アメリカはこれから黄金期を迎える!アメリカで活躍するファイナンシャル・アドバイザーが語る米国投資

松田ロアンナ理彩氏

「アメリカはこれから黄金期に入る」

ーーそう語るのは、25年以上にわたり米国でIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)として活躍する松田ロアンナ理彩さん。

シリコンバレーやロサンゼルスなどで、多くの人々の資産形成をサポートしてきました。

米国株は長期的に成長を続けており、初心者でもコツコツと積み立てれば、将来大きな成果につながる可能性があるといいます。

アメリカと日本の投資文化の違い、注目すべき産業、そして初心者が躓かないためのアドバイスを伺いました。

松田ロアンナ理彩氏松田ロアンナ理彩氏

プロフィール
大学卒業後、アメリカ人との結婚を機にロサンゼルスに移住する。シティグループ・マーケティング部門で 米国証券ライセンスを取得し、一般家庭、個人事業主、中小企業を顧客とする金融サービスに従事する。同社10万人のエージェント中、証券部門で常時全米トップ30の販売実績をあげ、2001年に 同社のフランチャイズ オーナーとなる。現在ロサンゼルス・クパチーノ(シリコンバレー)・シアトルにオフィスを構えている。IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)として 25年以上の実績を持つ。

目次

トランプ政権を俯瞰的に見ると分かる、アメリカの経済成長

−まずは簡単に自己紹介をお願いします。

松田 シリコンバレー、ロサンゼルス、シアトルなどアメリカ西海岸を拠点に、25年以上IFAとして活動しています。クライアントの預かり資産は日本円で約100億円です。知り合いからの勧めでアメリカの証券ライセンスを取得したことをきっかけに、投資の世界に関わるようになりました。

アメリカ

−アメリカと日本で、金融の意識の違いはありますか。

松田 アメリカでは投資をするのが当たり前になっています。今日本では新NISAが始まって投資を始める人が多くなったと思いますが、アメリカでは30年くらい前から投資を始める人が増えました。特に15年ほど前に、アメリカ政府が2037年に年金が枯渇するかもしれないということを発表した事がきっかけで、自分で引退資金を準備しなければならないという考えが広まり、投資をする人が急激に増えたという背景があります。日本で言うiDeCoや、企業が提供する401kのような年金制度も広まり、多くの人が利用しています。

−日本では老後2000万円問題が話題となりましたが、アメリカでも同様の危機感から投資が広まったのですね。

松田 アメリカは少子高齢化の日本とは異なり人口は増加しているのですが、人口が増えた分、年金の受給者も増えています。また、医学の進歩で寿命が長くなっているので、結果的には年金が足りなくなっています。やはり危機感を持つと、意識が変わるきっかけになるのだと思います。

−トランプ政権の動きやアメリカの経済をどのように見られていますか。

松田 アメリカはこれから黄金時代を迎えます。日本ではトランプ政権を否定的に報道している媒体が多いと思いますが、1つ1つの具体的な詳細内容を見ていないと感じます表面的な全体像だけを見るとトランプさんが暴走しているように見えますが、最終的にはアメリカ国民、アメリカに利益が生まれる構想になっています。ビジネスマンとしての経験を活かして企業を動かし、金融緩和や規制緩和も、ものすごいスピードで行っています。関税措置に関しても、最終的にアメリカ国民が支払う税金が減税される為に行っているものですから、これらの政策が進めば国の借金が減り、アメリカ国民が支払う税金が段階別に減っていくでしょう。株価も最高値を更新しているので、個人的にはそこまで心配する要素はないと考えています。

−では、米国株の投資は期待できるということですね。

松田 これからすごいことになるんじゃないかなと思います。もちろん一時的に、何らかのきっかけで市場が下落することもあると思いますが、最終的に10年単位の長期で見ると右肩上がりに、ますます盛り上がっていくんじゃないかなと思います。

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自分の状況・考え方・性格に合わせて提案できるプロに相談を

ゴール

−投資初心者が最初にするべきことは何でしょうか。

松田 投資目的とその目的を達成する期限を決めることです。投資を何のためにするのですかと聞くと、答えられない人が意外に多いんです。引退資金やお子さんの教育資金、マイホームの購入資金、家族旅行の資金など、目的をまず決めなくてはいけません。そしてその目的を達成する期限を明確にします。例えば30年後に引退するのか、10年後に家族全員でハワイ旅行に行くのか、目的と期限を決めることでその目的を達成する為の投資内容が決まってきます。これをご自分で理解して把握していないと、投資に失敗する確率は高くなります。なぜなら目的が分からないとブレてしまうからです。目的が分からない、何に使っても良いお金だと思うと、魔がさしてしまうことがあります。「引退資金の目的の投資だけど、家族旅行に使っちゃおう」ということが何度もあったら、何年経っても引退資金は増えません。

−目的がいくつもある場合はどうしたら良いでしょうか。

松田 目的別に口座を分けることをおすすめしています。アメリカでは口座をいくつも持てるので、目的に合わせて口座を分ける人が多いです。口座でなくても、ファンドや投資内容で分けるのも良いと思います。

−初心者には長期投資がおすすめですか?

松田 そうですね。初心者はできればコツコツ投資から始めた方が良いと思います。最初は投資がどんなものか分からず入る方が多いと思うので、一時的に減っても気にならない金額から始めて数年見ていただいて、問題ないと思った時点から本格的に始めていただくと、精神的に安定して始められると思います。

−銘柄の選び方のコツはありますか。

松田 銘柄がたくさんありすぎてわからないという人も多いと思います。私は将来性や確実性の観点から米国株投資をおすすめしているので、月並みですけれどもまずはS&P500のインデックスファンドをコツコツ投資するところからスタートすれば非常に安心じゃないかなと思います。
そこで自信がつけば、米国のアクティブファンドや、配当をもらえるようなファンドにも挑戦してみて良いと思います。アメリカでは同じファンド会社内であれば受け取った配当金をそのまま違う銘柄のファンドに投資することができるんです。日本ではそのようなシステムはないかもしれませんが、配当金を同じファンドに再投資していくだけでも、確実に資産を増やしていくことができると思います。投資というのは経験が全てです。時には痛い目を見て自分で経験したからこそ、その経験を生かして結果的に投資を成功させる事に繋がります。仕事でも右も左も分からない新入社員から始まり、色々な経験をして成長していきますよね。それと同じです。できるだけ早いうちに始めていただければ例え一時的に市場が暴落しても取り戻すだけの時間があるので、投資を始めていただきたいです。

−経験をしっかり活かすためには、どのくらいの頻度で投資内容の振り返りを行うべきでしょうか。

松田 投資している企業や世界経済の状況、世の中の流れが変化するタイミングで投資内容を振り返る必要があると思います。投資というのは生き物なので、年に何回見直すというよりは、流れが変化するタイミングに振り返らなければいけません。投資している会社や産業を把握し、世界情勢によってその会社や産業がどう変わるのかを理解しておくことが大切です。ただ、株ではなく投資信託で投資をされている方にとっては投資ファンドの会社の入れ替えはファンドマネージャーがやってくれるのでよほどファンド内容が目的と合わなくなる事が起こらない限りは、ポートフォリオのパーセンテージを自動的に元に戻してくれるリバランス機能があれば、それを利用するぐらいで良いと思います。

−世の中の流れを把握するためにはどのように情報収集をするべきでしょうか。

松田 情報というのはタダではありません。お金を払わないと、上質な情報というのは手に入らないんです。ですからお金を払って情報を買うか、アドバイザーの方に手数料を払って情報を教えてもらう必要があります。
SNSで言われている情報の中にはもちろん正しいこともあると思いますが、特にお金のことというのは個人によって全く状況が変わるものです。収入も違えば、資産状況も違いますし、考え方や性格も違います。SNSでの情報は不特定多数の方に向けたアドバイスなので、その人が話した通りにやっても、状況や考え方、性格が違えば結果は全く違ってくるんです。
上質な情報、自分にとって本当に正しい情報というのは無料では手に入らないということは、世界共通だと思います。

−自分の性格やライフスタイルに合う投資方法をどのように見つければ良いでしょうか。

松田 情報収集を自分でして、自分に合うやり方を見つけられれば投資情報を得る為のお金はそこまでかからないかもしれませんが、知識を得るには、時間がかかると思います。知識を得ながら投資をしていくのであれば、専門家への相談をお勧めします。IFAは、特定の金融商品のノルマがなく、中立的な立場で様々な商品をご提供することができます。
よくご家族やお友達など、専門知識のない、時には投資経験もない人の意見を鵜呑みにして失敗してしまう人がいます。そういう意見に振り回されず、専門家にぜひ相談していただきたいです。

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1億円は実現不可能な数字ではない

お金

−投資で成果を出せる人と、迷子になってしまう人の違いは何でしょうか。

松田 目先の数字に惑わされてしまうと、待てずに売ってしまって成果を出せない人が多いですね。本来は、投資している会社・業種の将来性や世の中の流れが大事で、目先の数字が上がっているか、下がっているかは気にする必要がないはずなんです。最初に設定した目的と期間に合わせて、例えば10年という期間を設定したのであれば、10年後に上がっていれば良いわけです。自分が決めた目的・期間を貫きましょう。
毎日自分の口座にアクセスして、上がり下がりに振り回される人がいますが、あまり口座残高は見ない方が良いと思います。口座残高ではなく、ダウ平均指数やナスダック総合指数など、株式の全体の指数を見て、流れを把握するくらいで良いと思います。

−メンタルコントロールの仕方についても教えてください。

松田 どれだけのリスクを自分が許容できるかというのを知る必要があります。10円でも100円でも減ったら困るという人は投資をおすすめできません。メンタルコントロールというのはお金だけでなく、健康にも響いてくる話です。健康を害してまで投資をする必要はないと思います。
自分がこれぐらいだったらリスクを受け入れられるという金額を決めておいて、コツコツ投資から始めて経験を積んでいくことが大切です。
私のクライアントにも、最初は株価が下がるたびに「どうなるんですか」と電話してくる方がいたのですが、10年も経験を積むと上がり下がりに慣れ、「追加投資をしたいので、市場が下がる事を毎日願っています」と言ってくるようになりました。それは経験を通して、株式市場の流れが理解できて自信がついたのだと思います。

−資産1億円を達成するためには何をするべきでしょうか。

松田 1億円という数字は、実は誰もが達成可能な数字なのです。例えば毎月4.5万円を10%(過去30年のS&P500インデックスファンド平均利回り)の利回りのところで30年間複利で運用すれば、大体1億円ぐらいになります。20歳で毎月積立投資を始めたら、50歳の時には1億円の資産を持っている事になります。この口座をNISA口座に指定して毎月積立投資をすれば1億円に対して税金もかかりません。

そう思うと、投資を長期で続けたいと思いますよね。資産1億円を達成する為に毎月4.5万円を30年間、10%の利回りのところで運用を続けるというのは、そこまで現実離れした数字ではないと思います。時間はすべての人が平等に持っている財産です。

その平等な財産である時間を使って投資するか、しないかを決めるのは皆さんですが、年をとった時に後悔しなくても良いように少額からで良いので時間を最大限利用して、投資を始める事をお勧めします。

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トランプ政権が注力するASI、暗号資産、量子コンピュータ

−今注目している業界や産業はありますか。

松田 トランプ政権は今、ASI(人工超知能)に注目しています。ASIとはAI(Artificial Intelligence)にSuperを加えたもので、人間をはるかに超える知能を指します。例えば今ChatGPTでは自分が聞いたことに対して答えをくれますが、ASIは自分の考えややり方をインプットしておけば、勝手に応用して自律的に動いてくれるというものです。
他にもアメリカでは、暗号資産への投資も増えています。ビットコインやイーサリアムといった暗号投資を財務資産としてバランスシートに組み入れる企業が増加しています。

量子コンピュータの開発も進んでいます。量子コンピューターが色々な分野のセキュリティを破るQ-Dayと呼ばれている日があって、この日に備えて様々なガイドラインや法律が急ピッチで作られています。こういった量子コンピュータ関連の会社もこれから有望です。
これらの業界が伸びている背景には、アメリカが軍事産業に注力していることが挙げられます。軍事産業というと武器の開発を思い浮かべるかもしれませんが、それだけではなく、インターネット、GPS、人工衛星、量子コンピュータといった技術開発は軍事産業で研究されています。国家の軍事予算でこれらの技術開発を進め、その技術を民間企業に渡し、その民間企業がその技術を実用化する事で経済が大きく成長します。日本ではあまり考えられませんが軍事産業をになっている企業も実は株価としては有望なのです。

−今後の目標についてお聞かせください。

松田 アメリカの金融リテラシーを日本の皆さんにお伝えし、投資を通して経済的に豊かになっていただきたいです。アメリカにいると、投資で豊かになり、余裕のある生活をしている人が多くいます。一方日本では一生懸命働いているのに、給与が上がらず、なかなか余裕のある生活ができていない人が多いと思います。その差は投資をしているか、していないかです。日本ではまだ投資は危ないというイメージや、詐欺のイメージが強く、豊かになるチャンスが奪われているように思います。それは非常に勿体無いです。投資で誰もが豊かになれるということをもっと広めていきたいです。

−個人投資家へのメッセージをお願いします。

松田 自分には資産がないと思うのであれば、必ず投資をしていただきたいです。変な言い方ですけれど、投資をしていないから、資産が増えないとも言えるんです。皆さんの収入が、毎年5%ずつ上がっていけば良いのですが、そのような保証はないと思います。また、日本人が得意とする「節約」だけでは資産を増やす事はできません。複利を利用してお金を増やすということをしない限り、お金は増えていきません。資産がない、これから資産を作りたいという人ほど、株式投資を利用してお金を増やすという行動を始めて頂きたいです。ご自分の負担にならない金額から、ぜひ投資を始めてください。

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