こんにちは。
株塾塾生の「西やん」です。
前回は私の失敗を元に、4つのアドバイスをお伝えしました。
その中でも特に重要だと思っているのが、資産を「安全資産」「リスク許容資産」の2つに分けて管理していくことです。
そうすることで、自分が知恵を使って戦う範囲(トレード)をリスク許容資産だけに絞ることができて、やることが明確になると考えています。
そこで今回は、トレードを”受験勉強”に例えて、もう少し具体的に説明していきます。
受験勉強なんて、皆さんにとってもずいぶん昔のことになると思いますが、思い出しながら読んでもらえるとありがたいです。
過去2回分の投稿はこちらから
株塾塾生 西やんの「お金とのつきあい方」vol.1
株塾塾生 西やんの「お金とのつきあい方」vol.2
1.トレードを受験勉強に例える
受験勉強は、恐らく経験した方の方が多いのではないでしょうか。
どのように勉強し取り組んだのか思い出せますか?
①試験範囲の確認をする。
②入試の過去問を何度も解く
③効果的に教えてもらえる参考書や塾をさがす。
といったことがあげられると思います。
ではここからは、トレードの勉強を受験勉強に例えつつ具体的に説明していきましょう。
①試験範囲の確認をする
当たり前のことで恐縮ですが、試験では何が出題されるのかを確認することが大切です。
それはトレードも同じと言えます。
出題されない科目(種類)をいくら勉強しても、トレードには生かせないのです。
具体的にお伝えすると、自分がこれから何を取引するのかを考えましょう。
個別株?先物?FX?トレードと言っても科目(種類)が違います。
投資の種類によって、レバレッジや値動きの癖も違います。
また、先物やFXはとても高レバレッジなので初心者には難しいでしょう。
このようにルールやそれぞれの特徴をつかむことが、スタートとしてとても重要になります。
②入試の過去問を何度も解く
私は受験勉強のときに、何度も過去問を解いて本がボロボロになるまで勉強しました。
何度も何度も過去問を解いて勉強することにより、「俺はここまでやった、だから本番でも大丈夫。」という自信がつきました。
同じように勉強された方も、いらっしゃるのではないでしょうか。
トレードに当てはめると、チャートのリーディングが、それに当てはまります。
なぜなら、トレードは過去から同じようなことが繰り返されているからです。
極論になりますが、過去問をやりつくすことで、ほぼ答えに辿り着くと言えます。
ではなぜ、ほとんどの人がトレードで利益を出すことができないのでしょうか。
答えは、出題者(トレードの場合は個人投資家からお金を巻き上げようとする機関投資家やプロトレーダーのことです)がこちらのメンタルを乱すべく、多くのダマシを仕掛けてくるからです。
”ダマシ”とは、試験で言うひっかけ問題のようなものと思ってください。
トレードでは多くの人がひっかけ問題にハマってしまい、勉強した成果を発揮出来ずにいるのではないかと考えています。
ここから少し、私の受験勉強の話をさせてください。
私は学生時代、数学が本当に苦手でした。
入試の際も、「とにかく数学で大失敗しないように」ということを考えていました。
当時、私が先生から教えていただいたのは「最低○○点で逃げる」作戦を立てることでした。
その作戦とは、試験が始まると出来そうな問題に〇をつけて、それを解けさえすれば狙った点数まで行くことを確認し、まず落ち着きなさい、という教えでした。
すぐに問題を解きだすのではなく、全体を見たうえで「ここは自分の力でできる」「ここは無理だから、時間をかけない、無理ならあきらめる」という思考を持って試験に挑むことで、大失敗は無くなっていきました。
これはトレードでも同じようなことが言えると思います。
チャートをパッとみて「良さそうだな」と思ってエントリーするのではなく、まず全体を見ましょう。
そして過去からの流れをつかんで「こうなった時のみエントリー」「逆に行ったら、こう逃げる」「最悪でもここで逃げ切る」というストーリーを、あらかた決めて取り組むのが良いトレードだと思います。
③効果的に教えてもらえる塾や教材を探して、それを使って勉強する
試験範囲を確認し、過去問をボロボロになるまでやり切ることができれば、独学でもなんとか勝利の道はあるでしょう。
でも、なかなかうまくいかず「本当にこれで大丈夫なのか」と思うこともあるかと思います。
その時は、成功した人に指導を受けたり、本を読んで成功した人のポイントを理解する、ということがモチベーションを保つ上で効果的でしょう。
そんな意味で「株塾」に入ってそのチャンスを生かすことは、ポイントを早くつかむことにつながると思います。
2.トレードは入試よりシビア
入試での成功・失敗は、その後の人生に大きな影響がありますが、たとえ失敗しても、失うものは、それまでの時間、苦労、塾代程度です。
でもトレードの道に入って失敗すると、これまで必死に蓄えた、命の次に大事な「大量のお金」を失うことになります。
ある面では、大学入試や資格試験よりもシビアな世界と言えるでしょう。
でも入試や資格試験よりも楽な面もあります。
それは、トレードにはたくさんの科目があり、自分の得意なものだけをやればいいということです。
株式、先物、為替、コモディティーなど試験科目はたくさんあります。
そして、沢山ある中で自分の得意科目だけやればいいのです。
「自分が確実に勝てる科目だけ」をやることが勝利への道なのです。
3.おわりに
私の拙い経験からでも何かお役に立てればと、3回に渡りトレーダーの皆様へアドバイスをお伝えしてまいりました。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
トレードは基本的に一人で行うものです。
さらにコロナ渦の折、他人とコミュニケーションを取ることも少なくなっていると思います。
私は株塾に入塾して沢山のトレード仲間が出来ました。
トレードは孤独な戦いですが、勉強は一人で行うよりも仲間とおこなう方が捗る気がしています。
受験勉強の話に戻りますが、友達の家で集まって勉強したり、一緒に図書館に行って勉強したりしませんでしたか?
それと似たような感覚だと思ってください。
仲間の意見を聞くと、自分の考えややり方を確認することが出来て、間違いを指摘されてそのことに気がつくことで、トレード技術も高まっていくように感じます。
共に戦う仲間を作るといった意味でも、株塾に入塾されることはお勧めできます。
ただし、ここでしっかりと申し上げたいのは、株塾に入っても自動的にトレードで利益を上げることはできません。
真面目に取り組んで教えを吸収して、その教えの通りに”少しづつ”トレードをしていくことで、確実に収益は上がるはずです。
そして収益が上がるようになってからも、自分の人生の「目的」を再確認して、そこに到達する道筋としてトレードに取り組まれることをお勧めします。
そこで、「何のために、トレードを始めようと思ったんだっけ?」ということを時々思い出してください。
「トレードで利益を上げる」という人生を豊かにするための「手段」が、人生の「目的」そのものになってしまうと、本当にもったいないです。
そうなると人生が全く面白くありません。
そして「もっと、もっと稼いでやろう」という気持ちに支配されて、行動がエスカレートしていくものなのです。
それほど「トレード」は、中毒性が高いものであり、誰しもがその状況に陥る可能性があると思っています。
株塾に入塾されると、きっと仲間が増えてくると思います。
普段の生活では、トレードの深い部分を話せる友達は少ないと思いますので、きっと楽しい時間が過ごせるでしょう。
これは私からのお願いになりますが、仲間とのコミュニケーションでは、大きな利益を上げたことやトレードの手法の議論に終始するのではなく、自分の人生の目的やそのためにやろうとしていることを、ぜひ意見交換してほしいと思います。
そして、お金の自由を手に入れて、もっといろんなことに挑戦できる「新しい自分」に出会ってほしいと思います。
皆様の健闘をお祈りいたします。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
2021年5月 西やん