コツコツドカンを防ぐには?利益を積み上げながら損失を回避する方法を解説

コツコツドカン

コツコツドカンという言葉を聞いたことがありますか?

コツコツと利益を上げることができても、一発ドカンと負けてしまうこと状態のことを言います。

「せっかく地道に利益を重ねてきたのに、一気にマイナスになってしまった」

という経験をしたことがあるトレーダーの方もいらっしゃるのではないでしょうか?

こうした経験をしているトレーダーの方は、実は多く存在しています。

では、なぜコツコツドカンのような現象が発生してしまうのでしょうか?

また、それを回避する方法はあるのでしょうか?

今回は、コツコツドカンを起こしてしまう原因とその対処法について、見ていきましょう。

この記事でわかること

  • コツコツドカンが起きてしまう原因
  • コツコツドカンが起こらないようにするには

【初心者向け】資産運用の正しい勉強方法!何から勉強するべきか徹底解説

目次

コツコツドカンが起きてしまう原因

せっかく利益を得ていたのに、一気に資金が減ってしまうのはトレーダーにとっては精神的にも辛いものです。

そのようなコツコツドカンがなぜ起きてしまうのか、原因を一つずつ見ていきましょう。

玉数(資金量)を増やしてなかなか損切りができない

初心者からすこし利益を上げられるようになったトレーダーにありがちな心理状況ですが、

「せっかく利益を上げられるようになったら玉数を増やしてみよう」

と考えて一気に大きな玉を建ててしまうことがあります。

株価の高い銘柄に手を出すのも同じような心理状況ですね。

玉数を増やすということは、少し株価が反対方向に動いただけでもマイナス額が大きくなってしまいます。

そうすると、正しい投資判断をすることができなくなるときがあるのです。

そこで耐えるか損切りするかは投資家個人の判断によりますが、明らかに方向感が違ってきた場合は潔く損切りをするかリスクヘッジを行うかなどの戦略を考える必要があります。

リスクヘッジの方法については【株技術】建玉の操作って何?株初心者にもわかりやすく解説しますの中で詳しく解説しているので、合わせてご覧になってみてください。

根拠を持った判断ができるようになるためには、自分に適した玉数で勝負をするようにしましょう。

トレードの技術が足りない

自分が「イケる」と思って建玉をしたとしても、上級トレーダーであれば絶対に入らないということはよくあることです。

トレードの技術がまだ少ないうちは、自分の判断にも自信が持てないことでしょう。

根拠もなく「自分が想定していた方向に株価が戻ってくるのではないか」と考えてしまうこともあります。

しかし、そもそもの方向性を間違えていたら、株価は思い通りに動くことはないでしょう。

また、方向感がたとえ正しかったとしても、突如として想定外の動きをする可能性があるのか投資の世界です。

そうした不足の事態に、正しいトレードの技術を身に付けていないと対応をすることが難しいでしょう。

講座

コツコツドカンが起こらないようにするには

コツコツドカンが起こらないようにするには、どうすればよいでしょうか?

いくつか解決策があるので、どのような対処法があるか見ていきましょう。

なんとなくで玉を建てない

まず、一つめはなんとなくで玉を建てないということです。

「自分はなんとなくで玉なんか建てていない」

と自分には関係がないと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、今あなたが建てている玉の根拠を明確に伝えられますか?

上級トレーダーともなると、複数の売買シグナルをもとに、より精度の高いポイントに絞ってトレードをしています。

「なんとなく今上がっている局面だから、今のうちに買い玉を建てておこう」

などと深い分析もなしで玉を建ててしまうと、高値掴みになってしまう可能性もあるので注意しましょう。

高値掴みについては、なぜ株は高値掴みしてしまうのか。その理由と対処法を徹底解説の記事をご確認ください。

損切りの根拠を明確にする

なんとなく、損失が膨らんできたから損切りしようと考えていると、資金管理の面でも不安が残ります。

自分自身で、しっかりと損切りのラインを確立した上でトレードをする方が安心してトレードもできるようになるでしょう。

例えば、前の安値を割ってしまったらや移動平均線の〇日線を割り込んで下げるようであればなど、自分自身で納得のいくところで損切りができるようになるとトレードがしやすくなります。

後述しますが、より上級トレーダーであれば、損切りをせずに利益に転換させていくことも可能ですが、初心者のうちは無理をせずにおとなしく被害が小さいうちに損切りをするということをできるようになっておくとよいでしょう。

損切りについては詳しくは、損切り(ロスカット)の意味とは?初心者の方にわかりやすく解説しますの記事を参考にしてみてください。

トレードの技術を磨く

トレードの技術を磨くことは非常に重要です。

建玉をするタイミングや手仕舞うタイミング、予想外の株価の動きをした際にどのように対処するかなど、利益を上げるためには様々なことを身に付け、できるようになることが必要です。

株初心者の方は、まずはしっかりと練習をして慣れていくようにしましょう。

株式投資の勉強方法については、株の勉強は絶対にやるべき!オススメ勉強ステップや失敗しないためのコツの記事をご覧ください。

いきなり実践でトレードをするのではなく、まずは正しい手法を身に付けるようにしましょう。

講座

まとめ

  • コツコツドカンはトレードのルールや技術が確立されていないと起きる
  • トレードの技術を身に付け、ルールを明確にすれば回避しやすい
  • まずは、トレードの技術を磨くことに専念する

いかがでしょうか?

今回は、コツコツドカンの原因や対処法について見てきました。

つい大きな利益を狙おうとすると想定外の玉の動きをしたときに、対処することが難しくなってしまうこともあります。

自分の資金量に合わせて、地に足のついたトレードをするようにしましょう。

株で年収分稼ぐには?トレードに必要な資金とは

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

この記事を書いた人

著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。

地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。

その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。

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