これから株式投資を始めようと検討している方の中には、「具体的にどうやればいいの?」「どの株を買うべき?」と悩むことも多いでしょう。
貯金をするより株で運用した方がいいと知りつつ、わからないことも多いと不安になるものです。
そこで今回は、株式投資の方法や初心者が買うべき銘柄について解説します。
2025年おすすめの株式銘柄10選
まずは、初心者の方におすすめの株式銘柄をご紹介します。
どれを買うか悩んだら、まずはここから選んで購入してみましょう。
日本電信電話(9432)
日本電信電話(NTT)は、総合ICT事業、地域通信事業、グローバル・ソリューション事業の他、不動産やエネルギー関連事業を行っています。
2023年度の売上高は13兆3,746億円、営業利益は1兆9,229億円でした。
他の企業と異なり、政府が1/3以上の株を持ち続けています。
そのため、危険視の大きい事業に投資したり、突然倒産してしまったりといったリスクが非常に低い企業です。
株主優待として、1,500円相当以上のdポイントがもらえます。
ソフトバンク(9434)
ソフトバンクは、コンシューマ事業、エンタープライズ事業、ディストリビューション事業、メディア・EC事業、ファイナンス事業を展開しています。
2023年度の売上高は6兆840億円、営業利益は8,761億円でした。
2018年に旧東証一部上場を果たして以来、安定して業績を伸ばしています。
国内でのスマホの普及はひと段落しましたが、法人向けプランや割安プランを展開していることで将来性があると考えられています。
株主優待は2024年から新しい制度が始まり、100株以上を1年以上保有する株主にPayPayポイント(1000ポイント)が贈呈されます。
楽天グループ(4755)
楽天グループは、モバイル事業、金融事業、メディア事業、eコマース事業など多岐にわたる事業を展開しています。
2023年度の売上高は2兆713億円、営業利益は-2,129億円でした。
一時期はモバイル事業が足かせとなっていましたが、プラチナバンドを獲得して通話品質が改善したことにより、契約者数が伸びています。
ECなど他の事業は堅調に伸びていることからも、おすすめの銘柄です。
株主優待として、楽天モバイル回線の音声とデータ30GBのプランを1年間無料で利用できます。
三菱商事(8058)
三菱商事は、地球環境・エネルギー事業、マテリアルソリューション事業、金融資源事業、社会インフラ事業、モビリティ事業、食品産業事業、S.L.C事業、電力ソリューション事業を展開しています。
2024年度の売上高は19兆5,676億円、営業利益は9,640億円でした。
2024年3月期の配当予想の変更にともない、配当利回りが3.04%にアップしています。
8期連続増配という記録を達成したため、非常におすすめの銘柄です。
なお、株主優待はありません。
日産自動車(7201)
日産自動車は、自動車の製造販売事業を行っています。
2023年度の売上高は12兆6,857億円、営業利益は5,687億円でした。
利回りは4.85%と国内トップクラスで、安心して投資できます。
株主優待として、新車を購入した本人と顧客を紹介した株主の両方に、5000円分のデジタルカタログギフトが贈呈されます。
三菱重工業(7011)
三菱重工業は、エナジー事業、プラント・インフラ事業、物流・冷熱・ドライブシステム事業、航空・防衛・宇宙事業を展開しています。
2023年度の売上高は4兆2,000億円、営業利益は1,414億円でした。
国内最大手の重工業メーカーで、ここ数年は日本政府の防衛力強化方針により防衛事業が大きく伸びています。
なお、株主優待はありません。
オリエンタルランド(4661)
オリエンタルランドは、テーマパーク事業、ホテル事業、商業施設事業、モノレール事業などを展開しています。
2023年度の売上高は4,831億2,300万円、営業利益は1,111億9,900万円です。
40周年イベントに伴い客数が同化し、高価格帯のチケットも伸びています。
また、新ホテルの建設も計画されており、さらなる業績伸長が見込まれている企業です。
株主優待として、東京ディズニーランドまたは東京ディズニーシーで利用できるワンデーパスポートが配られます。
本田技研工業(7267)
本田技研には、二輪・四輪モビリティ事業、ライフクリエーション事業、航空機・航空機エンジン事業、ロボット技術事業などがあります。
2023年度の売上高は1兆6,9077億2,500万円、営業利益は7,807億6,900万円です。
配当利回りが3.36%と高く、半導体不足の解消による今後の売上伸長が見込まれています。
また、2040年までに脱エンジンすると宣言していることから、EV事業も拡大するでしょう。
株主優待として、HondaJet体験会や事業所見学会への参加が可能となります。
東京地下鉄(9023)
東京地下鉄は、鉄道事業と都市・生活創造事業を展開しています。
2023年度の売上高は3,453億7,000万円、営業利益は277億7,700万円です。
すでに発表された2025年3月期の業績予測として増収増益を見込んでおり、インバウンド需要による伸びが想定されています。
通常、鉄道会社は人口減少や少子化による影響を受けやすいですが、東京地下鉄は東京都を中心として展開しているため、商圏の人口が減らない点も強みです。
株主優待として、東京メトロ線片道1乗車をご利用できる乗車証や、関連施設の各種優待券がもらえます。
イオン(8267)
イオンは、総合スーパー事業、スーパーマーケット事業、ディスカウントストア事業、ヘルス&ウエルネス事業、総合金融事業、ディベロッパー事業、サービス・専門店事業、国際事業を展開しています。
2023年度の売上高は9兆5,535億5700万円、営業利益は2,508億2200万円です。
イオンがおすすめの理由は、株主優待が優れていることです。
株主に発行されるオーナーズカードを利用すると、イオン系列店で最大7%が還元されます。
他にも、イオンシネマの鑑賞料金が1,000円になったり、イオンラウンジが利用できたりと、日々の生活で特典を感じられます。
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株初心者が銘柄を選ぶための3つのポイント
初めて株を買う際、どのような基準で選べばよいか悩むでしょう。
そんな時に役立つのが、3つのポイントです。
- よく知っている企業を選ぶ
- 優待が優れている銘柄を選ぶ
- 業績から選ぶ
基本的には、上記を基準に選んでみてください。
よく知っている企業を選ぶ
株式を購入する際、その企業について業績や事業など詳しく調べることが重要です。
しかし、初めのうちは調べ方もよくわからず時間がかかるでしょう。
だからこそ、もとからよく知っている企業を選ぶことでリサーチの負担を減らすことができます。
今回「2025年おすすめの株式銘柄10選」でピックアップしたものも、すべて日本で暮らす方ならよく知っている企業に厳選しました。
まずは「こういうものを作っている」「こんなサービスを提供している」と想像がつく企業から選んでみてください。
優待が優れている銘柄を選ぶ
株式運用が他の投資と大きく異なる点として、株主優待が挙げられます。
株主優待とは、株を持っている人だけが得られる特別な特典です。
例えば、外食産業の企業なら店舗での飲食代金が割引になるといった内容となっています。
まずは株主優待で小さい特典を得て、そこから本格的な株式運用を始めると、少しずつステップを進められることができハードルが下がるでしょう。
業績から選ぶ
株式投資を成功させるには、企業の業績を見定めるスキルが必要です。
どのように業績を評価するかは様々な観点がありますが、売上高と営業利益は必ずチェックしておかなくてはなりません。
売上高が大きくても、営業利益が伸びていないもしくはマイナスの場合、経営が傾く可能性があります。
初心者のうちは、売上高と営業利益がともに伸びている企業を選びましょう。
初心者が株式投資を始めるためのステップ
株式投資を始めるには、まず証券口座を開設します
初心者の方には、売買手数料の安いネット証券がおすすめです。
次に、証券口座に入金します。
最初から多額の資金を使うのではなく、まずは10万円程度から始めてみてください。
入金が終わったら買い注文を出し、株式を購入します。
買い手が出した金額・数量の条件にあう売り手とマッチすると取引が成立し、代金が支払われ株を取得できます。
株価が購入金額より高くなったタイミングで売却すれば、運用益を得られます。
まとめ
今回は、株初心者におすすめの銘柄と選び方について解説しました。
株式投資は他の投資に比べると、株主優待というわかりやすいメリットがあります。
また、以前は100株などまとまった量でしか購入できませんでしたが、現在は1株から買えるためスタートのハードルも低いです。
これから投資を始めたい方におすすめなので、ぜひチャレンジしてみてください。
株式投資におけるフィボナッチとは?初心者でもできる使い方を解説
株トレード歴40年のプロトレーダー相場師朗先生が監修する株式投資情報総合サイト「インテク」の編集部です。今から株式投資を始めたいと思っている投資初心者の方から、プロが実際に使っているトレード手法の解説までの幅広いコンテンツを「わかりやすく、気軽に、実用的に」をモットーに発信しています。