こんにちは、インテク事務局です。
今回の特集記事では、全5回にわたって「暗号資産」について解説します。
【暗号資産②】ブロックチェーンとは何か?暗号資産の仕組みを解説
【暗号資産③】ビットコイン以外のコインは何がある?違いを解説
【暗号資産⑤】暗号資産投資は本当に稼げる?真に資産を形成する方法
「暗号資産の仕組みってどうなっているの?」
「ブロックチェーンって、いったい何?」
前回は暗号資産の基礎から、その目的や用途について解説しました。
インターネット上で取引される暗号資産は、目に見えないこともあり、どのような仕組みになっているか分かりにくいですよね。
また暗号資産の話題になると、必ずと言っていいほど登場する「ブロックチェーン」も、いったい何なのか気になったことはありませんか?
今回は暗号資産の仕組みや、ブロックチェーンとは何なのか、分かりやすく解説します。
暗号資産の仕組み
暗号資産の仕組みはどうなっているのでしょうか。
それを理解するうえで欠かせない、代表的な3つの構成要素を解説します。
ブロックチェーン
ブロックチェーンは、複数の管理者がデータを分散管理するデータベースのことです。
「誰がどのコインをいくらで購入した」といった取引情報が「ブロック」に記録され、そのブロックがチェーン(鎖)のように連なっていくため「ブロックチェーン」と呼ばれています。
ブロックチェーンは、改ざんが非常に困難で、多くの参加者が取引履歴のコピーを記録しているためシステムがダウンしないという大きなメリットがあります。
暗号技術
暗号資産はその名称からも分かる通り、「暗号技術」をベースとしています。
例えばビットコインで使われる暗号技術は「公開鍵暗号方式」と呼ばれるもので、「公開鍵」と「秘密鍵」という2種類の鍵がペアになっています。
ビットコインの送金情報は秘密鍵によって暗号化され、受け取る人は公開鍵で暗号を解読します。
暗号技術によってデータの安全性が高まり、より信頼性の高い取引ができるようになるのです。
マイニング
暗号資産の取引データをブロックチェーンに記録する作業を「マイニング」といいます。
国や銀行といった管理機関がない暗号資産では、マイニングを行う「マイナー」が取引が正しく行われたか検証する仕組みになっており、マイナーは報酬として暗号資産を受け取ることができます。
暗号資産が登場して間もないころは、個人のパソコンでマイニングをしてお金を稼ぐ人もいました。
しかしマイニングでは、膨大な計算を処理するのに大量の電気代が必要となるため、近年では電気代の安い国や地域で組織的に行われることが多くなっています。
ブロックチェーンの活用事例
ブロックチェーン技術は、暗号資産以外の分野でも活用されています。
実際の活用事例の一部をご紹介します。
NFT
NFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)とは、コピーや改ざんを防げるブロックチェーン技術を活用して、コピーが容易なデジタルデータに唯一無二の資産的価値を付与するものです。
数億円の値段が付けられるアート作品も登場するなど、新たな売買市場を生み出す技術として注目が高まっています。
2021年にはTwitter創業者のジャック・ドーシー氏の初ツイートが約3億円で落札され大きなニュースになりました。
電子投票
ブロックチェーン技術は、すでに日本や海外で選挙などの電子投票にも活用されています。
アメリカでは2020年の大統領選挙で、一部の有権者がブロックチェーン技術を用いた電子投票を行いました。
国内でも、つくば市で支援事業の電子投票が実施されたほか、暗号資産取引所を運営するbitFlyerが2020年に実施したオンライン株主総会で、議決権の行使にブロックチェーン技術を使用した投票システムを利用しました。
まとめ
暗号資産の仕組みについて解説しました。
暗号資産は改ざんが極めて難しいブロックチェーン技術をベースとしており、暗号技術によって信頼性を高めています。
ブロックチェーンは暗号資産だけでなく、フィンテックやIoTなど幅広い分野で応用が期待されている画期的な技術です。
私たちが普段使用しているさまざまなシステムも、今後ブロックチェーンを活用したシステムに置き換えられていくかもしれません。
ブロックチェーンについても最新の動向をチェックしておくことで、暗号資産への理解をより深めることができるでしょう。