【特集記事】FX③ 国内FXと何が違う?海外FXとは

こんにちは、インテク事務局です。

10月の特集記事では、全5回にわたって「FX」について解説します。

【特集記事】FX①FXって何?FXの基礎知識
【特集記事】FX②FXは怖い?FXのリスクとは
【特集記事】FX③国内FXと何が違う?海外FXとは
【特集記事】FX④FXは他の投資とどう違う?FXと株式投資の違いとは
【特集記事】FX⑤FXは稼げるの?長期的に資産を形成する真の方法とは

前回はFXのリスクについて解説しました。

海外FX会社は国内FX会社と異なり、信託保全義務が義務化されていないため、FX会社が破綻した際に証拠金が保全されないリスクがあることをお伝えしましたね。

海外FXとは、海外に本社を持つFX業者でFXトレードを行うことです。

「海外FXって国内FXとどう違うの?」

「海外FXの方が稼げるって本当?」

国内FXにはないリスクがあるにもかかわらず、一部のFXトレーダーの間では、海外FXは根強い人気を誇っています。

人気があるからと初心者がよく理解しないまま海外FXに手を出すと、思わぬ損失を抱える可能性があるので注意が必要です。

海外FXとは何なのか、国内FXとはどう違うのか、どのようなリスクがあるのか、きちんと理解しておきましょう。

今回は海外FXについて詳しく解説します。

目次

海外FXの特徴

まず海外FXの主な2つの特徴をご紹介します。

(1) ハイレバレッジ

海外FXの最も大きな特徴は、国内FXよりも高いレバレッジをかけられることです。

日本では金融庁の指導により、2011年から全ての日本のFX会社でレバレッジが上限25倍に制限されています。

しかし海外のFX会社は日本の規制対象ではないため、25倍よりもはるかに高いレバレッジをかけることが可能です。

これは海外のFX会社によって異なりますが、最大レバレッジとして200倍~1,000倍超の倍率が提供されています。

少ない資金でより大きな利益を得られる可能性がある「ハイリターン」な点が、海外FXが一部で人気を集めている大きな理由といえるでしょう。

(2) ゼロカットシステム

さらに海外FXには、日本のFX会社にはない独自のシステムがあります。

特に注目されているのが、追証が発生しない「ゼロカット」システムです。

国内FXの場合、証拠金以上の損失が発生して残高がマイナスになると、その損失を請求される「追証(追加証拠金)」が発生します。

しかし海外のFX会社では、証拠金以上の損失が発生して残高がマイナスになった分を、FX会社が補填してくれる「ゼロカット」システムが導入されている場合があります。

追証が発生しないため、トレーダーは借金を負うリスクがなく、追証を恐れるトレーダーが海外のFX会社を利用するケースが少なくありません。

国内FXの場合、ゼロカットシステムの導入は法律で禁止されています。

金融商品取引法では「顧客の損失を補填する行為」が禁止されており、ゼロカットシステムはこの損失補填行為に該当してしまうためです。

海外FXの注意点

国内FXよりも高いレバレッジをかけられ、追証が発生しない「ゼロカット」システムも導入している海外FXには、魅力を感じるトレーダーが少なくありません。

しかし海外FX特有の注意点もあり、よく理解しないまま海外FXに手を出すと、思わぬ損失を抱える可能性があります。

海外FXで最も注意すべき点は、高いレバレッジをかけられる点です。

トレードで利益を出せた場合は、高いレバレッジをかけた分だけ利益も膨れ上がるため、高いレバレッジはメリットとなります。

しかし逆にトレードで損失が出てしまった場合、高いレバレッジをかけた分だけ損失が膨れ上がり、一気に資金を失ってしまうこともあるのです。

ゼロカットシステムがあるため、残高がマイナスになる恐れはないとはいえ、資金がゼロになってしまえば、トレードから撤退せざるを得なくなってしまうでしょう。

国内FXでレバレッジ倍率が制限されているのは、トレーダーの損失を最小限に食い止める意味合いもあります。

海外FXで高いレバレッジでトレードするということは、それだけ資金を大きく失うリスクがあるということを頭に入れておきましょう。

まとめ

海外FXは高いレバレッジをかけられるため、国内FX以上にハイリスク・ハイリターンな投資になるのはお分かりいただけましたでしょうか。

国内のFX会社は金融庁の規制・監督を受けており、レバレッジ規制や信託保全などのルールに則っています。

海外のFX会社のレバレッジは会社によって異なり、信託保全も義務付けられていないため、より大きな自己責任が求められます。

さらに海外のFX会社の中には、トレード資金を入金させた後に出金できないようにしてお金を持ち逃げするような悪徳な業者もいるようです。

また会社のウェブサイトが英語で理解が難しかったり、何かトラブルがあった時に日本語で相談ができない可能性もあります。

特に初心者の場合は、まずは国内のFX会社から始める方が安心といえるのではないでしょうか。

そのうえで、国内FXでトレードの技術を身に着けて利益を上げられるようになってから、海外のFX会社で大きな利益を狙うことは可能でしょう。

その際も、信託保全しているかなど、厳しい目で海外のFX会社を見極めることが重要です。

より確実に利益を上げられるようになるためには、初心者でも取り組みやすい株式投資でトレード技術を磨いてから、FXにチャレンジするという方法もあるでしょう。

次回は株式投資とFXの違いについて解説します。

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この記事の監修者

監修者プロフィール

トレード歴40年の株職人。“株匠” を目指している。
20歳で株の売買を始めてから20年間、
「日本郵船」1銘柄のみの「売り」「買い」に集中、大きな利益を重ねる。
その後、宮本武蔵が洞窟に籠もるかの如く、チャートと建玉の研究に没頭する。

現在も、チャートと建玉の操作のトレード手法をさらに極めるべく精進を重ねており、
日本株、米国株、イタリア指数、イギリス指数、ユーロ指数、金、原油、コーン、FXなど、
どの市場でも大きな利益を生み出している。

ラジオNIKKEI「相場師朗の株は技術だ!」でキャスターを務める。
東京証券取引所北浜投資塾講師、日本経済新聞社お金の学校講師。

この記事を書いた人

著者プロフィール
根本 卓(株塾・インテク運営責任者)
1年間勉強・練習後に2013年から株式投資を運用資金30万円から開始。

地道に続け、7年後に月500万円の利益を出せるように。

その経験を活かし、株塾サービスに反映・インテク記事を書いています。

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