先物取引にはさまざまな種類があります。
「先物取引にはどんな種類があるの?」
「投資家にはどんな商品が人気があるの?」
今回の記事では、先物取引の種類について解説します。
先物取引の種類
先物取引の種類というと、どのようなものを思い浮かべるでしょうか。
新聞やニュースで見聞きして、先物取引の商品として「小麦」や「トウモロコシ」の銘柄があることを何となく知っている方も多いかもしれませんね。
しかし先物取引の商品の全ての種類を挙げられる人は、プロでない限りほとんどいないでしょう。
先物取引の金融商品の種類は幅広く、代表的なものとして「商品」のほか「株式」や「債券」、「仮想通貨」などが挙げられます。
先物取引は個人投資家からも人気の高い投資方法であり、多くの投資家が様々な商品を取引しているのです。
ここでは先物取引の投資家から人気の高い、代表的な商品について解説します。
1.株式指数先物取引
特にトレードが目的の場合、「株式」の先物取引は投資家から高い人気があります。
株式といっても「トヨタ自動車」や「日本郵船」といった個別の会社銘柄株式ではなく、株式指数を取引対象とする「株式指数先物取引」になります。
株価指数先物取引の代表的な2大商品といえるのが、日経平均株価指数を売買する「日経225先物取引」と、東証株価指数(TOPIX)を売買する「TOPIX先物」です。
「日経平均株価」とは日本経済新聞社が1949年から算出・公表している指数で、日本の株式市場の代表的な株式指標のひとつです。
東証第一部上場銘柄のうち、取引が活発で市場流動性の高い225銘柄の株価の単純平均を修正して算出されています。
一方「東証株価指数(TOPIX)」は1968年から東京証券取引所が算出・公表している指数で、日経平均株価と並んで代表的な株式指標といえるでしょう。
東証第一部上場の全銘柄を指数対象としており、1968年1月4日の東京証券取引所で記録された時価総額「8兆6,020億5,695万1,154円」を基準指数100として、それ以降の時価総額を指数化しています。
日本のリーディングカンパニーの動向を把握しやすい日経平均株価に対し、TOPIXは日本経済全体の動向をより把握しやすいものといえるでしょう。
また日経平均株価は特に株価の高い「値がさ株」の株価の影響を受けやすく、TOPIXは時価総額の大きい業種の影響を受けやすいという特徴もあります。
日経平均株価やTOPIXは日本経済の代表的な指数であるため、先物取引の投資対象として多くの投資家から支持されているのです。
2.金(ゴールド)先物取引
株式指数以外では、商品先物のひとつである「金(ゴールド)先物」も、初心者を含めた投資家から人気があります。
「金先物」は「原油先物」と並んで多くの投資家に取引されており、特に「ニューヨーク商品取引所(COMEX)」で取引される「NY金先物」は、世界の金先物の指標となるほど有名なものです。
災害や経済危機などの局面でも価格が上昇する傾向がある金は「有事の金」とも呼ばれ、その価値の底堅さから多くの投資家から支持されています。
現物の金を所有しようとすると盗難リスクや保管手数料など煩雑さを伴いますが、先物取引であれば実際に金の受け渡しは必要なく、約束した権利を決済して放棄することで取引を完了できます。
比較的安定した値動きの金に、現物を保有することなく投資できるとして、金先物は投資家から人気の商品となっているのです。
まとめ
今回は先物取引の種類について解説しました。
先物取引はトレード目的で取引されることも多く、先物取引投資家から人気の高い商品として、株式指数を売買する「日経225先物取引」や「TOPIX先物」のほか、代表的な商品先物である「金(ゴールド)」などが挙げられます。
先物取引の初心者の方は、まずはこういった銘柄からチャレンジしてみるのも良いかもしれませんね。
次回はなぜこのような先物取引が投資家から人気なのか、そのメリットを詳しく解説します。
さらに先物取引に挑戦するうえで必ず知っておきたいデメリットについても、詳しくご説明します。
著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。
地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。
その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。