「株式投資は危険だからやめておけ」という言葉を耳にしたり、言われた経験が一度はありませんか。
実際に株式投資に危険があるのか、ないのかで判断すると危険はあります。
しかしそれは、株式投資におけるリスクをきちんと理解していないため危険だということです。
それを踏まえた上で株式投資は危険かと聞かれれば、株式投資はリスク回避術を身に付ければ必ずしも危険とは言えません。
株式投資を危険という人たちは、株式投資についてきちんとした理解がなかったり、リスクにしか目が向いていないために危険というイメージが強くなってしまうのです。
そこで今回は、株式投資は本当に危険なのか、危険の回避方法などについて紹介していきます。
この記事でわかること
- 株式投資の危険性について
- 株式投資が危険になってしまうリスク
- 株式投資で危険回避をする方法
株式投資は危険ではありません
まず最初に知って欲しいのが、株式投資はリスクを理解していれば危険は回避できるということです。
巷では株式投資は危険だ、投資自体がお金を失ってしまう可能性があるから危険だ、という声を聴くことがあります。
しかしこれは、株式投資で起こり得るリスクについてきちんと理解をせずに、ただ聞いた話で危険だと言っている人がほとんどです。
実際に株式投資で起こり得るリスクについて理解をすれば、危険なものではないということがわかるようになります。
そのためまずは、株式投資は危険だという先入観を持たずに記事を読み進めてもらえればと思います。
では株式投資で危険だと思われがちなリスクとはどのようなリスクなのかを紹介していきます。
危険ではないが、リスクを理解していないのと危険ではある
株式投資には3つの大きなリスクがあります。
- 不確実性・・・利益が出る可能性もあれば、損失が出る可能性もある
- 信用性・・・投資先の企業が倒産してしまう、上場廃止となってしまう
- 流動性・・・マーケットは常に変動しており、希望価格で売買できない場合がある
つまり株式投資は、投資をしたからと言って100%利益が出るわけではなく、投資をした企業が当然ながら不況などが原因で倒産してしまう可能性があったり、マーケットは常に価格変動が起きているため希望価格で売買ができないこともあるのです。
まずはこの3つのリスクを理解するようにしましょう。
株式投資では利益が出るという良い面だけを見るのではなく、反対にリスクとして損失が発生してしまう可能性を覚えておくのです。
ちなみにこの3つのリスクについては、投資にリスクは付き物?初心者がリスクを解消するための3つの方法」で詳しく紹介してあるので、ぜひ参考にしてください。
株式投資で初心者が取ってはいけないリスク
ただ3つのリスク以外に、取ってしまっては本当に危険なリスクもあるのです。
それは、信用取引による資金力と実力以上の取引になります。
信用取引は資金を約3.3倍(レバレッジ)に増やして取引ができる方法で、買いではなく売りから入れる空売りができたり、資金を効率化させて投資ができるメリットがあります。
しかし、資金を3.3倍に増やした際に利益も通常の3.3倍となるのですが、損失も3.3倍になる可能性があることを忘れてはいけません。
そのため信用取引でいきなり自己資金を全力投資してしまうと、損失が発生した際には3.3倍まで膨れ上がってしまいます。
100万円を3.3倍の330万円に増やして投資をし、株価がゼロとなった際には100-330=-230万円の損失が発生してしまうのです。
これは損失に耐える資金を残しておかず、損失が発生した際に損切りできずに、資金と実力以上の取引をしてしまった結果と言えるのです。
このように自分の資金力と実力を理解せずに、株式投資をしてしまうことも危険なリスクとなるのです。
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株式投資で起こり得る、危険を回避する方法
株式投資で危険となってしまうリスクを理解したところで、危険を回避する方法を紹介していきましょう。
まず前提として、株式投資では必ず勝てるということはありません。
勝ち続ける中でも負けてしまう場面が必ずあるのです。
そのため負けた際にどれだけ損失を最小限に抑えることができるのか、さらに自分の資金に対してどの程度投資をすべきなのかを判断することが、株式投資で起こり得る危険を回避する方法になります。
それでは詳しく見ていきましょう。
損切りを徹底する
まず、株式投資で危険を回避するために必ず覚えておかなければならないのが損切りです。
損切りとは、持ち株で損失が発生した際に、これ以上損失が膨らまないために損失を抱えたまま決済をしてしまうことです。
この損切りができなければ、株式投資の世界で生きていくことは非常に難しいのです。
株式投資で起こり得るリスクで紹介したように、取引を行えば損失が発生する可能性は十分にあるため、資金を守るためには損切りができなければならないのです。
逆に損切りができるようになれば、どのような局面でも乗り越えられる可能性がでてきます。
最近発生した株価の暴落でも、いつかは株価が戻ると期待するのではなく、一度損切りをすることによって資産を守り、株価が底を迎えた段階で買い直すなど戦略的にも損切りの結果様々な方法がとれるようになります。
塩漬け状態で銘柄を保有していたとしても、資産運用の効率は悪くなってしまいます。
早い段階で損失を抑える損切りを行い、心機一転利益を狙う方がトレードの機会も増えることでしょう。
資金管理をきちんと行う
株式投資で気を付けるべきは、損失を抱えて株式市場から退場してしまうことです。
株式市場から退場してしまうと投資をすることができずに、しばらく損失の返済が必要となります。
そのため常に資金管理に気を配り、最悪株価が半値、またはゼロになったとしても耐え得る資金で行わなければなりません。
先ほども信用取引で資金力以上の取引をしてしまうのは危険だと紹介した通り、自分の資金力内での取引であれば決して危険な取引にはならず、上手く利益が乗った時には効率よく資金を回転させることもでき、損失が発生しそうになった際には損切を行うこともできるのです。
そのため、常に資金管理には気を配り、資金力以上の取引をしないことが危険を回避する方法になります。
ギャンブルになりそうなことはしない
株式投資は投資であってギャンブルではありません。
そのため危険を回避することは、ギャンブル性をいかに排除するかになります。
投資をする銘柄をなんとなくカンで選んでいないか、好き嫌いで選んでないか、損失が発生している銘柄でいつかは株価が戻ると思っていないか、〇〇さんがこの株は上がると言ったから買っていないか、など自分の判断ではなく誰かの判断や運に身を任せ投資をするのはギャンブルになりがちなのです。
常に自分の投資がギャンブルになっていないかに気を付けながら、きちんと自分でチャートを見てテクニカル分析をしたりすることが投資家であり、危険を回避する方法になります。
株式投資で勝てない?あなたのトレードはギャンブルになっていませんか?
まとめ
- 株式投資は危険ではない
- リスクを理解しないことが危険
- 損切りや資金管理を徹底すれば危険を回避できる
株式投資のリスクをきちんと理解すれば、単純に株式投資が危険ではないということがわかります。
そのため正しい知識を身に付け、適切な情報で株式投資と向き合うことが大切になるのです。
もちろん投資なので、利益ができ時もあれば、負けて損失が発生することもあります。
その中で、いかに損失額よりも利益額を大きくすることができるか、損失額を抑えることができるかで収支が変わってきます。
損失を抑えるためには、今回紹介した危険を回避する方法を理解することが効果的です。
ぜひ勝てる投資家になるためにも、今回の情報を参考にしてみてください。
著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。
地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。
その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。