【特集記事】会社員のための確定申告:7. 源泉徴収票の見かた

こんにちは、インテク事務局です。

2月17日(月)から開始されている2020年の確定申告ですが、もう手続きは済ませていますか?

「確定申告の時に源泉徴収票が必要って聞いたけど、見かたが良く分からない」
「毎年会社から受け取っているけど、難しくてよく分からない・・・」
「源泉徴収票を紛失してしまったみたい!どうすればいい?」

働き方の多様化が進み、副業をする会社員が増えています。

副業による所得が年間20万円以上ある人は、確定申告が必要になります。

副業をしていない人でも、医療費控除やふるさと納税による寄付金控除、住宅ローン控除などのため、確定申告をする会社員も多いでしょう。

会社員が確定申告をする場合は、必ず源泉徴収票が必要になります。

会社で配布されてもよく見ていないという人も多いと思いますが、この機会に源泉徴収票の見かたを確認してみてはいかがでしょうか?

会社員生活で長いお付き合いになる源泉徴収票の見かたを覚えれば、一生ものの知識になります。

確定申告がスムーズになるだけでなく、税金に対する意識も高まりますよ。

(1) 源泉徴収票とは

源泉徴収票とは、1年間に会社から支払われた給与等の金額と、自分が支払った所得税の金額が記載された書類のことです。

所得税は給与などの収入金額すべてに対してかかるわけではありません。さまざまな控除額を引いた「課税所得」に対してかかるのです。

源泉徴収票を見れば、支払った所得税の金額だけではなく、なぜ最終的にその所得税額になったのかも分かります。

会社員の場合、会社が所得税を計算してくれており、源泉徴収票は12月または1月の給与明細と共に会社から配布されるケースが多くなっています。

最近ではペーパーレス化の動きにより、紙ではなくオンラインで配布する会社も増えてきています。

(2) 確定申告と源泉徴収票

2019年4月から税制改正により、確定申告の際に源泉徴収票を添付する必要がなくなりました。

以前からオンラインで申告を行うe-Taxの場合は添付不要でしたが、書面で確定申告書類を提出する場合は、書類に源泉徴収票をのり付けするという面倒な作業がありました。

それが書面での提出の場合でも添付が不要になり、忙しい会社員にとって喜ばしいニュースといえるでしょう。

ただし、確定申告の書類を記入する際に、源泉徴収票に記載されている情報が必要になります。

紙で配布された源泉徴収票を紛失してしまったり、データで配布された源泉徴収票を削除してしまったという場合は、会社に再発行を依頼しましょう。

(3) 源泉徴収票の見かた

それではいよいよ、源泉徴収票の見かたについて見ていきましょう。

源泉徴収票は項目が多いですが、特にチェックしたいのは以下の4項目になります。

①支払金額

2019年の1年間に支払われた給与と賞与の額面で、いわゆる「年収」の金額にあたります。

年収を聞かれる機会は多いと思いますので、ぜひここの数字は覚えておきましょう。

②給与所得控除後の金額

所得税を計算するためには、支払金額から一定金額を控除する必要があり、控除後の金額がこちらに記載されています。

控除とは、個人事業主にとっての必要経費のようなものです。

会社員の場合は「靴やカバン、スーツなど、これくらい仕事に必要な経費があるだろう」という想定のもとで決められた計算式によって計算されます。控除の金額は年収によって変わります。

③所得控除の額の合計額

給与所得から引くことができる所得控除を合計した金額です。ここが最も複雑で、源泉徴収票を分かりにくくしている要因とも言えます。

しかしその中身を紐解いていけば、決して難しくはありません。

主な所得控除としては下記の2つがあります。

・支出に関する所得控除

主なものとして「生命保険料控除」があります。生命保険に入っている人は、年末調整の際に生命保険会社からの証明書などを提出していると思います。

その内容をもとに計算された額が、下の段の「生命保険料の控除額」に記載され、所得控除の対象となります。

左下の欄にある「社会保険料等の金額」には、1年間に給与から天引きされた健康保険料や厚生年金保険料、雇用保険料の合計額が記載されており、全額所得控除の対象となります。

・家族に関する所得控除

主なものとして「配偶者控除」や「扶養控除」などがあります。これは「養う家族がいると大変だから税金を安くしてあげよう」という仕組みです。

また、基礎控除として誰でも38万円の控除を受けることができます。

なお基礎控除の金額は、2020年分(2020年1月1日~12月31日)から48万円にアップします。

2020年の年末に受け取る予定の年末調整では、基礎控除として48万円が適用されるはずです。

また、医療費控除は年末調整の対象にならないため、源泉徴収票にも記載がありません。

年末調整では給与所得しか考慮しませんが、医療費控除は副業や投資など給与以外の所得も合計した金額によって控除額の上限が変わってしまうためです。

医療費控除を受けるには、自ら確定申告を行う必要があります。

医療費控除の申告方法については、こちらの特集記事で詳しく説明しているので、是非チェックしてみてくださいね。

【特集記事】会社員のための確定申告:5. 医療費控除はやらないと損!簡単にできる方法は?

④源泉徴収税額

年間の給与や所得控除を集計したうえで、最終的に計算された所得税です。

以上が源泉徴収票でポイントとなる4つの項目です。

こうして見ると、一見複雑に見える源泉徴収票も意外とシンプルに見えてきませんか?

まとめ

会社員なら誰もが知っておきたい、源泉徴収票の見かたについてご紹介しました。

会社員の場合、面倒な所得税の計算などを会社が代わりに行ってくれるため、所得税について意識する機会も少ないかと思います。

しかし、計算は会社がやってくれていても支払っているのは自分自身なので、いくら所得税を払っているのかきちんと把握しておきたいですね。

税金の仕組みを理解することで、ニュースで報道される税制改正などの動向が、自分の収入にどう影響するかも分かるようになります。

また医療費控除や住宅ローン控除など、受けられる控除を積極的に申告することができるようになります。

ぜひお手元の源泉徴収票の内容をチェックしてみてくださいね。

インテク監修 株式投資歴36年以上のプロトレーダー 相場師朗の最新情報をお届け!

合わせて読みたい

【特集記事】会社員のための確定申告:4. ここが変わった!2020最新確定申告事情

こんにちは、インテク事務局です。 2月17日(月)から、2020年の確定申

open & close