仮想通貨はいくらから始める?少額からスタートするヒントも解説!

仮想通貨はいくらから始める?少額からスタートするヒントも解説!

「仮想通貨が気になっているけど、難しそう」「リスクが高くて手を出しにくい」と感じている方も多いのではないでしょうか。

ビットコインなどの名前は知っていても、具体的にどういうもので、いくらから始められるのかなど、経験がなければわからないことも多く不安に思うのは当然です。

そこで今回は、仮想通貨の基本的な仕組みや、いくらから始められるかなどについて解説します。

これから仮想通貨投資を始めたいと考えている初心者の方は、ぜひ参考にしてください。

目次

仮想通貨とは

まずは、仮想通貨について基本的な情報を解説します。

仮想通貨の仕組み

仮想通貨とは、オンラインでやり取りされるデジタル通貨です。

仮想通貨はいくらから始める?少額からスタートするヒントも解説!

一般的な通貨は法定通貨と呼ばれ国家や中央銀行が管理していますが、デジタル通貨である仮想通貨は管理主体を持たず、従来のように中央集権的な管理はされません。

代わりにブロックチェーンと呼ばれるシステムで管理されており、一つの主体がすべてのデータを集めて管理するのではなく、すべての取引記録をブロックという固まりにまとめ、それをチェーンのように連結して世界中に分散して保存・共有します。

データの所在地が複数にわたるため、一度記録されたデータを後から改ざんすることは極めて困難です。

仮想通貨が買える金額

仮想通貨は小数点以下の単位から購入でき、種類によっては数百円から買えます。

例えば、ビットコインの最小取引単位は0.001BTC以上かつ日本円で500円相当額以上、Coincheckの最小取引単位は0.005通貨単位以上かつ500円相当額以上です。

bitFlyerでは約1円程度(0.00000001 BTC)から、Coincheckでは500円程度から購入が可能です。

株式投資では1単位ごとの購入が基本となりますが、より小さいボリュームでの売買が可能で、株式投資でいうところの単元未満株のイメージと近いでしょう。

初めて仮想通貨を売買する方は、まずは少額から始めましょう。

仮想通貨を買うときの実際の流れ

仮想通貨は、以下のステップで購入できます。

ステップ1:口座開設

まずは、仮想通貨取引所で口座を開設します。

取引所によって手数料や銘柄数、レバレッジ取引の可否などが変わるため、自分にあったところを選んでください。

多くの取引所では日本在住・成人(正式な法定年齢、たとえば18歳以上)などの条件を満たせば開設できます。

Webサイトからメールアドレスを登録し、氏名や住所などを記入して本人確認書類をアップすると審査に進み、通過すると口座が開設できます。

ステップ2:入金

口座が完成したら、入金します。

銀行振り込みやコンビニからの入金もできますが、ネットバンキングを使う方が多いでしょう。

取引所で「日本円を入金する」という項目を選び、自分が使っているネットバンキングの口座を登録すると、そこからお金を入れられます。

ステップ3:取引

取引には、現物とレバレッジの2種類があります。

現物取引は、まず仮想通貨を購入し、買った分だけ売却する方法です。

初心者の方は、リスクのより少ない現物取引から始めた方が甚大な損失を避けられるでしょう。

レバレッジ取引は、自己資金を担保に取引所から仮想通貨や資金を借りて売買する方法です。

大きなリターンを得る可能性はありますが、その分リスクが大きく致命的な損失につながることもあるため、初心者が手を出すのは得策ではありません。

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仮想通貨で失敗しないポイント

仮想通貨投資には複数のリスクが存在するので、以下のポイントを必ず押さえておきましょう。

少額でつみたて投資する

仮想通貨は価格の変動が極めて大きく、大金を投資すると取り返しのつかない大損失につながることもあります。

少額投資でもリスクは大きいですが、投資する金額が小さいほど損失のリカバリーもしやすいため、まずは少額でつみたて投資するとよいでしょう。

いきなり大金を投資せず、数千円程度から初めて経験を積み、少しずつ増やしていきましょう。

また、つみたて投資は毎月固定の日に決まった金額を自動的に購入する方法です。

購入する金額は変わらないため、価格が高い時は少量、安い時は大量の仮想通貨を購入することになります。

これにより、ドルコスト平均法というメリットが得られ、長期的に見て平均購入単価を平準化できます。

分散投資する

資金を一つの仮想通貨に集中させず、複数に分散させましょう。

もし特定の仮想通貨に全資金を投入すると、その通貨の価格が急落した時に投資元本をすべて失う可能性があります。

他の通貨が下落していなければ、バランスによって損失を軽減できる可能性があります

具体的には、ビットコイン、イーサリアム、リップルなど、特性やプロジェクト内容の異なる複数の主要通貨に分散といった方法があります。

仮想通貨は小数点以下の単位から購入できるため、全体の資金が少なくても分散投資することは可能です。

また、仮想通貨だけでなく、株式や債券など、他の種類の金融商品にも資金を分散させることでより広範なリスクヘッジが期待できます。

コスト意識を持つ

仮想通貨取引には様々なコストがかかるため、コスト意識を高く持てば長期的な投資成果の向上に直結します。

コストには取引手数料や入出金手数料、スプレッドなどが挙げられます。

特に注意したいのが、買値と売値の差額である「スプレッド」です。

取引所形式では、手数料が無料でもスプレッドが広めに設定されていることが多く、実質的なコストが高くなる傾向があります。

少額での頻繁な取引や短期的な売買を繰り返すと、これらの手数料やスプレッドが利益を大きく圧迫してしまうでしょう。

仮想通貨取引所の手数料体系をしっかりと確認し、自分の取引スタイルに合った、できるだけコストの低い取引所を選ぶことが重要です。

また、不必要に頻繁な売買を避け、長期的な視点を持つこともコストを抑える上で有効な戦略となります。

セキュリティ対策を整える

仮想通貨は、ハッキングや詐欺の標的になることが多々あります。

だからこそ、セキュリティ対策をしっかり整えましょう。

まず、口座を開設する取引所選びが重要です。

金融庁に登録されている国内の仮想通貨交換業者を選び、二段階認証などのセキュリティ対策を講じているかを確認しましょう。

パスワードは複雑なものを設定し、使い回しは絶対に避けてください。

不審なメールやメッセージにあるURLはクリックせず、個人情報やログイン情報を入力しないことで詐欺に遭う確率を下げられます。

また、仮想通貨では、秘密鍵(プライベートキー)を安全に管理する「ウォレット管理」が重要です。

特に、インターネットから切り離されたオフライン環境で秘密鍵を管理するコールドウォレットは、セキュリティが非常に高く自分の資産を守るのに役立ちます。

せっかく仮想通貨で利益をあげても不当に搾取されてしまわないよう、常に最新のセキュリティ情報に注意を払い対策を講じ続けましょう。

自己管理を徹底する

少額投資をしていると「金額が小さいから、リスクはそれほど気にしなくても大丈夫」と思いがちですが、それは誤りです。

仮想通貨は価格変動が大きいうえに元本保証もないため、投資した資金がすべて失われる可能性があります。

また、ハッカーや詐欺師はターゲットの資産額に関わらず手当たり次第に攻撃するため、少額しか保有していなければ狙われないというわけではありません。

さらに、仮想通貨は市場の変動が激しく、感情に流されやすい面からも自己管理は重要です。

一時の気持ちで売買しないためには、ルールを事前に作っておきましょう。

「いつ、いくらで買う・売る」と売買のタイミングと価格を決めておくことで、拙速な判断を避けやすくなります。

それでも初心者の方は「投資資金が5%減少したら損切りすると決めたが、このまま保有すれば持ち直すかも」「利益が10%出たら確定すると決めたが、もっと待てば大きくなるかも」といったようにルールを無視してしまうこともあります。

しかし、取引を何度も実行して経験を積むことで「ルールに従った方がよい」と実感する回数が増えれば、感情に左右されにくくなります。

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仮想通貨の抱えるリスク

仮想通貨には、大きなリターンが期待できる可能性がある一方で、いくつかのリスクも存在します。

仮想通貨はいくらから始める?少額からスタートするヒントも解説!

価格変動リスク

仮想通貨の最も顕著なリスクは、価格変動性が高いことです。

株式や債券など他の金融商品と比較しても、仮想通貨の価格は短期間で非常に大きく上下する特性を持っています。

例えば、2021年にビットコインは過去最高値を更新し、一時700万円台に到達しましたが、その翌年の2022年には半値以下にまで暴落しました。

わずか数ヶ月で価格が半減することや、場合によってはさらに大きく下落することも珍しくありません。

仮想通貨には元本保証がなく、投資した金額がすべて失われる可能性もあります。

投資する際は、この価格変動リスクを十分に理解し、自身のリスク許容度を超えない範囲で投資を行うことが極めて重要です。

法整備リスク

仮想通貨は比較的新しい金融商品であるため、世界各国での法整備がまだ追いついていない面があります。

また、国や地域によって、仮想通貨に対する法的な位置づけや規制の厳しさが異なります。

過去には、予期せぬ法改正や新たな規制の導入によって、仮想通貨の利用や価格に大きな影響を与える事例がありました。

例えば、2021年には中国が仮想通貨取引の全面的な禁止とマイニング活動の制限を発表し、世界の仮想通貨市場が一時的に大きく下落しました。

日本においても、資金決済法や金融商品取引法に基づき規制が進められていますが、今後も新たな技術やサービスの登場に伴い予期せぬ規制が導入される可能性はゼロではありません。

セキュリティリスク

セキュリティリスクが常に存在します。

過去には、ハッキングやフィッシング詐欺、マルウェア感染など、様々な形で資産が失われた事例がいくつもあります。

例えば、約75万ビットコインが不正流出したマウントゴックス事件や、約580億円相当の仮想通貨NEMが流出したコインチェック事件などが発生しました。

これらの事件は、取引所のセキュリティ体制の脆弱性だけでなく、ユーザー自身のセキュリティ意識の重要性も明らかにしました。

個人レベルでも、偽のウェブサイトやメールに誘導されてログイン情報を盗まれたり、不審なソフトウェアをインストールして秘密鍵が流出したりといった被害が後を絶ちません。

仮想通貨が流出してしまうと、その追跡や回復は極めて困難です。

信頼できる取引所を選び、二段階認証を設定して、パスワードを厳重に管理するなど、徹底したセキュリティ対策を講じて資産を守りましょう。

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仮想通貨に関するよくある質問

仮想通貨に関するよくある質問に回答します。

Q.仮想通貨はいくらから始めればいいですか?

月に数百円から数千円など少額でのスタートが好ましいでしょう。

多くの仮想通貨取引所では、小数点以下のビットコインの購入など少額取引に対応しており、まとまった資金がなくても始められます。

無理のない範囲で、生活に影響のない余剰資金から始めるのが鉄則です。

借金をしてまで投資をしたり、生活資金を投入したりすることは絶対に避けてください。

Q.仮想通貨に向いている人は?

仮想通貨の価格は非常に大きく変動するため、投資した資金が大きく減少する可能性を受け入れられる人に向いています。

短期的な値動きに一喜一憂せず、精神的なストレスに耐えられることが重要です。

また、仮想通貨の市場は常に変化しており、新しい技術やプロジェクトが次々と生まれています。

正確な情報を見極め、常に新しい知識を吸収しようとする意欲がある人が有利です。

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まとめ

仮想通貨は少額投資でも価格変動のリスクが大きく一定の知識も必要なので、安易にチャレンジすべき投資ではありません。

まずはどのようなリスクがあるのかをしっかり認識し、一定の知識を身につけてから始めましょう。

また、SNSには「仮想通貨必勝法」などと銘打った情報も多いですが、必ず儲かる方法はありません。

生活を脅かさない程度の金額で投資するよう心掛けてください。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

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この記事を書いた人

株トレード歴40年のプロトレーダー相場師朗先生が監修する株式投資情報総合サイト「インテク」の編集部です。今から株式投資を始めたいと思っている投資初心者の方から、プロが実際に使っているトレード手法の解説までの幅広いコンテンツを「わかりやすく、気軽に、実用的に」をモットーに発信しています。

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