あなたは、資金管理の重要性をご存知でしょうか?
これから株式投資を始める方は特に、資金管理を徹底していく必要があります。
自分が投資に使える金額のうち、実際にどのくらいの金額を投資するか、また損失金額を管理することなどを総じて「資金管理」と呼びます。
資金管理をしっかり行うかどうかで、結果に大きな違いが出てくるでしょう。
資金管理がきちんとできていないと、投資資金がなくなってしまうだけでなく、一文無しになったり、最悪の場合は借金を抱えてしまうこともあります。
株初心者の方であれば、特に資金管理を徹底することが必要です。
今回は、資金管理が大切な理由と、一般的な資金管理方法について解説します。
この記事でわかること
- 株式投資で資金管理が大切な理由
- 株初心者が注意すべきこと
- 一般的な資金管理方法
株式投資で資金管理が大切な理由
株式投資をする上で、なぜ資金管理は重要なのでしょうか?
それは、どれだけ利益を上げることができても、資金を管理する能力がなければあっというまに損失が膨らみ資金がマイナスになってしまうこともあるからです。
稼げるトレーダーは、資金管理の重要性を理解しています。
実際に自分が痛い目を見て資金管理の重要性に気づく人もいますが、手遅れになる前にしっかりと対策を立てるようにしましょう。
投資できる上限を知る
株初心者がやりがちな失敗として、やみくもに投資金額を増やし、生活資金が足りなくなってしまった・・・というケースがあります。
たとえば全財産が100万円という人が、10万円から投資を始め、「この株はもうかりそう!」とどんどん投資を増やし、全財産100万円を投資してしまったらどうでしょう。
もしこの株が値下がりしてしまったら、生活資金までなくなってしまいます。
このような失敗をしないために、あらかじめ自分が投資できる金額を把握しておくことが大切です。
あくまでも、投資金額は余剰資金から捻出するようにしましょう。
投資を長く続けるために
株式投資に定年はありません。
体力が衰える老後でも、ネット環境さえあれば続けることができます。
年金だけではお金が足りないと言われる今、株式投資で長期的に資産形成を行っていければ安心です。
資金管理をきちんとできていないと、投資に使える資金がなくなってしまい、株式投資の世界から退場せざるを得ないこともあります。
株式投資を長く続けるために、投資資金を確保することは大切なことです。
投資資金を確保するためには、資金管理をしっかりと行うことが欠かせません。
一般的な資金理管理方法
資金管理の方法は人によって様々ですが、ここでは一般的な資金管理の方法についてご紹介します。
生活費はとっておく
株式投資における資金管理のために、まずは自分が投資に使える金額を把握しましょう。
まずは、生活費を把握するようにします。
分からなければ、1週間分家計簿をつけてみるのもオススメです。
1週間分の生活費が分かれば、4倍すれば1か月分のおおまかな生活費が分かります。
生活費は、生活するために必要なお金なので、手を付けないように取っておきましょう。
投資可能金額を決める
次に、全財産から生活費をひいたお金から、いくら投資に使ってもよいのかを決めましょう。
人によっては、子供の教育費に100万円はとっておきたいとか、急な入院に備えて30万円はとっておきたい、などいろいろな事情があるでしょう。
そのような取っておきたい金額を差し引いたお金が、投資可能金額になります。
株式投資金額を決める
投資可能金額が分かったら、そのうちいくらを株式投資に使うかを決めましょう。
株以外にも、債券や投資信託など、さまざまな投資方法があります。
それぞれのメリットやリスクを理解したうえで、株式投資に使う金額を決めましょう。
トレード時のルールを決める
株式投資に使える金額が決まったら、その金額内で実際に株式投資を始めましょう。
株式投資の取引時にこそ、資金管理のルールを決めておく必要があります。
いくら利益が出たら売却するのか、また損失が出たときに、どのくらいの損失が出たら売却するのか、決めておくことが大切です。
特に損失が出たときに売却することは、「損切り」と呼ばれ、重要なポイントです。
損切りについて詳しくは、損切り(ロスカット)の意味とは?初心者の方にわかりやすく解説しますの記事をご覧ください。
損切りがきちんとできないと、損失が拡大し、投資資金がなくなってしまう恐れもあるため、この考え方は必ず覚えておきましょう。
最初に玉を建てすぎない
株初心者にありがちなミスとして、一気に大きな建玉をしてしまうことです。
「この動きは絶対株価が上昇するはずだ」と思い込んで利益を少しでも大きく上げようと、大きく玉を建ててしまい、株価が想定とは逆の値動きをしてしまうと一気に損失が膨らんでしまい対処が難しくなってしまいます。
株価は、想定とは逆の動きをすることもあるので、慎重に局面を判断していくことが必要です。
建玉の追加や手仕舞いは、初心者には判断が難しいケースもあるので、まずは過去のチャートを研究して、自信が持てるようになってきたら100株からトライしてみましょう。
上級のトレーダーであれば、たとえ株価が想定とは逆の動きをした場合でも、冷静に対処ができるようになります。
当サイトの監修者である相場師朗(あいばしろう)先生が主催の「株塾」では、建玉の方法や考え方について、実際にプロの視点でわかりやすく学ぶことができます。
無料で見ていただける動画もご用意していますので、ご興味がある方はご覧になってみてください。
信用取引のレバレッジには注意が必要
株式投資では、信用取引のレバレッジという仕組みがあり、レバレッジを活用すると自己資金の3倍の金額を投資することができます。
信用取引について詳しくは、信用取引とは?リスクを抑えた上手な活用方法もご紹介の記事をご確認ください。
利益が出ているときは、少ない元手で大きな利益を上げられる便利な方法です。
しかし、 損失が出てしまったときには、借金を抱えてしまうこともあります。
例えば20万円を入金し、60万円の株を買ったとしましょう。
この株が10万円まで暴落してしまったとすると、50万円の損失となります。
入金額の20万円を差し引いても、30万円が借金として残ってしまうのです。
このようなリスクを避けるため、初心者のうちはレバレッジをかけないで取引をするほうが安心でしょう。
まとめ
- 投資できる上限を知りその範囲内で投資することが、長く投資を続けるために重要
- 株式投資に使えるお金を計算したら、その金額内で損切りなどのルールを守って投資する
- 初心者は玉を大きく建てすぎないように注意する
いかがだったでしょうか?
資金管理の重要性がお分かりいただけたでしょうか。
定年のない株式投資は、長く続けていきたいものです。
そのためにも、資金管理の方法をしっかりと覚え、無理のないトレードをするように心がけましょう。
ようやくピンときた!初心者でも超分かりやすい資金管理術を紹介します
著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。
地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。
その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。