経済の語源とは?基本から知る経済の成り立ち【経済のキホン】

今回は、「経済のキホン」について解説します。

「経済ってそもそも何?」
「何だか難しそうだけど、とりあえずキホンだけでも知っておきたい…」
「資産運用に興味があるけれど、経済はどう関係があるの?」

経済というと、難しそうなイメージを持つ人も少なくないのではないでしょうか。

しかし資産運用や投資などに興味をお持ちであれば、経済についてある程度の知識は持っておきたいものです。

そこで最低限知っておきたい経済の基本的な知識について、専門用語を避けて分かりやすく解説します。

経済とはなんなのか、基礎的な知識をおさえておきましょう。

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目次

経済の語源

何気なく日常的に使っている「経済」という言葉ですが、その語源についてはそれほど知られていません。

経済という言葉は、「経世済民(けいせいさいみん)」を略したものです。

経世済民とは、「世を経(おさ)め、民の苦しみを済(すく)うこと」という意味です。

「経」には「治める、統治する」、「済民」には民衆を苦しみから救済するという意味があります。

経世済民は中国の古典に出てくる言葉で、世の中をよく治めて人々を苦しみから救うことや、そうした政治のことをいいます。

また経済は英語では「Economy(エコノミー)」と訳されますが、その語源はギリシャ語の「オイコノミア」で、家の家計(家政)を意味していました。

のちに近代になり、Economyに国家を意味する「Political(ポリティカル)」を加えた「Political Economy」という言葉が生まれます。

当時の日本の学者たちはこれを「経済学」と訳すようになり、現在のように「エコノミー=経済」と訳されるようになったのです。

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経済とは何か

では現代における経済とは、いったいどういうことなのでしょうか。

辞書で「経済」の定義をひも解くと、「人間の生活に必要な財貨・サービスを生産・分配・消費する活動。また、それらを通じて形成される社会関係」とされています。

小難しい言葉が並んでいますが、要するに私たちが日々生活するうえで、必要なモノを買ったり、使ったり、それを作ってくれる人がいたりすることをひっくるめて、経済活動といえます。

あなたは毎日朝起きたら、まず何をするでしょうか。

布団をたたんで、スマートフォンをチェックするかもしれません。

布団やスマートフォンなどの「モノ」を生産し販売する企業が存在し、あなたはそれらを購入し、消費しています。

身支度ができたら電車に乗って、会社へ出勤するかもしれません。

毎日時間通り電車がやってくるのは、鉄道会社が日々欠かさず電車の運行という「サービス」を提供してくれるからですね。

これらはすべて経済活動なのです。

「夜寝る時に寒いから布団が欲しい」
「電話できたりネットが見られたりするスマートフォンは便利だから、最新の商品が欲しい」
「会社まで歩いていくのは大変だから、電車に乗りたい」

このような「欲しい」「したい」という気持ちは、経済学では「ニーズ」や「欲求」と呼ばれ、経済活動のスタート地点になります。

そして経済活動を円滑に進めるために「お金」が存在します。

布団やスマートフォンを買うのにも、電車に乗るのにもお金が必要です。

はるか昔の世界では、現在のような紙幣や硬貨は存在しませんでした。

海で獲れた貝や魚や、狩りで捕った肉、自分で育てた野菜やお米などを交換する、いわゆる「物々交換」で成り立っていたのです。

物々交換の場合、自分が持っているものを、相手が欲しいとは限らないので、いつでも取引が成立するわけではありませんし、モノを管理したり運んだりするのも大変です。

現在使われているような紙幣や硬貨のカタチをした「お金」は、価値が明確で持ち運びもしやすく、物々交換に比べてはるかに効率的な手段といえるでしょう。

現代のようにお金がなかだちする経済の仕組みは「貨幣経済」と呼ばれます。

このように経済とは私たちの生活に密接に関わっており、経済社会にとってお金は欠かせないものなのです。

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まとめ

「経済」という言葉は難しそうなイメージがあり、つい身構えてしまう人も少なくないでしょう。

しかし経済は日々の生活に密接にかかわっており、私たちのさまざまな行動は、経済活動の一部だといえます。

食事をしたり、買い物をしたり、電車やバスに乗るのも、すべて経済活動なのです。

経済と聞くとどこか遠い世界の話のようでも、実際には私たち自身は毎日ひんぱんに経済活動に参加しているといえるでしょう。

「経済」に「お金」は欠かせないものですが、これは日本社会が「お金」によってモノやサービスが交換される「貨幣経済」で成り立っているからです。

私たちが日々の暮らしを快適に送るために、経済活動やお金は欠かせないものなのです。

次回は、経済の状況を把握するために欠かせない「景気」とは何かを解説します。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

この記事を書いた人

著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。

地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。

その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。

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