為替レートは株価にどう影響する? 株と為替レートの関係を徹底分析!

こんにちは、インテク事務局です。

日々のニュースや新聞の経済コーナーでは、株価とともに為替のレートも報じられます。

<本日の株価と為替レート>
・日経平均株価:21000円
・USドル(円):110円

といった数字は、皆さんもご覧になったことがあるのではないでしょうか?

また、経済ニュースを見ていると、「円高の影響により、輸出企業の株価が下落」などと報じられることがあります。

では、為替が株価にどう影響するのか、疑問に思われる方もいるのではないでしょうか?

今回は、為替が株価にどう影響するのか、株と為替の関係をわかりやすく解説します。

この記事でわかること

  • 為替と株価の関係性
  • 為替が日本企業の業績や外国人投資家に与える影響
  • 株価の動きを把握するために必要なこと
目次

為替と株価の関係

一見すると別々のデータである為替レートと株価ですが、実は密接に関係しています。

今回は為替が株価に与える影響の、2つの大きな要因について見ていきましょう。

・為替は会社の業績に影響する

まず、為替レートについておさらいしてみましょう。

「円高」、「円安」という言葉は耳にすることが多いと思います。

では、実際に円高や円安になると、それぞれどんなことが起きるのでしょうか。

まず、円高とは「他の通貨に対して、円の価値が高い」ということを意味します。

円高ドル安であれば、円の価値がドルの価値よりも高くなっている状態です。

日本の多くの輸出企業は、海外との取引で「ドル建て」の取引をしています。

これは、外国の相手企業に対して販売した商品の代金を「ドル」で受け取ることです。

日本企業は受け取ったドルを「日本円」に変えて保有します。

例えば、代金が1ドルだったとしましょう。

これを日本円に変えるとき、1ドル=100円なら100円が手に入ります。

しかし、それよりも円高である1ドル=80円なら80円しか手に入りません。

つまり、1ドル100円の時と比べて利益が20円も減ってしまっている状況です。

このことから、円高だと輸出企業にとっては利益が減少する要因となり得ることがおわかりいただけるかと思います。

投資家は円高になると輸出企業の業績が悪化すると予想し、株を売ることが予想されるため、株価が下がる傾向にあるのです。

ニュースでよく目にする日経平均株価は、東証一部上場企業のうち225社の株価で構成されており、これらの銘柄は輸出企業の割合が高くなっています。

このため、円高になると日経平均株価は下落傾向となることが多いのです。

円安の場合はその逆で、輸出企業の業績は向上する可能性が高く、日経平均株価は上昇傾向になると予想されます。

もちろん、為替以外の変動要因もあるので、必ずしもこの傾向が当てはまるとは限りませんが、ひとつの要因となり得ることは確かでしょう。

・為替は外国人投資家の動向に影響する

為替が株価に影響を与える2つめの要因として、外国人投資家の動向があげられます。

株式投資を始めたばかりのときにはあまり意識されない方が多いかと思いますが、日本の株式市場には、とても多くの外国人投資家が参加しています。

東京証券取引所などを傘下にもつ、日本取引所グループの調査によれば、日本株の外国人投資家の保有比率は約30%です。

同調査によれば、日々行われている売買金額のなんと70%以上を外国人投資家が行っており、日々の株式相場には外国人投資家の動向が大きく影響しています。

外国人投資家にとっては、日本の株式市場に参加するということは日本円資産に投資し、売却後に自国通貨に換える必要があるのです。

前述の為替レートで解説したように、円高になると海外投資家にとっては自国通貨に換えるときにより多くの自国通貨に換えることができます。

そのため、海外投資家は円高になると保有株式をいったん売却し、利益を確定させるという動きが見られるのです。

これは利益確定売りとよばれます。

円高になると利益確定売りが増え、株価が下がるという現象が見られやすくなります。

また、海外の機関投資家や海外の年金基金を運用する投資家などは、運用資産全体に占める円資産の割合をあらかじめ決めていることもあるようです。

このため、円高になると円資産の占める割合が増えすぎてしまうために、調整のため日本株を売却するということもあります。

株価チャートを見ると為替変動も含めた株価の動きを確認しやすい

株式市場は、非常に多くの要因が絡み合って株価の変動が起こるものです。

そのため、為替レートの変動だけに着目しても想定とは違う値動きをしてしまう可能性もあります。

全ての要因を含めて分析するためには、株の値動きがわかる「チャート」を分析する必要があるでしょう。

チャートの動きを確認しておけば、為替の変動による影響やその他の影響による株価の動きを「データ」として見ることできます。

過去のチャートの値動きを分析していくことで、トレードの技術を磨いていくことも可能です。

これは、主に「テクニカル分析」と呼ばれる分析手法で、当サイトを監修していただいてる相場師朗(あいばしろう)先生もテクニカル分析を応用して独自の手法を編み出されています。

ご興味がある方は、【相場流株技術用語】下半身・逆下半身とは? 忘れがちな株技術を改めてチェック!の記事で相場先生の株技術用語の一部を解説していますので、合わせてご覧になってみてください。

まとめ

  • 為替は日本の株式市場において影響を与える要因のひとつ
  • 為替変動やその他の要因による株価を確認するには、チャートを見るようにする

いかがだったでしょうか?

為替レートは、企業の業績や日本の株式市場に大きな影響を持つ外国人投資家の動向にも大きな影響を与えるため、株価が上下する要因のひとつとなります。

日々の為替レートを確認しつつ、株価のチャートにも注目してみましょう。

株価チャートは、株価の変動要因を全て織り込んだ実際のデータとして数値を確認することができるので、チャート分析の練習をしていくことで、トレードスキルを向上させることもできるでしょう。

当サイト監修の相場先生主催の投資スクール「株塾」では、現在3,000名以上の受講生の方がプロの株技術を習得するため、日々鍛錬されていらっしゃいます。

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この記事を書いた人

投資歴40年のプロトレーダー 相場師朗先生が
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