょう。

技術を磨きたい方は、ぜひ当サイトの記事をたくさん読んでみてください。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

この記事を書いた人

著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。

地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。

その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。

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