こんにちは、インテク事務局です。
「初めての確定申告で、何をどうすればいいのか分からない!」
「スマホで確定申告ができるって聞いたけど本当?」
「必要な書類とか道具ってあるの?」
働き方が多様化し、副業など本業以外の収入を得る人が増えてきました。
今回初めて確定申告にチャレンジするという人も多いのではないでしょうか。
副業をしていなくても、医療費控除やふるさと納税による寄付金控除で確定申告が必要になる人もいるでしょう。
初めての確定申告は、やり方がよく分からないという方がほとんどだと思います。そこで今回は、確定申告の方法について丁寧にご説明します。
また確定申告の方法は毎年何かしら変更があります。自分で確定申告を行った経験がある人も、2020年の最新の確定申告方法をチェックして、効率よく申告を行いましょう。
結局どの方法がいいのか分からないという方に、ズバリおすすめの申告方法もご紹介します。
(1)どこで申告をすればいい?
まず確定申告をするにあたって、どこに行けばいいのか分からないという人もいると思います。
確定申告の方法は主に下記の3通りがあります。
- 管轄の税務署に行って確定申告書類を提出する
- 税務署へ確定申告書類を郵送する
- e-Taxを使ってオンラインで申告する
それぞれメリットとデメリットがあるので、詳しくご説明します。
①管轄の税務署に行って確定申告書類を提出する
確定申告書類はあらかじめ作成して持参しても良いですし、税務署で職員に相談しながら作成することも可能です。
メリットは、提出時に職員がその場で書類を確認して分からないことがあれば相談もできることでくれるので、不備があればすぐに修正ができます。
デメリットとしては、確定申告期間は税務署がとても混み合うので、長い待ち時間が発生する可能性があります。
また、税務署まで行くための交通費もかかります。
初めての確定申告で内容に不備がないか不安という方に、おすすめの方法です。
②税務署へ確定申告書類を郵送する
作成した確定申告書類は、郵送で税務署に提出することができます。
メリットは、税務署まで行く必要がないことです。
デメリットは、郵送費用がかかること、不備があれば税務署から問い合わせが来るなど別途対応が必要になることです。
e-Taxが使えない人や、忙しい人にはおすすめの方法です。
③e-Taxを使ってオンラインで申告する
e-Taxは、国が運営している国税に関するオンラインサービスで、オンラインで確定申告を行うことができます。
メリットとしては、税務署まで出かけたり、郵送する必要がないことです。
デメリットとしては、事前の準備が必要なことです。e-Taxを利用するためには下記のいずれかの方法をとる必要があります。
マイナンバーカード方式
マイナンバーカードを使用し、パソコンやスマホで確定申告を行う方法です。
ICカードリーダーまたはマイナンバーカード読み取り対応のスマホが必要になります。
<マイナンバーカード>
2015年末ごろ、紙のマイナンバーの通知カードが全員に配られましたが、プラスチックのマイナンバーカードは申請しないと作れないものです。
マイナンバーカードをまだ持っていない人は、発行する手間がかかります。
<ICカードリーダー>
ICカードリーダーも、普段使う機会が少ないものなので持っていない人が多いと思いますが、購入すると2,000円ほどかかってしまいます。
しかもICカードリーダーは公的個人認証サービスに対応しているものと、対応していないものがあり、対応している方が必要になります。
古いカードリーダーや、中古で安く売っているカードリーダーは対応していない場合があるのでご注意ください。
<マイナンバーカード読み取り対応スマホ>
スマホで確定申告をしたり、ICカードリーダーを使わずにパソコンで確定申告をするためにはマイナンバーカード読み取り対応スマホが必要になります。
対応スマホは機種が限られているので、こちらの一覧から確認してみましょう。
公的個人認証サービスポータルサイト:マイナンバーカードに対応したNFCスマートフォン一覧
https://www.jpki.go.jp/prepare/pdf/nfclist.pdf
ID・パスワード方式
マイナンバーカードと、ICカードリーダー(または対応スマホ)を使わずにe-Taxで申告するには、わざわざ税務署まで行って対面での本人確認を経て、IDとパスワードを発行してもらわなければなりません。
しかもID・パスワード方式はマイナンバーカードが普及するまでの暫定的な措置なので、せっかくIDを発行しても、いずれは使えなくなってしまう可能性があります。
税務署では効率化のためe-Taxが推奨されていますが、利用者からするとまだまだ使いづらい点が多いといえるでしょう。
(2)何を準備すればいい?
確定申告にあたって、準備が必要となる主なものを確認しておきましょう。
・確定申告書
・源泉徴収票など、収入や所得を証明する書類
・控除に必要な書類(医療費控除、住宅ローン控除、寄付金控除など)
・マイナンバー
・本人確認書類(マイナンバーカード等)
・印鑑
e-Taxで申告する場合、追加で下記が必要になります。
・マイナンバーカード(マイナンバーの通知カードとは異なるので注意)
・ICカードリーダー(公的個人認証サービス対応のもの)
確定申告書
確定申告書を入手するには、下記の方法があります。
・税務署や役所に取りに行く
・税務署から郵送してもらう
・国税庁のHPからダウンロードして印刷する
おすすめは国税庁のサイトの、確定申告書等作成コーナーで確定申告書を作成することです。
国税庁 確定申告書等作成コーナー
https://www.keisan.nta.go.jp/kyoutu/ky/sm/top#bsctrl
紙の書類に記入していくのは、自分で計算しなければならず非常に大変ですが、このサイトを使えば、画面に従って必要事項を入力していくだけで勝手に計算が行われ、書類が出来上がるのでとても便利です。ぜひ活用しましょう。
作成したデータは保存ができるので、来年また確定申告する際にも活用できます。
完成した書類はプリントアウトし、郵送するか税務署へ持参して提出しましょう。
自宅にプリンタがない方は、コンビニなどで印刷しましょう。
e-taxで申告する場合は、そのまま電子送信できます。
源泉徴収票など、収入や所得を証明する書類
源泉徴収票は、2020年から添付が不要になりましたが、確定申告書に記入する際に必要になります。会社から配布されたら大切に保管しておきましょう。
副業の収入がある方は、売上や経費の分かる明細も用意しておきましょう。
控除に必要な書類(医療費控除、住宅ローン控除、寄付金控除など)
医療費控除など控除を受ける場合は、控除に必要な書類を用意しましょう。
マイナンバー
マイナンバーは書類に記入が必要になります。配偶者控除や扶養控除を受ける際は、人数分用意しましょう。扶養控除が適用できない16歳未満の扶養親族がいる場合も、対象となる親族のマイナンバーが必要です。
本人確認書類(マイナンバーカード等)
本人確認書類を確定申告書に添付する必要があります。
マイナンバーカードが一番手軽ですが、持っていなければ「番号確認書類(マイナンバーが確認できる書類)」と「身元確認書類(マイナンバーの持ち主が確認できる書類)」の2つを準備する必要があります。
・番号確認書類:番号通知カード、または住民票の写し
・身元確認書類:運転免許証、公的医療保険の被保険証、身体障害者手帳、パスポート、在留カード等
印鑑
確定申告書には捺印が必要になりますので、印鑑を用意しましょう。
(3) ズバリこの申告方法がおすすめ!
確定申告の方法についてご紹介してきました。色々な方法があって、どれがいいのか分からないという人も多いと思います。
そこでそれぞれのご事情に合わせて、ズバリおすすめの申告方法をご紹介します。
①対応スマホを持っている人はスマホで申告
仕事が忙しく最短時間で確定申告を終わらせたい会社員には、スマホ申告がおすすめです。
今年から副収入のある会社員もスマホで申告ができるようになったので、ぜひ活用しましょう。
マイナンバーカードと、対応するスマホが必要になるので、スマホが対応しているか確認しておきましょう。
マイナンバーカードは身分証明書としても使えて便利です。まだ持っていない人もこれを機に発行を検討してみてはいかがでしょうか。
②マイナンバーカードや対応スマホがない人は郵送で
マイナンバーカードや対応スマホを持っておらず、かつ仕事が忙しい人には郵送での提出をおすすめします。
紙に手書きするのは大変なので、書類の作成には国税庁の確定申告書等作成コーナーを活用しましょう。
③初めてで不安な人は税務署へ
初めてで書類に不備がないか不安という人は、時間を作って税務署まで行って提出することをおすすめします。
その場で不備がないか確認してもらえるので安心です。
まとめ
2020年の確定申告の方法と、おすすめの申告方法についてご紹介しました。
忙しい会社員が確定申告を行うためには、最新の申告方法を把握したうえで、最も効率的な方法を選ぶことが大切です。
仕事が忙しく、時間も手間も最大限なくしたいならば、スマホでの申告がおすすめです。
マイナンバーカードを持っていなかったり、スマホが対応していない場合は、国税庁の確定申告書等作成コーナーで書類を作成し、郵送で提出するのがおすすめです。
初めてで不安な人は、時間を作って税務署へ提出に行くのもよいでしょう。
ご自身に一番合っていると感じる方法で、無理なく確定申告にチャレンジしてみてくださいね。