先物取引って何? 取引方法やメリット・デメリットも解説します

こんにちは、インテク事務局です。

みなさんは「先物取引」をご存知でしょうか?

「先物取引ってなんだか難しそう……。」
「失敗したら資金がゼロになるのでは?」

など、なんとなくマイナスなイメージを持っている方もいるかもしれません。

投資である以上リスクはつきものですが、先物取引の基本やメリット・デメリットをしっかり理解しておけば、上手に取引をおこなうことができるようになります。

今回は、先物投資について解説していきます。

この記事でわかること

  • 先物取引とはどのような取引なのか
  • 先物取引をおこなうまでの流れ
  • 先物取引のメリット・デメリット

先物取引とはどのような取引なのか

まずは「先物取引」が一体どのような取引を表しているのかについて見ていきましょう。

先物取引とはどういうことか簡単にいうと、将来の売買についてのルールを現時点で取り決めて、売買を約束することをいいます。

先物取引においてあらかじめ決定しておく事柄は、以下のとおりです。

  • 売買する価格
  • 売買する数量
  • 売買する日

上記の約束に応じて、売買する日が到来したら指定の価格×数量の売買をおこなうということになります。

なぜこのように複雑な先物取引をおこなうのか、あまりイメージがわかない方も多いかもしれません。ここで1つ簡単な例を用いてみましょう。

あなたがラーメン屋を経営していると仮定します。ラーメンをお客さんに提供するには、麺(小麦粉)・野菜・肉・魚などの食材が必要不可欠ですよね。

ただしこれらの食材や原材料はすべて天気や自然環境の影響を受けやすいため、もし不作になると価格が高騰してしまう可能性があります。

ラーメン屋を経営する身としては、食材の原価よりも高い価格でお客さんに販売して“販売価格-原価”分の利益を出していくことが必要です。

野菜・肉・魚に関しては献立を変更すればある程度対応ができるかもしれませんが、小麦粉(小麦)に関してはラーメンにとって必要不可欠ですので、原価が高騰したからといって仕入れないわけにはいきません。ただし高値で仕入れると、利益が減少してしまいます。

では、この不安定な小麦の価格変動による影響をあなたが受けないようにするには、どうすればいいでしょうか?

この打開策こそが「先物取引」です。

つまり将来小麦の原価が高騰するという価格変動リスクを避けるために、現時点で将来までの小麦の仕入れ値を卸先と約束して、原価が変動したとしても一定の価格で小麦を仕入れることができるようにするということです。

そうすれば、もし将来的に大きな自然災害などによって小麦が不作になり原価が高騰したとしても、現時点で約束した仕入れ値で小麦を仕入れることができます。

つまりラーメン屋の利益を守ることが可能になります。

株式投資でも同じで、株式は価格(株価)が変動しますよね。

このように価格変動が起こるものを定めた期間に一定の価格で売買することで、価格変動によるリスクを避けることができるのです。

そのようなニーズに基づき、先物取引は行われています。

先物取引を行うまでの流れ

では、実際に先物取引をしてみたいと思ったとき、どのように始めればいいのでしょうか?わかりやすくご説明していきます。

株式投資をおこなっている方は、証券会社にて証券口座の開設をしていますよね。

その口座に入っている投資資金を利用して株式売買をおこなっているかと思うのですが、先物取引をおこなう場合はこの証券口座は使用せず、新たに先物口座という口座を開設する必要があるので覚えておきましょう。

おおまかな先物口座を開設する手順は以下のとおりです。

  1. 先物口座を証券会社で開設する
  2. 証券会社から書類(先物取引口座設定約諾所・先物取引に関する契約締結前交付書面・先物取引に関する確認書・差換預託に関する同意書など)が送付される
  3. 2で届いた書類にサインをして返送する
  4. 証券会社が審査をおこなう
  5. 審査に通過したら、先物取引口座の開設は完了

上記手順によって先物口座が開設できたら口座に投資資金を移して、準備完了です。

また、実際に先物取引をおこなう場合は証券会社に以下の事項を伝える必要があります。

  • 銘柄名
  • 売りor買い…新規の注文なら「新規買い」or「新規売り」、決済注文なら「転売」、「買戻し」
  • 数量
  • 注文の種類…指値注文・成行注文・最良指値注文・ストップ注文
  • 注文の条件…執行数量や有効期間

先物取引のメリット

次に、気になる先物取引メリットをご紹介していきます。

「買い」と「売り」どちらからでも始められる

先物取引では、株式投資信用取引と同様に、「売り→買い」のように取引を売りからスタートさせることが可能です。

株式投資の信用取引については信用取引とは? リスクを抑えた上手な活用方法もご紹介の記事をご確認ください。

つまり「高く売って、安く買戻す」といった空売りの手法を活かして利益を得ることができます。

現在の株価が高値圏であっても安値圏であっても、株価変動の方向さえ予想できていれば利益を得るチャンスがあるので、自分のタイミングで取引を始められます。

短期間で膨大な利益を得られることも

市場には多くの銘柄が上場していますが、銘柄によっては非常に株価変動が激しいものもあります。

とくにベンチャー企業の場合は株価の変動が不安定である場合が多いです。

将来の株価変動を正しく読むことができれば、大きな利益を狙うことも可能でしょう。

先物取引のデメリット

上記では先物取引のメリットを紹介しました。

次にデメリットを紹介していきます。メリットだけではなくデメリットも理解しておくことが、安全に投資をおこなうためには重要です。

将来時点の価格は反映されない

先物取引は良くも悪くも、将来売買する価格を現時点で約束するという特徴があります。

つまり将来の価格がどれだけ高値であっても安値であっても、必ず約束した価格で売買しなければなりません。

たとえば現時点で5万円の先物取引(買い)をおこなって、決済日を1年後にしたとします。このとき1年後の価格が3万円まで下落していたとしてもこの“3万円”はまったく考慮されず、1年後には約束どおり5万円で買わなければならないということです。

利益を得た場合は確定申告が必要

上記でも説明しましたが、先物取引をおこなうには先物口座を開設する必要があります。

一般の証券口座であれば口座の種類として「特定口座」を選択することができるので、確定申告に必要な書類を証券会社が作成してもらったり、源泉徴収をしてもらったりすることが可能です。

ただし先物取引は特定口座の管理対象ではないので、自分で先物取引における損益を計算して自身で確定申告をおこなう必要があります。

こうした手間なども考慮した上で、自分自身にメリットがあるかどうかを判断して、取引をするようにしましょう。

まとめ

  • 先物取引とは将来の期日に、現時点で定めた価格・数量で株式売買をする約束をする取引
  • 通常の証券口座ではなく、別途で先物口座を開設しなければならない
  • メリット・デメリットを見極めて取引をする必要がある

本記事では、先物取引の意味ややり方、メリット・デメリットを解説してきました。

難しそうだと思われがちな先物取引ですが、価格変動リスクを避けるためにおこなう非常に賢い取引なのです。

ぜひ本記事を参考に、先物取引への挑戦を検討してみてはいかがでしょうか?

インテク監修 株式投資歴36年以上のプロトレーダー 相場師朗の最新情報をお届け!

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