株式投資をはじめたばかりだと、勝ち方がわからず負けが続いてしまうということがあります。
株を買った翌日には株価が下がり始めたり、利益がではじめたらすぐに利確をしてしまい小さな勝ち方しかできなかったり、気づけば連敗しているなんてこともあるのではないでしょうか。
株式投資で勝てない人がまず意識しなければならないことが、株式投資の勝ち方を自分が知っているのかということです。
勝ち方を知らずにトレードを繰り返していると、当然ながら連敗してしまいますし、勝てたとしても偶然の勝ちであり経験値として積みあがりません。
まずは負けている状態を脱するために、勝ち方を知るということが重要なのです。
もちろん、自分が負けてしまう原因も知っておく必要があります。
そこで今回は、株式投資で勝つためにはどうすればいいのか、重要なポイントと負けてしまう要因について紹介をします。
この記事でわかること
- 株式投資で勝つために重要なポイント
- 株式投資で負けてしまう要因
- 株式投資における技術の重要性
株式投資の勝ち方
株式投資では、てきとうにトレードをして勝てることもありますが、基本的に勝ち続けるためには、正しい勝ち方を知っておかなければなりません。
例えカンによって勝ち続けたとしても、自分の経験値として積み重なりませんし、再現性が無いため今後勝てる保証がないためです。
しかし、株式投資をはじめたばかりの初心者だと、株式投資の勝ち方を学べと言われても何を学べばいいのか分からないかと思います。
そこでまずは、株式投資で勝つために何を学べばよいのかを紹介します。
テクニカル分析を使いこなす
株式投資で勝つために一番重要なポイントがテクニカル分析です。
テクニカル分析は、過去の株価の値動きを株価チャートによって分析し、将来の株価の変動を予想するものです。
株価チャートは、全てのトレーダーが閲覧することが可能で、分析の精度を上げていけば株価の値動きの判断がしやすくなります。
テクニカル分析を使わずに「なんとなく」や「誰かの助言」などで売買判断をしていると、株価の値動きを予測することは難しく、勝てない要因となってしまうのです。
例えば、株価のチャートで現在株価が上昇を続けているのか、下落を続けているのかを確認します。
単にローソク足の並びが右肩上がりであれば上昇を続けていると確認できますが、本当に上昇をしているのかという確証はありません。
チャートの確認をしている期間によって、1ヵ月続いている下落の中で起きる一時的な上昇の可能性もあるのです。
そこでテクニカル分析を使うことによって、本当に上昇を続けているのかを確認できます。
テクニカル分析の中でよく使われる「移動平均線」という、ある期間の終値を線で結んだものをチャート上に表示すると、確認しやすくなります。
移動平均線については、「株価チャートはどうやって見ればいい?テクニカル分析の基本とは」の記事をご覧ください。
長期線や中期線といった期間が長い線が上昇をしているのか、短期線が上向きの長期線を下から突き上げる『くちばし{当サイト監修者「相場師朗(あいばしろう)」先生の株時技術用語}』が発生しているのかなどを、いくつかのポイントを確認することができれば株価が上昇を続けている最中と確認をすることができるのです。
このように、チャートにおける上昇や下落をテクニカル分析において確認をすることによって、売買の方向性を決めてトレードをするのが「株式投資の勝ち方」の基本と言えるでしょう。
何度も検証と練習を繰り返す
テクニカル分析を使ってトレードをする上で、「何度も検証と練習を繰り返すこと」も勝つために必要なことです。
昨日覚えたテクニカル分析をいきなり使い始めたとしても、使い慣れていない分析のため判断ミスが起きてしまうかもしれません。
同じテクニカル分析を、過去のチャートで検証し、デモトレードや実際のトレードにおいてまずは100株程度で練習し、何度も使ってみることにより身に付けていくことが大切です。
一定期間の価格を平均して線として表示をする移動平均線ですが、くちばしや逆くちばしといったシグナル、移動平均線の向きや傾き、株価との位置関係なども分析をすることができるのです。
一つのテクニカル分析によって様々な使い方があり、瞬時に分析できるようになることが株式投資で技術を磨くことになります。
そのため、まずはテクニカル分析について勉強をし、検証と練習を繰り返し、技術を身に付けていくことも重要なポイントです。
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株式投資で負けてしまう要因を考える
株式投資で勝つためには、勝ち方と同時に負けてしまう要因も考える必要があります。
すでに株式投資で何度もトレードをして、経験がある人なら自分の負けてしまう要因を考えることもできます。
しかし初心者だと、そもそも自分が負けてしまう要因を見つけられるほどの経験がなかったり、意識してトレードをしていないため見つけることができません。
そこで、ここからは株式投資で負けてしまう要因を紹介します。
ファンダメンタルズ分析やカンに頼っていないか
株式投資で負けてしまう要因には、ファンダメンタルズ分析やカンによるトレードに頼りすぎている場合があります。
ファンダメンタルズ分析は、経済の状況や企業の業績などから株価の上昇を予測する分析です。
例えば、企業の決算報告や新商品の開発などがありますが、大抵の情報は世間に発表された段階ではすでに株価に織り込まれていることが多いのです。
つまり、企業から投資家が情報を得た段階ではすでに株価は上昇や下落した後である可能性が高いので、そこから建玉をしたとしても勝てる可能性が高いというわけではないのです。
逆に「噂で買って事実で売る」という格言がある通り、情報を得た段階では事実となっているため高値で買ってしまい、その後株価が下がり負けてしまう要因となるのです。
それと、カンによるトレードを行ってしまうのも負けてしまう要因です。
先週から株価が下がり続けて、最安値を更新しそうなので、反発を予測して買い注文を入れる。
よくある場面のように見えますが、これは何の根拠もない単なるカンによるトレードです。
テクニカル分析によって反発のシグナルが出ていれば別ですが、最安値を更新しそうなので反発するというのはカンでしかありません。
株価の下落が続いているという事は、大きな下落の局面であり、最安値を更新する可能性は十分あります。
そのため、下落が続いている、最安値を更新しそう、というカンではなく、テクニカル分析によってきちんと反発やトレンド継続などを確認してからの取引が重要なのです。
手法が未完成の状態でトレードをしていないか
株式投資の勝ち方で、何度も検証と練習を繰り返すことが重要と紹介しましたが、結果的には「できる状態になる」ことを目指すものです。
何度も練習をすることで、株の技術を学び、トレードに生かしていくことが大切なのですが、ただ単に「知っている」だけではダメなのです。
当サイトの監修者である株歴38年以上のプロトレーダー「相場師朗(あいばしろう)」先生のお言葉の中で、「知っていることとできることは違う」というものがあります。
知識として学習することももちろん大事ですが、実際に自分の技術としてできるようになるには「練習」をすることがどうしても必要になるのです。
例えば、移動平均線でくちばしが確認でき、さらに相場先生の売買シグナルの「下半身」が出たとします。
しかし、長期の移動平均線は下向きのままだった場合、どう判断すればよいでしょうか?
もしこのような場面で判断が難しいとしたら、それはまだ手法が確立されていないと判断できますね。
上級トレーダーであれば、このような場面でも複数のプランを描いており、次にこのように動いたらこう建玉する、リスクヘッジをするなどストーリーを考えながらトレードをしています。
初心者の方がいきなり上級トレーダーのように複数のトレードパターンを思い描きながらトレードをするのは難しいかもしれないので、まずは自分のトレードを振り返ってみるとよいでしょう。
実際にトレードをしている時には気づきにくいことが、後から見返してみると意外とわかるものです。
「なぜここで買い玉を建ててしまったんだろう」
「手仕舞いのタイミングを間違えた」
など、後から振り返ることによる気づきがあるはずです。
また、トレードの技術を磨きたいという人は、相場先生が主催する『株塾』で勉強することも検討してみてはいかがでしょうか?
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まとめ
- 株式投資で勝つためにはテクニカル分析が重要
- カンに頼ったり、手法が未完成のままトレードをすることが負ける要因のひとつ
- テクニカル分析をもとに技術を磨くことが大切
いかがでしたでしょうか。
株式投資の勝ち方としては、テクニカル分析を学び、何度も検証と練習を繰り返すことによって技術を磨いていくことが重要なのです。
昨日今日覚えたテクニカル分析を使い始めたとしても、いきなり勝てるようにはなりません。
自分の技術として使えるようになって、はじめて勝ち方として身に付けられるのです。
もちろん、自分が負けてしまう要因を見つけることも重要です。
まずは、今回紹介をした負けてしまう要因に自分が当てはまっていないかを確認してみましょう。
株でなかなか勝てない方は、株で勝てないのってなんで?勝てない理由と勝つための方法とはの記事でも勝てない理由についても紹介をしているので、この記事とセットで参考にしてください。
著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。
地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。
その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。