「投資の目的」をあなたは考えたことがありますか?
「そんなもん稼ぐために決まっている」
「今よりも資産を増やしたい」
「ワンランク上の生活を実現したい」
など、人によって考え方は様々あると思います。
しかし、ざっくりと「今よりもお金を増やしたい」という目的はあっても、具体的にいつまでにどれくらいというイメージができている人は少ないのではないでしょうか。
今回は、なぜ投資において目的が大事なのか、考察していきましょう。
この記事でわかること
- なぜ投資に目的が重要なのか
- 投資目的がないとどうなるのか
- 投資目的に応じて変わる投資戦略とは
なぜ投資に目的が重要なのか
日本では、特に投資において具体的な目的を考えずに投資に手を出してしまう人も多いようです。
日本証券業協会の2019年の統計によると、株式投資の方針として「概ね長期保有だが、ある程度値上がり益があれば売却をする」が全体の約半数ほどいて、「特に決めていない」に関しても5%ほどの割合で存在しています。
「概ね長期保有だが、ある程度値上がり益があれば売却をする」に関しては、目的があるようにも見えますが、実は効率的な資産運用ではない可能性があります。
なぜなら、株価は必ず上昇していくわけではなく、建玉をしたタイミング次第では株価が大きく下落して「塩漬け株」状態になってしまう可能性もあるからです。
塩漬け株については塩漬け株とは?用語の意味と塩漬け株の整理方法を解説しますで詳しく解説しているので、ご確認ください。
もちろん、戦略的に建玉をしている人もいますが、「なんとなく」や「業績が良いからきっと株価が上がるだろう」などと精度の低い仮説をもとに投資をしてしまうと効率的に資産を増やすための投資とは言いにくいでしょう。
せっかく投資をしてお金を増やすのであれば、効率的に資産を構築できるように投資していく方が望ましいですよね。
そのため、投資の目的についてしっかりと自己認識をして、投資の技術を磨いていくことが必要になるのです。
投資目的がないとどうなるのか
投資目的もなく「なんとなく」の投資を繰り返してしまうのは、ギャンブルと同じようなお金の使い方になってしまいます。
株式投資は「楽しい」という側面もありますが、トレードのやり方次第では確実性を上げて利益を上げることも可能です。
投資の良いところは、しっかりと分析をしてトレードの技術を磨くことで、投資リスクを最小限に抑えながら将来のリターン額が大きくなってくる点です。
バブル以前の日本のように、銀行にお金を預けているだけでお金が増えていく時代であれば「預金」という手段だけでも良かったのですが、現状の日本ではある程度攻めの投資をしていかないとなかなかお金を増やすことができない現状です。
そうした現状を見据えて、投資をする人の数自体も増えてきています。
もちろん、大きな利益を上げるためには投資資産を増やすことも重要なのですが、初心者の方であれば少額から投資をして徐々に慣れていく方が資産を失うリスクは減らせます。
まずは、トレードの技術をしっかりと磨き、少額でちょっとずつ試していき自信を付けていくことが、投資で利益を上げていくためには重要です。
投資目的に応じて変わる投資戦略とは
投資の目的は、人それぞれ違います。
「いつまでにどれくらい稼ぎたい」、「子どもの学費のためにあと◯年で◯円資産を増やす」など、まずはご自分の状況に応じて目的を決めてみましょう。
自分の決めた目的が、「資金30万円を1年間で1億円」など、無謀な目的になっていないか確認します。
株式投資の利回りは年率で10~20%もあればかなり成功しているといえるでしょう。
なぜなら、世界一有名な投資家の一人として知られるウォーレン・バフェット氏の1965年~2017年までの平均利回りが約20%ほどだからです。
単年で考えれば達成することも可能ですが、長期的にこの成果を維持し続けることは、とても難しいことであるといえるでしょう。
株式投資初心者の方は、こうした数値を見ると「株式投資で稼ぐことは難しい」と感じるかもしれません。
しかし、しっかりとトレードの技術を磨き練習を重ねることで、こうした利益を狙い続けることも可能になるのです。
目的をしっかりと見据えながらトレードの勉強をすることで、その後の成果も大きく違ってきます。
受験勉強に例えるなら、「東大合格」などの目標を掲げて勉強するのと、「なんとなく」勉強するのとではその後の伸びに大きな差が出てきますよね。
株式投資でも、自分自身の目標を達成するために勉強をして、上手くいかない場合は何がいけないのかを振り返ることで、成長スピードが大きく変わっていきます。
その点を意識しながら、トレードの技術を磨いていくようにしましょう。
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まとめ
- 投資の目的を持つことで投資の結果が変わってくる
- 日本ではなんとなくで投資をしてしまう人も多い
- 投資の目的を認識して、トレードの技術を磨くことが大切
いかがでしょうか。
今回は、投資の目的の重要性について、ご紹介しました。
ただし、目的を掲げてもその後の鍛錬を怠ってしまうと机上の空論で終わってしまうことになります。
「自分には才能がないから」と諦めてしまう人もいますが、株式投資は正しい手法をもとにトレーニングを積み重ねることで、成果に繋げていくことができます。
当サイトの監修者である株歴37年以上のプロトレーダー「相場師朗(あいばしろう)」先生は、「テクニカル分析」と呼ばれる手法をもとに、株価チャートのデータを読み解きながらトレードをして、利益を上げ続けています。
相場先生の最も初歩的な売買のシグナルとして「下半身・逆下半身」というものがあります。
詳しくは、【相場流株技術用語】下半身・逆下半身とは?株初心者にもわかりやすく解説しますの記事をご覧ください。
投資の目的についてしっかりと考え、計画的な投資を行っていきましょう。
著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。
地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。
その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。