円高と株安は関係性がある? 株価に影響を与える為替の円高と円安

こんにちは、インテク事務局です。

株の取引を行っている人の中には、株価チャートと同時に為替ドル円のチャートも確認している人もいるのではないでしょうか。

常に同時確認ではなくても、毎朝のドル円価格だけを確認する場合もあるかもしれませんが、株式の取引をしながら為替を確認するのは両者の値動きに関係性があるためです。

よく言われているのが、円高になると株安になり、円安になると株高になりやすいということです。

確かに、ドル円と日経平均のチャートを確認してみると、円高では株安になったりと関係性があることが確認できます。

しかし、なぜ別々の投資である為替と株で関係性が出てくるのでしょうか?

この疑問にお答えするために、今回は円高と株安などの関係性について紹介をします。

この記事でわかること

  • 為替と株の関係性
  • 円高や円安を利用した取引について
  • 円高や円安よりも取引の判断で大事なこと

株安と円高の関係、まず円高や円安とは?

為替のドル円が円高になると株安になり、円安になると株高になりやすいと言われています。

そのため株の取引をしながらもドル円の価格を確認している人もいるのです。

では、株安と円高についての関係性を紹介するために、円高と円安について説明をします。

円高と円安は、ドル円において相対的に円の価値が高くなったのか、もしくは低くなったのかを表す言葉となります。

円高はドルに対して円の価値が高い状態であり、円安はドルに対して円の価値が低い状態となります。

ただ、これだけの説明では良く分からないという方もいると思います。

そこで例えば、ドル円の価格が現在1ドル100円だったとします。

翌月にはドル円が1ドル110円まで上昇しました。

すると、先月までは1ドルの商品を100円で購入できていたのに、今月は1ドルの商品は110円で購入しなければなりません。

これは1ドルに対して円の価値が安くなっているためで、同じ商品でも多く円を支払わなければ購入することができないため、ドル円の価格が上昇すれば円の価値が下がるということで円安となるのです。

逆に1ドル100円から80円に下落をした場合には、1ドルの商品が80円で買えるようになり、少ない円の支払いで購入することができるため、円の価値が上がったということで円高となります。

円安になると業績が上がる企業が多いため株高になりやすい

それでは、円安と円高について説明をしたところで、次になぜ円安になると株高となりやすいのでしょうか。

これは、日本企業において輸出産業で利益を上げている企業が多くあるためです。

例えば、車1台を米国に輸出をして2万ドルで販売する場合に、現在のドル円価格が1ドル100円だったとします。

1ドル100円で2万ドルの車を売るので、売り上げは200万円となります。

これが円安になり1ドル110円だった場合には、売り上げは220万円となり1ドル100円の時よりも20万円程高く売れるのです。

その結果、投資家たちは円安になると日本の輸出企業の業績が上がると判断するため、株価が買われることで株高につながりやすくなります。

ちなみに、逆に円高になってしまうと車は1ドル80円で160万円の売り上げにしかなりませんが、1ドル100円の時よりも1ドル80円で取引ができるため輸入企業が物品や資源を安く購入できるのです。

つまり、日本では輸出によって利益を上げている企業が多いため円安になると日本全体の経済を押し上げることで株高になり、円高になると輸出企業の業績が下がるため全体として株安に傾きやすく、一部輸入企業においては業績が上がり個別株で上昇がみられることがあるのです。

円安なら株高、円高なら株安が一つの戦略として使われることも

株式や為替市場を長期的な視点で見ると、円安になると株高、円高になると株安になりやすい傾向があります。

そのため、円安と円高を利用した取引を行う投資家もいます。

ドル円が円安になりはじめると株高になると予測ができるので株を買うのです。

逆にドル円が円高になりはじめると株安になると予測ができるので、現在保有している建玉の決済を行ったり空売りで取引を行う事もできます。

このように、株式には直接関係がないと思われる為替の市場においても、日本企業での業績に関係があることに気づけば、円安円高から株高株安を予測することができるので一つの戦略となるのです。

円安株高、円高株安は必ずその通りになるわけでは無い

円安になると株高、円高になると株安を1つの戦略としている人もいますが、実際の取引で必ずそのように価格が変動するとは限りません。

リーマンショック後の円高から円安に向かう際には確かに、株価も株安から株高へ向かいましたが、コロナショック前後には日経平均が急落しているのにも関わらずドル円は円安に向けて上昇を続けた局面もありました。

これは、過去の市場において円安株高には関係性があり、連動して変動していることが多かったのですが、今後日本だけではなく日本を取り巻く海外の情勢が変われば、円安株高から円安株安、もしくはドル円と日経平均の関係性は薄れてくることもあるのです。

そのため、円安株高・円高株安を信じすぎたり、それだけを基に取引を行うのは判断材料として信頼性が薄いため負けてしまう要因となり危険です。

今後、変わりゆく日本の株式市場で生き残るためには、円安や円高によるファンダメンタルズ要因だけの分析だけではなく、現在変動を続ける株式市場を冷静に判断できるテクニカル分析が有効となります。

株式市場を冷静にテクニカル分析で予測することが大切

円安だから株高になるといった判断は、実際に為替であるドル円が円安方向に変動したことを確認してからの取引となります。

もちろん、ドル円と株式市場に関係性が無い場合には全くもって意味のない分析となります。

それでは、不安定な株式取引しかできないため、いつまでたっても勝てる投資家になることは難しいでしょう。

そこで、円安や円高で取引の判断を行うのでは無く、過去の価格変動から将来の株価を予測することができるテクニカル分析を使った方が良いのです。

株式市場には様々なお金が流入をしてきます。

国内の個人投資家や機関投資家、ヘッジファンドや海外投資家など様々な視点からとなるため、他の金融商品との関係性は無意味なものなりやすいのです。

そのため、投資家の現在の取引状況が反映されるチャート、ローソク足から将来の価格を予測できるテクニカル分析が最適であり、最新の情報で取引を行うことができるのです。

そして、テクニカル分析による取引は株の技術の一部であり、技術を磨くことによって勝率や得られる利益を上げていくことができます。

特に、本当に株式市場で生き残って利益を狙って行きたい人には、自分の技術で稼いでいくことができるのでおすすめとなります。

テクニカル分析について詳しくは株価チャートはどうやって見ればいい? テクニカル分析の基本とはの記事をご覧ください。

まとめ

  • 円安になると株高になりやすく、円高になると株安になりやすい
  • 円高や円安を利用した取引戦略がある
  • 為替ドル円の変動から株価を予測するよりも、テクニカル分析による予測がおすすめ

いかがでしたでしょうか。

一見関連性が無いように見えるドル円と株式市場ですが、実際には企業の業績と関係性があるため円安になると株高になり、円高になると株安になりやすいのです。

ただ、常に円安株高となるとは限らないため、関係性を信頼しきって取引を行うのは危険です。

必ずその通りになるとは限らないためです。

あくまでも関係性があるという事を念頭に置いておきながら、テクニカル分析によって株価を予測して取引を行っていく方が勝てる可能性が高いでしょう。

そのため、テクニカル分析から株の技術を磨きつつ、時にはドル円の価格も確認してみる程度が良いかもしれません。

インテク監修 株式投資歴36年以上のプロトレーダー 相場師朗の最新情報をお届け!

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