株式投資に興味を持つ学生は年々増えていますが、「何歳から証券口座を開設できるの?」「未成年でも取引できるの?」といった不安の声も多く聞かれます。
本記事では、学生や未成年が株式投資を始める際に知っておきたい年齢制限、親権者同意の必要性、現物取引の範囲、注意点を整理しました。
あわせて、学生のうちに投資を学ぶ意義や、金融リテラシー向上につながるポイントも解説します。
証券口座開設の年齢制限
学生や未成年でも株式投資は始められますが、証券口座の年齢制限や必要な手続きは年齢によって異なります。
まずは「何歳からどの種類の口座を開設できるのか」「未成年はどこまで取引できるのか」を正しく理解しておくことが大切です。
ここでは、学生が投資を始める際に押さえておきたい基本条件を整理します。
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未成年が開設できる口座の種類
学生でも株取引を始められますが、18歳未満の場合は通常の証券口座とは異なる仕組みが適用されます。
未成年は、親権者の同意を前提とした「未成年口座」を開設する形になり、取引範囲は現物取引に限定されます。
これは、価格変動による損失拡大を避けるための仕組みで、多くの証券会社で共通するルールです。
また、未成年口座の開設可否は証券会社ごとに異なり、ネット証券でも「親権者の口座開設が必須」「家族情報の登録が必要」「電話確認が行われる」など、いくつかの条件が設定されています。
18歳以上(成人)になると本人の判断で通常の証券口座を開設できますが、信用取引を利用する場合は別途審査や追加条件があるため、まずは現物取引の仕組みをしっかり理解することが大切です。
本人確認書類と親権者同意の流れ
未成年が証券口座を開設する場合、本人確認書類と親権者の同意手続きが必要です。
本人確認書類としては、健康保険証・マイナンバーカード・学生証などが利用できる場合があります。
親権者が同意する際は、親権者の本人確認書類とともに「親権者の名義で口座を持っていること」が求められるケースが多く、親が証券会社の口座を開設していない場合、同時に開設手続きを進める必要があります。
さらに、一部の証券会社では、親権者と未成年本人への電話確認が行われるなど、本人の意思と家庭の合意を確かめる仕組みが整備されています。
口座開設の流れ自体はオンラインで完結することがほとんどですが、家族で話し合って手続きを進めることで、投資に対する理解を深めながら安心してスタートすることができます。
学生が投資を始めるメリット
学生のうちから投資に触れることには、将来の資産形成だけでなく、経済や社会への理解を深めるという大きな意義があります。
特に、早い段階で金融リテラシーを身につけることは、社会人になってからの判断力や生活設計にも影響します。
詳しくみていきましょう。
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学生が投資を学ぶ意義
学生の時期は、社会に出る前にものごとの仕組みを理解する余裕があり、金融知識を吸収しやすい時期でもあります。株式投資に触れることで、企業活動の流れや経済ニュースの意味が日常生活と結びつき、情報を読み解く力が自然と養われます。
また、将来の資産形成に向けて、「なぜ貯めるのか」「お金をどのように管理するのか」といった考え方を早期に持てるのも大きな利点です。
学生生活では授業やアルバイトなど限られた収入の中で工夫をする場面が多く、投資の学習と結びつけることで「使う」「貯める」「増やす」のバランスにも意識が向きます。
こうした体験は、就職後に家計を管理する際の土台となり、自分の将来を自分で設計する感覚につながります。
時間を味方にする積立の考え方
学生の段階では、長期にわたって資産形成の時間を確保できる点が特徴です。
積立投資のように、一定額を継続する方法は、相場の変動に左右されにくく、長期視点で資産の推移を観察できる点が学習に適しています。
たとえば、毎月少額を積み立てれば、複数年にわたり価格の上下を経験しながら仕組みを理解することができ、急な値動きにも落ち着いて向き合えるようになります。
また、積立という習慣は「継続する力」を育て、社会に出た後も役立つ行動パターンになります。
短期的な利益を期待するのではなく、時間を活用した学びとして投資に取り組むことで、金融知識が自然に身につき、将来の選択肢を広げる助けともなります。
投資を始める際の注意点
学生のうちに投資へ関心を持つことは有意義ですが、株式投資には価格変動があり、状況によっては資金が目減りする可能性もあります。
特に未成年や学生の場合は、利用できる取引範囲や資金管理の面で注意すべき点があります。
未成年・学生が特に注意すべきポイント
学生が投資を始める際に意識したいポイントのひとつは、生活費や学費といった日常の資金とのバランスです。
急な値動きによって資金が予想外に減ることもあり、短期的に使う可能性のあるお金を投資に回すと、日常生活に影響が出る場合があります。
未成年の場合は、取引できる範囲が現物取引に限られ、信用取引は利用できません。
また、親権者の同意や本人確認書類の準備が必要になるため、最初の手続きには一定の時間を要します。
株式市場では、取引時間が決まっていること、注文方法によって約定のタイミングが異なることなど、運用面の理解も重要です。
こうした基本ルールを把握しておくことで、落ち着いた判断がしやすくなります。
まずは自分の資金状況と目的を明確にし、無理のない範囲で取り組むことが大切です。
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学生投資に関するQ&A
Q1. 学生が株を始めるのに必要な資金はいくらくらい?
A. 少額からでも可能です。
証券会社によっては「1株単位(単元未満株)」から購入できるサービスがあり、数百円〜数千円で株を買うことができます。
まずはアルバイト代やお小遣いの一部を投資に回し、無理のない範囲で始めることをおすすめします。
Q2. 学生投資は就職活動にも役立つ?
A. はい、役立ちます。
株式投資を通じて「経済ニュースに敏感になる」「企業分析力が身につく」といった経験は、就職活動の面接でも強みになります。
特に金融・商社・コンサルなどでは、投資経験や金融リテラシーを評価されるケースがあります。
ただし、投資の成果よりも「学び方・考え方」をアピールするのが効果的です。
まとめ
学生や未成年であっても、条件を満たせば株式投資を始めることができ、年齢に応じて利用できる取引範囲や手続きが明確に定められています。
学生のうちに投資へ触れることは、経済ニュースの理解や資金管理の考え方など、社会に出たあとに役立つ知識を早い段階で身につけるきっかけになります。
一方で、価格が変動する金融商品である以上、資金管理や基礎知識の習得は欠かせません。
まずは口座開設の条件や注意点を確認し、自分のペースで学びながら取り組む準備を整えてみてはいかがでしょうか。
ぜひ本記事を参考に、将来につながる金融知識を一歩ずつ育ててみてください。
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著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。
地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。
その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。







