投資信託の売り時を見極める方法!最適なタイミングを解説

投資信託の売り時を見極める方法!最適なタイミングを解説

投資信託は、長期的に資産を形成したいと考える投資家から、根強い人気を誇る金融商品です。

いっぽう投資信託は長期投資が前提となっているため、売却のタイミングで悩んでしまうケースも少なくないようです。

「投資信託を積み立て投資しているけれど、いつ売却すればいいの?」

「そろそろ投資信託を売却したいけれど、タイミングが分からない…」

投資信託は専門知識がなくても気軽に始めることができるので、特に投資初心者は取引に慣れておらず、売却タイミングが分からないこともあるでしょう。

そこで今回は、投資信託を売却するタイミングについて解説します。

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目次

投資信託を売却するには

まず投資信託を売却するにはどうすればよいのか、費用や税金はかかるのか確認しておきましょう。

いつでも売却が可能

投資信託は基本的に、好きなタイミングで売却して換金することができます。

商品によっては運用期間が定められている場合もありますが、途中で売却することも可能です。

ただし株式と違いリアルタイムでの取引はできず、1日1回、市場がクローズした後に決まる「基準価額」で売却することになります。

注文を出した時点では、売却金額がいくらになるかは分からないので注意しましょう。

売却にかかる費用と税金

投資信託を売却する際には、「解約手数料」と「信託財産留保額」という費用がかかります。

投資信託商品のほとんどは解約手数料は無料ですが、まれに費用がかかる商品もあります。

信託財産留保額は、ファンドから投資家に現金を用意して受け渡すためにかかるコストの一部を負担するものです。

ただし、すでに引かれた分の金額が受け渡されるため、別途支払う必要はなく、信託財産留保額がかからない商品もあります。

また投資信託を売却して利益が出た場合、税金がかかります。

税金は譲渡益に対して20.315%で、特定口座(源泉徴収あり)なら自動的に税金が引かれるため確定申告を行う必要はありません。

なおNISA口座やつみたてNISA口座を利用している場合は、非課税となります。

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投資信託の売却タイミング

では投資信託を売却するタイミングについて、見ていきましょう。

目標の時期になったとき

最もシンプルなのは、あらかじめ決めておいた目標の時期に到達したら、売却することです。

投資する目的には、結婚や出産、子供の進学、クルマの購入、住宅の購入など、さまざまなライフイベントが考えられます。

たとえば「3年後に新しいクルマに買い換えたいから、その時に投資信託を売却しよう」と決めておけば、迷うことなく売却することができるでしょう。

ただし、あらかじめ決めておいた売却時期に、基準価額が値下がりしている場合も考えられます。

売却時期が近付いたら、こまめに基準価額を確認し、できるだけ値上がりしているタイミングで売却できるよう柔軟に対応すると良いでしょう。

目標金額を達成したとき

同様にシンプルな方法が、目標金額を達成したら売却することです。

あらかじめ「新築一戸建てを購入するための頭金として300万円が必要だから、投資資産が300万円に達したら売却しよう」と決めておけば、迷うことなく売却できるはずです。

目標金額を達成したら「もう少し値上がりするかも」などと期待せず、潔く売却したほうが良いでしょう。

売却して利益を確定しない限り、値下がりして損失を生んでしまうリスクもあるからです。

なお投資信託は、売却してすぐに現金として手元に入るわけではないので注意しましょう。

売却した日の翌営業日以降に基準価額が決定し、取引が実施されてからの入金となります。

証券会社にもよりますが、売却した日から代金を受け取るまで4営業日程度かかることもあり、土日や連休を挟むと1週間以上かかってしまう場合もあります。

資金がすぐに必要な場合は、余裕を持って売却するようにしましょう。

基準価額が値上がりしたとき

投資信託を購入した時よりも基準価額が値上がりし、「十分な利益が得られる」と判断できたら売却する方法があります。

売り時を逃さずに売却できれば、利益を確定させて、お金を目的のイベントのために使用したり、次の投資への資金にすることができます。

ただしすでにご説明した通り、売却価格は注文を出した時点で表示されている金額ではなく、市場がクローズした後に確定する基準価額になるので注意しましょう。

ある程度基準価額が変動しても利益が期待できるよう、余裕のあるタイミングで売却する必要があります。

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基準価額が値下がりしたとき

投資信託を購入した時よりも基準価額が値下がりし、「これ以上損失を拡大させられない」と判断できたら売却する方法があります。

基準価額が値下がりしている場合、基準価額が再び上昇するのを待つ方法もありますが、すぐに資金が必要な場合は、損失を確定させてでも売却する必要があるでしょう。

損失を抱えている状態で売却する「損切り」は、特に投資初心者には難しいかもしれません。

しかし上手く損切りできるようになることは、長期的に投資を続けていくうえで重要なスキルになります。

「損失が投資額の10%以上に達したら損切りする」など、自分なりの損切りルールを決めておくと、よりスムーズに損切りに臨むことができるでしょう。

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まとめ

投資信託を売却するタイミングについて解説しました。

あらかじめ目標とする時期や金額を決めておけば、目標に到達したタイミングで迷うことなく売却ができます。

また基準価額が値上がりしたり値下がりしたりしたタイミングで売却する方法もありますが、特に投資初心者の場合は売り時を見極めるのが難しいかもしれません。

投資信託は毎週・毎月など決まったタイミングで一定額を購入していく「積立投資」が可能で、一旦設定しておけば自動的に投資が進んでいくため、「ほったらかし投資」をしている投資家も少なくありません。

少しずつ値上がりしていけば問題ありませんが、逆に値下がりしていってしまうと、ほったらかしているうちに損失が拡大してしまうこともあります。

そこで長期的に資産を形成したいと考える多くの人から選ばれているのが「株式投資」です。

株式投資なら、より効率的に短期間で利益を狙うことができ、少額でも手元資金からチャレンジすることができます。

利益を積み重ねることで、長期的に大きく資産を増やすことも可能となるでしょう。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

この記事を書いた人

著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。

地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。

その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。

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