株塾塾生 西やんの「お金とのつきあい方」vol.2

こんにちは。

株塾塾生の「西やん」です。

前回は株塾塾生 西やんの「お金との付き合い方」vol.1にて、トレードドランカーになっていた私の状況を書きました。

vol.1のコラムが配信された後に、複数の方から「身につまされるほど思い当たる」とのご連絡も頂きました。

やはりトレードドランカーは、投資初心者の時に多くの方がはまってしまうワナなのですね。

そこでそのワナから抜け出すために、私からみなさんに4つのアドバイスをしたいと思います。

あくまでも私の経験則によるアドバイスになりますので、当てはまらない方もいるかもしれません。

ご自分のトレードを見直す”きっかけ”になれば嬉しく思います。

目次

1.「トレード」という環境を再認識する

ご存じの方もいらっしゃると思いますが、個別株投資では9割の投資家が資産を減らしていくと言われています。

相場では、多くのプロトレーダー、ヘッジファンドや仕手株筋などが、個人のお金をむしり取ろうと必死になっています。

私の場合は、たまたま自社株が高騰して1400万円のお金を手にすることが出来ました。

しかし問題だったのは、そのお金との付き合い方を深く考えることができていなかったことです。

増やし方についても、個別株投資以外の道を勉強していませんでした。

と言うよりも、「銀行に預けても金利は全く増えないし、トレードしかないよな」といった感情と情報しか持ち合わせていなかったのです。

たまたまラッキーで増えた財産だったからこそ、その後の具体的な戦略や武器も持たないまま「トレード」という未知の戦場に出て行ってしまったんですね。

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2.「安全資産」と「リスク許容資産」の2つの財布を持つ

現在の日本では、銀行金利がほぼ0%の状態が続いています。

しかし世の中にはETFやファンドという、個別の株式投資よりずっと安全で、尚且つ5%~7%程度の利益や配当を出し続けることが可能な投資方法があります。

私はそのことについての勉強が全く足りていませんでした。

そこで自分の資金を見直すことにし、「安全資産」と「リスク許容資産」に分けて2つのお財布を作り、それぞれで運用していくことを始めました。

「安全資産」

まず安全資産の運用については、証券会社などのプロフェッショナルにやってもらう方針にしました。

具体的には、インデックス投信や債券、コモディティー等を過去の実績から見て安定的に伸びているものに振り分けました。

そしてその運用結果には、一喜一憂しないことにしています。

たとえ一時的に下がっても、過去の実績を見て長期で保有すれば上昇していくと判断し、ホールドを続けています。

また、株式・債権・コモディティーの保有比率を決めて、それに沿ってお金を入れるようにしました。

「リスク許容資産」

そしてリスク許容資産は、FXや先物等は避けて個別株のトレードに絞って行うことにしました。

人間は判断できる項目数に限界があるといわれています。

私は様々な過去の失敗を経た結果、資産作りをする上では、判断することを個別株のトレードのみにしました。

あとは大きな判断はせずに方針を決めて、オートマチックに資金を入れていくことで「株塾」で勉強してきたことの再現性を高めようと考えました。

その結果、今ではトレード成績も安定するようになっています。

現在は、たとえ個別株口座の利益が増えても「リスク許容資産」は全体の30%程度から増やさないようにして、出た利益は前述の「安全資産」にシフトすることにしています。

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3.メンタルを管理する

次にメンタル管理についてお話します。

私はトレードの難易度を、(易)個別株<先物<FX(難)だと考えています。

理由は、レバレッジの高さと大口の参入度合からです。

ではこの難易度とメンタル管理がどのように関係するのかは、以下のように考えています。

①(難)に行くほどレバレッジを高くできるため、思うように値動きが進まないとメンタルが乱れてしまう。

②(難)に行くほどプロやAIのアルゴリズムとの戦いとなり、「ダマシ」が多く発生する。

③先物やFXは取引できる時間が長く、その分チャートに張り付く時間も長くなるため、心身ともに疲れが出てくる。

これらのことは、私の経験から感じたことです。

以前は先物やFXもやりましたが、夜中に大きく値が動くためずっとチャートを見ていなければならず、体がもたないと思いやめました。

現在では、自分がメンタルを保ちながらオーソドックスな武器のみで戦える「個別株」に限定して戦っていくことにしています。

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4.技術を磨く

繰り返しになりますが、トレードは9割の人が資産を減らします。

ではなぜでしょうか。

当たり前の話をすると、売値と買値の間にはスプレッドがあり手数料も発生するためです。

売り買い同値の取引(建値取引)でも、手数料分だけマイナスになります。

勝率5割でも、手数料に加えて利確時の税金分は引かれます。

そのため「勝てているつもりなのに、口座のお金が増えていない」というのはよくある話です。

本質的な話をすると、トレードは大きな資産で動かしたほうが有利です。

なぜなら、一発の資金投入ではなく、何段階ものストーリーを作って戦えるからです。

少額投資では、値動きが自分の考えていた作戦と逆に行ったときに、対応できる策を打つ余裕がありません。

また、エントリー時には必ず含み損が発生します。

少額資金では、この含み損の資金に対する比率が高くなるため、メンタルを保つことが難しくなります。

そして資金に余裕がないため、いつもトレードしていないと不安になりがちです。

これらが、vol.1で紹介した「トレードドランカー」になってしまう原因なのではと考えています。

では、資産を減らしていない1割の人になるためにはどうしたら良いのでしょうか。

その答えは次回のコラムにて、トレードの技術習得について私が考えていることをご説明したいと思います。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

この記事を書いた人

著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。

地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。

その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。

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