こんにちは、インテク事務局です。
今回の特集記事では、全9回にわたって「資産運用」について解説します。
【資産運用のキホン①】「お金の3大機能」とは?資産運用のキホン
【資産運用のキホン②】「預金」と「貯金」の違いって?知らないと損する預貯金の歴史
【資産運用のキホン③】トマ・ピケティ著「21世紀の資本」の本はなぜ売れた?資産運用の重要性
【資産運用のキホン④】「ポートフォリオ」はなぜ重要なの?
【資産運用のキホン⑤】「時間と投資」の関係とは?「ドルコスト平均法」も解説
【資産運用のキホン⑥】資産運用にライフプランとPDCAサイクルが重要な理由とは
【資産運用のキホン⑦】今日の100万円は将来いくらになる?お金の時間的価値とは
【資産運用のキホン⑧】日本の証券取引所はなぜ誕生した?日本の発展にも影響
【資産運用のキホン⑨】投資信託はなぜ世界に広まったのか?その歴史と仕組み
「ポートフォリオって何?」
「どうやって作ればいいの?」
資産運用に取り組もうとすると、必ず出てくるのが「ポートフォリオ」という言葉です。
今回はポートフォリオとは何か、その重要性や作り方のポイントについて解説します。
「ポートフォリオ」とは
資産運用における「ポートフォリオ」とは何か、詳しく見ていきましょう。
金融商品の組み合わせ
投資における「ポートフォリオ」とは、「金融商品の組み合わせ」のことを指します。
所有する現金や株式、不動産などすべてがポートフォリオに含まれます。
「株式なんて全然持っていないよ」
「お金はお財布の現金と、銀行に預けている分しかない」
という人も、「現預金100%」というポートフォリオを持っていることになります。
実は誰でもすでにポートフォリオを持っているのです。
もし手持ちのお金の1割を使って株式を買ったとすれば、ポートフォリオは「現預金90%:株式10%」となるわけですね。
ポートフォリオの作り方
ポートフォリオは円グラフで可視化するのが一般的です。
手書きで円グラフを描くのは難しいですが、PCのソフトやインターネット上のサービスを利用すれば簡単に作成することができます。
マイクロソフト社の「エクセル」など表計算ソフトのほか、インターネット上の円グラフ作成サイトなどで、資産の構成を入力するだけで、あっという間に円グラフのポートフォリオが作れます。
「現預金50%、株式50%」など資産全体のポートフォリオのほか、複数の株式に投資している人は「A社の株60%、B社の株40%」など銘柄のバランスが分かるポートフォリオも作ることができます。
自分の資産を何にいくら投じているのか、定期的に確認しておくとよいでしょう。
ポートフォリオが重要な理由
では資産運用において、ポートフォリオはなぜ重要だとされているのでしょうか。
バランスが一目瞭然
ポートフォリオは、資産をどのように運用しているか、グラフなどで図式化することで一目瞭然となります。
特に円グラフで見ると、投機的な金融商品を重視したハイリスクな資産運用をしているのか、ほとんど現預金というローリスクな資産運用をしているかなど、よく分かります。
ポートフォリオを作って確認することで、自分の資産運用のスタイルを改めて可視化することができるのです。
余裕資金があるときにはハイリスクな商品の比率を高めにしたり、リスクを抑えたい時にはローリスクな商品の比率を増やしたりと、その時々の状況に応じて最適なポートフォリオに見直すことが重要です。
また若いときはハイリスク中心、シニア期にはローリスク中心など、ライフステージに応じた資産運用計画を考えるときにも利用できます。
相談する時にも便利
ポートフォリオは、自分で確認するだけでなく、誰かに資産運用について相談する時にも便利です。
ファイナンシャルプランナーなどの専門家に、資産運用について相談したい時、ポートフォリオを用意しておくことで、より役立つアドバイスを受け取ることができるはずです。
資産運用について家族で話し合ったりするときも、一緒にポートフォリオを見ながら話すとスムーズになるでしょう。
まとめ
ポートフォリオは、資産配分を変えることで資産運用の方向性が決まる重要なものです。
計画的な資産運用のために、まずはポートフォリオを作ることから始めてみてはいかがでしょうか。
定期的にポートフォリオを確認することで、ライフステージに応じた最適な資産運用を進めていくことができるでしょう。
円滑に資産運用を行っていくため、家族で話し合ったり、専門家に相談する時にも、ぜひポートフォリオを活用してみましょう。