【資産運用のキホン②】「預金」と「貯金」の違いって?知らないと損する預貯金の歴史

こんにちは、インテク事務局です。

今回の特集記事では、全9回にわたって「資産運用」について解説します。

【資産運用のキホン①】「お金の3大機能」とは?資産運用のキホン

【資産運用のキホン②】「預金」と「貯金」の違いって?知らないと損する預貯金の歴史

【資産運用のキホン③】トマ・ピケティ著「21世紀の資本」の本はなぜ売れた?資産運用の重要性

【資産運用のキホン④】「ポートフォリオ」はなぜ重要なの?

【資産運用のキホン⑤】「時間と投資」の関係とは?「ドルコスト平均法」も解説

【資産運用のキホン⑥】資産運用にライフプランとPDCAサイクルが重要な理由とは

【資産運用のキホン⑦】今日の100万円は将来いくらになる?お金の時間的価値とは

【資産運用のキホン⑧】日本の証券取引所はなぜ誕生した?日本の発展にも影響

【資産運用のキホン⑨】投資信託はなぜ世界に広まったのか?その歴史と仕組み

「『預金』と『貯金』ってどう違うの?」

「お金を預けるのは、『ゆうちょ』かその他の『銀行』、どっちがいいんだろう?」

多くの人は、金融機関にお金を預けていることでしょう。

多額の現金を常に持ち歩いたり、家に置いておくと、盗難や紛失の恐れがありますよね。

ここで普段何気なく使っている「預金」と「貯金」という言葉、どう違うのか考えてみたことはあるでしょうか?

資産運用を始めるにあたり、お金の呼び方は正しく理解しておきたいですよね。

今回はその違いについて、歴史的背景と合わせて解説します。

目次

「預金」と「貯金」の違い

預金と貯金の違いは、どこの金融機関にお金を預けるかによります。

呼び方の違いとあわせて、金融機関が倒産したり破綻した場合に、預けたお金を保護する制度も異なってきます。

その違いを大きく分類すると、以下のようになります。

銀行に預ける「預金」

「預金」は、銀行や信用金庫、信用組合、労働金庫などにお金を預ける場合の呼び方です。

銀行や信用金庫が倒産したり破綻した場合、「預金保険制度」により、1人あたり1つの金融機関につき「元本1,000万円までとその利子」が保護されます。

ゆうちょ銀行に預ける「貯金」

「貯金」は、ゆうちょ銀行やJAバンクなどに預ける場合の呼び方です。

民営化される前の郵便局時代の呼び方が、今でも使われているのです。

JAバンクが破綻した場合、「貯金保険制度」が適用され、1人あたり1つの金融機関につき「元本1,000万円までとその利子」が保護されます。

ゆうちょ銀行では「貯金」という言葉が使われているものの、民営化によりその扱いは「預金」となり、「預金保険制度」によって保護されています。

歴史的背景

「取り扱う金融機関によって、呼び方が違うなんて不思議」と思われたかもしれませんね。

実は銀行預金と郵便貯金は、それぞれ成立したときの歴史的な背景が異なるのです。

庶民を対象としていた「貯金」

郵便貯金は国の政策として、明治8年(1875年)に始まりました。

そのころの日本では、江戸時代まで多くの人が農業を営み自給自足の生活を送っており、お金を使うことが少なかったため、現在のように貯金の習慣が根付いていませんでした。

そこで当時の大蔵省(現・財務省)は、お金を貯めることを庶民に推奨するため、イギリスの郵便制度を参考にして郵便貯金の運用を始めたのです。

お金を預けていたのは貧しい農民などが中心で、個々の貯蓄額は少額ではありましたが、大人数の貯金を集めることで国家の発展に役立てようという目的もありました。

商人や企業向けだった「預金」

いっぽう銀行預金は、明治6年(1873年)から始まりました。

日本で最初の銀行は、実業家の渋沢栄一が設立した第一国立銀行(現・みずほ銀行)で、当時100以上の国立銀行が誕生しました。

明治15年(1882年)には、中央銀行である日本銀行が設立されたため、国立銀行の多くが普通銀行となっていきました。

当時の銀行預金は、銀行に預金できる最低金額が1口5円と決められていました。

これは現在でいう20万円~30万円程度のお金に相当し、多くの庶民にとっては大金だったため、銀行預金を利用することは難しかったのです。

そのため銀行預金を利用するのは、主に商人や企業が中心でした。

なお銀行預金は当時から、集めたお金を融資という形で企業に貸し出されていました。

まとめ

預金と貯金の違いについて、その歴史的背景とあわせて解説しました。

もともと郵便貯金は庶民のお金を貯蓄する目的で始まったのに対し、銀行預金は商人や企業が事業で使うお金を預かるものでした。

また、貯金や預金よりもさらに幅広い意味で使われる「貯蓄」という言葉もあります。

これは株式や債券、保険などすべての金融資産を意味するもので、貯金箱に貯めた小銭や、タンス貯金なども含まれます。

大切なお金ついて、正しい呼び方ができるよう、覚えておきましょう。

次回は世界的に大きな注目を集めた、トマ・ピケティ著「21世紀の資本」の内容に触れながら、資産運用の重要性について解説します。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

この記事を書いた人

著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。

地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。

その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。

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